太陽の炎にすべてが曖昧に染められてく逢魔が時

それは私と貴方が出会える秘密の時間


森の影にひっそりと隠れた小さな社

今日も貴方は私の髪を優しく撫でる

柔らかな眼差しに宵闇を混ぜて

その眼差しから視線を逸らし俯く私に 

貴方は何も言うことなく その時が終わるまでずっと傍に居てくれた


何時間も経っているようでほんの僅かな時間は

静かに訪れた闇夜の気配にかき消された


そして最後に私は残酷な嘘を吐いた

"さようなら また明日ね"



滲む視界と舞い落ちる紅葉の最後のひとひら





約200人もの犠牲者を出している史上最悪の事件が起こった

FBI捜査官の△△は捜査に携わっていたがなかなか手掛かりが見つからずに行き詰まっていた


そんなある日…


"やぁ僕は〇〇。気軽に〇と呼んでくれ"


かつては最年少での史上最高のエージェントと評された、重罪を犯した裏切り者。死刑宣告をされていたがその頭脳ゆえにトップシークレットで監禁されているのだ。


"また面白そうなもの持ってきたねw

  この事件は籠の中での暇つぶしにちょうどいいな"


△△は〇〇に振り回されながらも 着実に事件を解決していった


しかし、この事件は始まりに過ぎなかったのだ…


"人間は完璧にはなれない

  必ず何処かで綻びが見つかるんだよ"





何?こんな時間に呼び出したりして君らしくないね

"貴方がお父さんを殺したの…?"

……そっか 思い出してしまったんだね

そう 君のお父さんを殺したのは僕だよ

"なんでっ!?とても優しい貴方がなぜそんなっ…!?"

僕が優しい…?

ふっははは

君は見事に騙されてくれたね

ここまで正直に騙されてくれたのは君が初めてだよ

"そんな…"

…いい事教えてあげるよ

僕はいくつも顔をもっているんだ

喫茶店のマスターという顔 

君のお父さんを殺した暗殺者という顔

今の社長の秘書という顔

そして…君の恋人という顔

まだまだあるよ?

君が見ていた顔はほんの一部でしかない

本当の顔は一体どれだろうね?

僕はとうの昔に忘れちゃったよ

あはは そんなに嘆く必要は無いよ


『だって…君はもう 死んでいるのだから』


あーあ 本当はもう少し経ってから殺したかったんだけどな

とりあえず任務完了っと

社長に報告してこなきゃ


あれ…?なんで 涙が出てるんだろう?

きっとこれは 青白い月の光に君の紅が映えてとてもとても綺麗だからだろう