【鎌倉】夫婦池公園でトンボやツバメたちに出会う観察会★ | 花をたずねて鎌倉歩き&HappyLife!人生が輝く鎌倉花さんぽ

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きらめく瞬間を積み重ね、人生を豊かに輝やかせてほしい。
そんな思いで、「花をたずねて鎌倉歩き」などの講座を開催しています。

●【鎌倉】鎌倉中央公園で谷戸のハンゲショウやトンボたちに出会う観察会★

 

こんにちは。

鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの
村田江里子です。
プロフィールはこちら♪

 

 

7月19日、鎌倉山の夫婦池公園で

鎌倉市公園協会主催の

自然観察会に参加しました。

 

池や森・草地の環境で、

トンボやツバメなど観察♪

 

夏は暑いので、今回は特別、

15時から夕方の開催です。

 

岩田晴夫さんと

石島やよひさんのお話、

とっても興味深い

大切なお話をうかがったので

シェアさせていただきますね。

 

パークセンターに

制作協力させていただいた

鎌倉市の公園散策を楽しむ

パンフレット

『てくてく日和』がおいてあって

嬉しかったです(*^^*)

こちらの公園協会のサイトでも

ご覧になれます^^▼

鎌倉の公園 | てくてく日和

 

  湿地に生えるハンノキの森

夫婦池公園には、湿地の環境を好む

鎌倉では貴重な

ハンノキの生えるゾーンがあります。

 

以前岩田さんはここのハンノキを

1本1本測ったとのことで、

木の高さを測るのは難しいため、

地上120cmの「胸高」で幹回りを測るのだそう。

 

湿地には、

在来のハンゲショウも自生しています。

白くお化粧したように見える葉は、

目立たない花の時期に夜行性のガの目に留まり、

受粉を助けているとのこと。

 

 静かな湿地の中で、

そんな命の営みが続いているんですね。

 

  トンボの体や暮らしを見つめてみる~空飛ぶクモがいる!?

「トンボは昆虫ですよね。

ではクモとの違いは?」 

 

そんな問いかけから

観察会がスタートしました。

 

ちなみにこれは

デモ用のオニヤンマくん(カよけのおもちゃ)。

  • クモは足が8本

  • 昆虫は足が6本

ちなみにクモは、風に乗って飛行機の高さまで

飛ぶこともあるそう。

 

最初に「道糸」というベタつかない糸を出し、

風に乗ってふわりと飛ぶのだとか。驚きです。

 

トンボの体のつくりも改めて観察しました。

  • 目があるのが頭

  • 足と羽がついているのが胸

  • 長い部分は「腹」で、尾ではない^^

羽の動かし方にも種類があり、

1枚ずつパラパラ動かすトンボもいれば、

ヤンマのように2枚を

一緒に動かす種類も。

 

ほとんどのトンボはバックできません。

お気に入りの止まり場所があり、

そこに戻ってくる習性があります。

 

頭の向き、

右回りか左回りかなどを観察すると、 

その空間をどう使っているかも

見えてきますね。

 

  自然に入るときは「まず全体を見る」

 

林縁には蚊が多いこともありますし^^

近寄る前に、

まず全体を眺めて環境をつかむことが

大切だと教わりました。

 

  ウグイスたちの暮らしと変化、鳥と仲良くなる方法♪

 

5月に台峯緑地で行った

ウグイスの声の調査のように、 

ここでも地図に書き込みながら

観察すると、

鳥たちの動きがよく見えてきます。

 

この時期、ウグイスはヒナが巣立ち、

もう繁殖のために鳴く必要はありません。

それでも鳴くのは、

子どもの餌場のなわばりを示すため。

  • 眉の白い線がくっきり → オス

  • くすんだ色 → メス

鳥は、人が動かずに「殺気を消して」

じっとしていると、

「なんだろう?」と

寄ってくることもあるそうです。

 

双眼鏡を出すと光って警戒されるので、

まずは“死んだふり”で静かに観察^^

 

岩田さんが55年観察してきた中で、

巣立ち雛の集団(まるで保育園のような)に

出会ったこともあるそう。

 

その後は避暑地へ移動するのか、

見られなくなるとのこと。

 

 

 

ガビチョウが

ホイピーホイピーと

うるさく鳴いています。

 

中国原産の大陸系の鳥。

日本は狭い島国なので

ウグイスなどは 周りを気にしつつ主張します。

 

鎌倉の防災無線のスピーカーなどでも

そうなのですが、

一気に鳴くと谷戸に反響して

何を言っているのか

分からなくなってしまうのもあり、

間合いを大切にします。

 

ホー、の後にホケキョがくる、

といった具合ですね。

 

20~30年前ごろから

鎌倉のウグイスは ホケチョ、とか

ホケチチョと鳴くのが

増えてきました。

 

ホーホケキョ、 ヒーホケキョなど

イントロ、間合い、抑揚など

聞き分けるようにすると

個体も分かるようになりますね。

 

世界的にも鳥の声は

高音域へ変化しており、

騒音の影響ではないかと

フランスの論文で指摘されています。

 

  若鳥が止まるヤナギの木~池の周りの鳥たちの世界

 

「池のほとりのヤナギには、

巣立ったばかりの

メジロの若鳥がよく止まるので

見ておいてください。」

 

お気に入りの木があるんですね。

隠れやすかったり

止まりやすかったり

鳥や生きものの視点で見ると

それぞれに大切な木や環境があるのでしょうね。

 

 

「シジュウカラなどが 

出てくることもあるので 

木のあたりをよく見てみましょう。

 

また森の上層部、 池の上層部も

見ていると 鳥が観察できることがあるので

意識してみてください。」

 

とのこと。

普段歩いていても

意識の向け先が変わると

見える世界が

変わってきますね…!

 

 

この日は、池に面した森の木の高みに

飾り羽のついたアオサギの成鳥

見られました。 

 

繁殖期などに見られる

胸や背中の長い飾り羽が美しく、

静かな池に孤高の存在感を

放っていました。

 

カワセミも水面をスーッと飛んで、

アシの茎に止まってくれました。

 

そして、パタパタと羽ばたいて

飛ぶハイタカの姿も。

 

猛禽類にしては小さめに見える姿でした。

 

一方、トビは1.5mくらいの大きさで

羽ばたかずに飛びます。
 

 

鎌倉で過去に記録された鳥は 300種。

その中で、今このあたりで見られるのは

30種ほどです。

 

メジロ、スズメの声に

ツバメも飛び交い、

夕暮れの谷戸の鳥たちとの

出会いを味わうひととき。

 

  ツバメの水紋で分かる「水浴び」と「水飲み」

 

ツバメは燕尾の尾っぽが特徴です。 

 

ツバメが水面に近づくとき—— 

水紋が大きくバチャッと立つときは、

水浴び。 

夕方や寝る前など、

まるで人がお風呂に入るように

水浴びする様子が見られます。

 

一方で、 水紋がほとんど立たず、

すっと水面をかすめるように飛ぶときは、

水を飲んでいるとき。

 

背中側に翼を寄せてV字にし、

はばたかずに滑空しながら、

静かに水をひと口。

 

この「水紋の違い」で、

ツバメの行動が分かるんですね。

 

  セミ、タヌキ、モグラ…谷戸の生きものたち

 

ヒグラシの「カナカナ…」という声が、

森の奥から響いてきました。 

気温がすっと下がったり、

夕暮れの気配が漂い始めると鳴き出す、

夏の風物詩ですね。

 

「今年、この7月中旬にしては

ヒグラシが少ないですね。」

 

セミは羽化後、羽を伸ばすために

じっとしている時間があり、

この動けない時期に捕食されることも。

 

タヌキはセミの幼虫が

大好物なのだそう。

 

また移入種のモリアオガエルやアライグマも

セミの幼虫を

食べている可能性があるのではとのことでした。

 

動けないときに

とられてしまったら

ひとたまりもないですよね><

 

 

そして、

今回とても印象的だったのが——

タヌキの獣道。

 

ササが左右に押し分けられ、

細いトンネルのようになった道が、

森の奥へすっと続いていました。

 

その途中には、タヌキの足跡も。

斜面から谷戸底の草地へ出る

細い獣道…

 

この観察会に1年近く参加するうち、

なんとなく

タヌキたちが通る道ができる

環境の傾向が、

分かってきた気がします。

 

モグラ塚も見られました。

鎌倉のモグラは、

すむのに最低50㎡必要。

そのトンネルをネズミが

利用することもあります。

 

モグラはセミの幼虫も

土の中で食べたりします。

 

鎌倉は土が浅く

砂岩が隆起した岩盤の上に堆積した

土のところに植物が生えています。

表土の厚さは

15㎝~20㎝くらいしか ありません。

 

モグラもその浅さの土の中に いるわけですね。

 

 

シロツメクサが咲く野原。

シロツメクサのようなマメ科の植物は、

根に「根粒菌」という微生物を持ち、

大気中の窒素を土に固定する性質があります。

 

そのため、

シロツメクサがよく育つ場所では、

土の中に窒素が多く含まれていることが

よくあります。

 

ただ、窒素が多すぎると

土壌が酸性に傾きやすく、

さらに近年は酸性雨の影響も加わって、

ミミズが減りやすい環境になってきています。

 

ミミズが少なくなると

モグラのえさ不足につながり、

結果としてモグラが

すみにくい土に なることもあるそう。

 

 

なお、

山のへりにはヒミズが多くいます。

日を見ないということで

日見ず→ヒミズ ですね。

 

ヒミズはシャベルの役割りをする

手が小さく あまり土を掘れません。 

 

それで落ち葉の中にいるので

つかまりやすいのだそう。

 

 

植物や土の状態からも、

こうした小さな生態のつながりが

感じられて面白いですね。

 

 

  落葉樹の林縁で見られた植物たち

林縁では、

さまざまな落葉樹が観察できました。

  • タラ

  • イヌシデ

  • ムラサキシキブ

  • ミツバアケビ

 

そして、ホップのような

イヌシデとクマシデの

実の違いも教わりました。

  • イヌシデの実 … 形が大雑把で、少し不揃いな印象(写真)

  • クマシデの実 … 粒が揃っていて、整った形

 
 

こうした「見た目の違い」を知ると、

森の木々がぐっと身近になりますね。

 

 

タンポポは、

 これから種を飛ばす実のあるのは

背が高くなっています。  

風を受けて飛びやすいように

背が高くなるって

進化の神秘ですね!

 

白っぽい

ウラギンシジミの姿も見られました。

  池のまわりのトンボと生きものたち

コシアキトンボ(白黒のパンダのようなトンボ)、

シオカラトンボ、

オオシオカラトンボなどが見られました。

 

目まで赤いのが

ショウジョウトンボ。

こんなに赤くても

「赤とんぼ」とはされていなくて、

いわゆる赤とんぼは

アキアカネなどの仲間だそうです。

 

 

 オオシオカラトンボが

オスがメスの首をつかむように

腹の先でつかんで

 交尾しながら飛んでいました。

 

 

池の水面から突き出す棒に

数匹のトンボが止まっていて、

水辺にこうした棒をさすだけでも

トンボが暮らしやすくなるんですね。

 

 

ウチワヤンマは、

胴の先がうちわのような形。

 

2匹で飛んで

産卵する様子も見られました。


 

 

追い払う力が強いということ・ 

このあたりでずっと

ウロウロしているトンボは

力が強いということです。

 

山からのしぼり水が

湧き出し続ける水源。


夫婦池は、

ブラックバスの駆除や

アシによる水の浄化などの工夫で

開園前より

生物相がよくなった場所なのだそうです。

 

 

とはいえ外来種の姿も…

水の中に、煙のように見える

ブラックバスの稚魚の群れがいました。

 

ブルーギルの

青色の姿も。

 

外来種のウチワゼニゴケも

湿地に生えてしまっていました。

 

 

 

  アメンボの「4つの水紋」の秘密

水面にはアメンボが浮かんでいました。

アメンボは6本足ですが、

前の2本が重なっているため、

水面にできる水紋は 4つ に見えます。

 

考えたこともなかったけれど、

確かにそうですね!

 

今度からアメンボを見たら

体の周りの

水紋の数を数えてみようと思います^^

 

 

  夕暮れの池で~気づきの宝庫

ツバメが水面をすっとかすめ、

 

ねぐらに入る前は、 

ここにいると知らせるため

ウグイスも今鳴いておこうと

 鳴く様子が見られます。 

 

谷戸の夕暮れ時は、

静けさの中にも

夏の生きものたちの気配に満ちていました。

 

 

夫婦池は、

開放水面が広い

貴重な環境。

 

トンボやツバメの水浴びなど

水辺ならではの自然と出会えました。

 

岩田さんや石島さんのお話を

うかがいながら、

ただ歩くだけでは見えない

深い自然の世界が見えてきて。

 

トンボの社会性、鳥たちの間合い、

土の浅い鎌倉の地形とモグラの暮らし、

湿地の植物と夜行性のガの関係…

自然の中には、

壮大なストーリーが

流れているんですね。


どうもありがとうございました…!

 

プロ目線で自然とふれあう🌸

楽しい気づきや学びで

いっぱいの

鎌倉市公園協会の

自然観察会は、

 

8月をのぞく

毎月第3日曜日13:00~

開催されています。

 

今回7月の夫婦池は、

暑いので15時からの開催でした。

 

鎌倉市公園協会の

ホームページ「学ぶ」

のところから見つけて

行ってみてくださいね^^

 

 

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満席・キャンセル待ちとなりましたが

 

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途中から参加もできますので

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