バンドやろうぜ!というコンテンツを構成するユーザーについて
バンドやろうぜ!というゲームは、私の人生観を大きく変えてくれた自分の中ではとても大きいジャンルでした。2019年3月、その幕を下ろします。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。このジャンル、何が凄かったかって色んな方面で色んな事が凄かった(語彙力とは)作品の素晴らしさについては色んな人が語ってくれているので、ちょろっと検索すれば出てくると思うのでそちらをご参照あれ。私が語りたいのは、このジャンルにいたユーザーを物凄く客観視したちょっとイケてない点です。批判も入るので、読んで殴りにかかるのはちょっとやめような。でも、見ていて本当にこれはマズいっていう点が山程あるので、よければ一考して我が身を振り返ってほしい。そんな気持ちで書きます。まず、超絶くだらないマウントの取り合いが多いです。バンドやろうぜでは、ゲーム中に出てくるキャラがリアルでバンドを組みライブを行うコンテンツもありました。私も何度か足を運んで、頭振って楽しんでました。バンドを構成している面子は、ボーカルは勿論ゲームに起用されている声優さんですがその他の演奏者(ギターやベース、ドラムなど)は所謂サポーターで他にも様々なシーンでご活躍されている方々が多かったです。気合の入れ方が違いますね。さすがです。ですが、その演者の方々と繋がっただのスタッフだからしゃべることができただの、他のファンに無差別的にくだらないマウントを取りたがる人が多かったのがとても残念でした。聞いた話、バンギャ業界では演者と繋がりができることはとても大きなステータスになるらしいです。ですが、その業界に属さない人から見ればとてもくだらない事だな、と。その演者と結婚しました!とかだったら凄いね~がんばってね~ってなるんですけど、高々連絡先交換できた事を自慢されても、そりゃその演者が好きで好きでたまらない人には効果あると思いますけど、興味ない人からはくだらなさが極まるんですよね。だから???って最後なるんですよ。こんなマウント取って楽しいんですかね。楽しいんでしょうね。そして、このマウント取られて暴走する人も多い。ぶっちゃけ、演者と繋がったからって何か支障があるかと言えば、ないんですよ。どこにも。あるとすれば情緒のもつれとか個人間の問題だけで、コンテンツ的には何ら問題になることは少なかったんですよ。それを、コンプライアンスがどうのとか色々過剰にとって運営を巻き込んで暴走する人が多いこと多いこと。演者と仲良くなったからって、だから何だね?って話なんだけど。そして何より、言動が幼稚な人が多い。つい最近あったことだと、ライブの円盤がついに発売されるんですよ。3公演分DISC3枚で価格は12000円。ライブ円盤としてはかなりお安めでこれにプラス特典も含めたら寧ろこの価格でいいのかよ?って言いたくなる程の値段。お安い。そう、付加価値から見れば本当にお安い。このライブ円盤を求めている人からしたら、本当に安い。それを、「高い」と評価したユーザーも中にはいたんですよ。でも、それは決して悪い事でもなんでもないんですよね。純粋に12000円という値段は高額の部類に入ります。そこに価値を見出だせない人からすれば、高々三枚組DVDに12000円とかふざけんなよって話ですよ。ところが、他のユーザーが行った事はその人をフルボッコに言及する事でした。誰もが口を揃えて「安いだろ!高いって考えるなんてあり得ない!頭おかしい!プロデューサーの意思を汲んだら高いなんて絶対言えない!」…確かにライブ円盤+特典の事を考えたら安いよ。私もそう思う。でもそれは、そのDVDにそれだけの価値を見出だせているから安いといえるのであって、じゃあお前らは瓶の蓋に12000円の値段がついていても安いと言えるのか?と見かける度に何度も問いただしたかったです。価値観は人によって異なります。自分が感動したコンサートやライブであっても、同じ会場にいた全ての人が同じ感情を持ったとは言い難いです。ましてやこのDVD、3公演全て同じ人が出ているわけではないんですよね。自分が好きな演者が出ていないライブの円盤に同等の価値を見出だせなんて、無理じゃないですか。私はコンテンツ自体が好きなので全てのライブが好きですし、行きたくても時間や金の都合で行けなかったライブの映像も収録されるので3倍の値段を提示されても購入の意思は揺るがないですが、でも全ての人が私と同じ気持ちでいるとは考えられないんですよね。これだけではなく、とにかく自分の主張は正しいと言わんばかりに自分に置かれた環境を基軸に無茶な弁論を振りまくユーザーがかなり目立ったのが本当に残念でならなかったな、というのがありました。同じユーザーでもこの状況を良く思わず「また信者が暴れてる」って卑下する方もいたぐらいで。そう、更新終了してからもユーザーの信者化がとにかく酷いコンテンツだな、と思いました。信者化した方を悪いとは思いませんが、同じ価値観でなければバンやろユーザーではない!と言われそうでちょっと怖いです。何より、みんなが同じ方向を向きすぎて、発言の内容が支離滅裂だったりそれはおかしいんじゃないだろうかと疑問に思う事でも多数が同意する事で正当化されてしまう事が何よりも恐ろしい。前述した「12000円の価値について」とかね。でも、この問題って他のジャンルでも言える事ではあると思うのですよ。同じ好きでも自分は自分で他人は他人。そういう考え方もあるのか、と一度受け入れて考えみんなでいい方向に持っていけるような一歩身を引けるユーザーになって頂きたいな、と私は思います。盲信するぐらい好きなら、尚更。最後に、「プロデューサーの意思を汲めていない」と言いながら暴論を広める人は、あなたが一番プロデューサーの意思を汲めていないと思いますよ。だって、プロデューサーはコンテンツを好きで居てくれている方々に喜んでもらいたくて利益のギリギリまで詰めてこれを展開してくれたのであって、ユーザー同士が価値観の殴り合いをさせるために展開したものではないだろうからね。