何?こんな時間に呼び出したりして君らしくないね

"貴方がお父さんを殺したの…?"

……そっか 思い出してしまったんだね

そう 君のお父さんを殺したのは僕だよ

"なんでっ!?とても優しい貴方がなぜそんなっ…!?"

僕が優しい…?

ふっははは

君は見事に騙されてくれたね

ここまで正直に騙されてくれたのは君が初めてだよ

"そんな…"

…いい事教えてあげるよ

僕はいくつも顔をもっているんだ

喫茶店のマスターという顔 

君のお父さんを殺した暗殺者という顔

今の社長の秘書という顔

そして…君の恋人という顔

まだまだあるよ?

君が見ていた顔はほんの一部でしかない

本当の顔は一体どれだろうね?

僕はとうの昔に忘れちゃったよ

あはは そんなに嘆く必要は無いよ


『だって…君はもう 死んでいるのだから』


あーあ 本当はもう少し経ってから殺したかったんだけどな

とりあえず任務完了っと

社長に報告してこなきゃ


あれ…?なんで 涙が出てるんだろう?

きっとこれは 青白い月の光に君の紅が映えてとてもとても綺麗だからだろう