『BEAT out!』以前のGLAYのアルバムレビューはこちら。

ということで。

GLAYのメジャー2ndアルバム『BEAT out!』をレビュー! 

1996年2月7日リリースの『BEAT out!』ですが、GLAYさん、メジャー2ndのアルバムにしてオリコン初登場1です!最終的に80万枚以上のセールスとなっております!


トラックリスト

  1. More than Love
  2. Yes, Summerdays
  3. 原色の空〈Cloudy Sky〉
  4. Trouble On Monday
  5. Together
  6. 月に祈る
  7. 生きてく強さ
  8. 週末のBaby talk
  9. グロリアス
  10. 軌跡の果て
  11. Miki Piano

シングル曲3曲と後にシングル、BELOVEDでB面に収録されるTogetherがあるだけで、(More than Loveと軌跡の果ても後にベストアルバムREVIEWに収録されるけど)殆どがアルバムオリジナル曲であるGLAYにとっては勝負作であったであろうと思われる。
本格的に佐久間正英氏がプロデュース・編曲に加わり、サポートドラマーとして今後欠かせないTOSHI永井こと永井利光さんも本格参加。

ということで『BEAT out』の感想いってみよう!

1曲目、More than Loveは、後のベストアルバムREVIEWにも収録されることになるけれど、LIVEではオープニングナンバーとして演奏される機会も多いストレートなロックナンバー。(リフを前置きして)サビから始まる王道パターンですね。後の口唇や誘惑に通ずるものがあるとかないとか。(口唇は本当にサビの歌入りから始まる件。)


2曲目Yes, Summerdaysは6thシングルでカメリアダイヤモンドのCM曲。



イントロからしてもうなんだかセクシーな夏を感じさせる楽曲!

かと思いきやAメロで爽やか、サビでマイナーキーになってやっぱセクシー!

アコギでギターソロに入ってエレキでもう一発来る展開もセクシー!

中学三年生当時、誘惑だとかSOUL LOVEだとか、アルバムpure soulが大人気だった中、(勿論私も大好きでしたが)この曲が大好きな私は、文化祭で演奏したろ!と試みた結果、素行不良がすぎたのか演奏させてもらえませんでした!自業自得だぜい!しかし一生懸命練習した結果は後に繋がったぜい!


一生懸命練習しなくても余裕で弾けましたがね。神童でしたから。


3曲目、原色の空〈Cloudy sky〉。仮タイトル、はぐれ刑事。何故にはぐれ刑事?はぐれ刑事っぽいの?

初っ端からのHISASHIのエフェクティブなサスティンの効いたギターもいいけど、何気にJIROのベースが大暴れしている。


4曲目、Trouble On Monday。ポップなミドルナンバー。LIVEでもあまり演奏されることはないけれど、サビでは合唱して盛り上がれそうな楽曲。月曜からトラブルは嫌だねぇ。やり切れない、逃げたい、消えたいよね。でも前向きに歌っている。


5曲目、Together。後にシングルBELOVEDのカップリング曲として収録される。(『BEAT out!』収録Ver.とはイントロが異なる。)


尚、このMVとも異なる←これはLIVE verを編集したMV(PV)


がしかし、如何なるバージョンであろうが、Togetherは紛れもなく名曲中の名曲である!


というのは、あまりにも個人的すぎる感想かもしれないけれど、それくらい大好きなGLAY屈指のバラード。

展開、歌メロ、歌詞、ギターソロ、どれをとっても素晴らしいの一言。

PVではてっこが泣いている…それにしても、TERUもJIROもHISASHIも、サポートのD.I.Eちゃんも永井さんもカッコいい。セクシーである。

当時『VIDEO GLAY3』だったかな?なんせVHSだったけれど、擦り切れるくらい観ました。


というか、あれ?誰か忘れて…?


『BEAT out!』収録音源の方でも、D.I.Eちゃんがピアノとして参加しています。


6曲目、月に祈る。『BEAT out!』中屈指の疾走ナンバー。LIVEでも定番曲だった。



疾走感の中にある媚薬を含んだような憂いを帯びた切ないメロディラインやギターのオブリガードが狂おしいほど好き。(歌詞からフレーズ抜粋して書いてます。)


7曲目、生きてく強さ。7thシングル。



好きな人には申し訳ないのですが…


私はこの曲が昔から苦手です。


なんでしょうか。ポップすぎるというか前向きすぎるというか。いや、前向きなのも愛に生きるのも全然いいんです。うん。何しろ私にはメロディもアレンジもポップすぎるってことに尽きる。タイトルからして苦手。ただ、最後の最後の展開だけはちょっと好き。


尚、当初TAKUROが付けたこのタイトルは、メンバーからも不評だった模様←


8曲目、週末のBaby talk。なんとTERU作詞作曲のアルバムの中でも異色の曲!この曲も凄くポップではあると思うのだけれど、この曲は何故か好き。おそらくギターを始めとしたアレンジ面にオルタナティブな要素があったり、コーラスでジュディマリのYUKIが参加してからの展開が凄く面白かったりするからだと思う。


9曲目、8thシングル『グロリアス』。



TAKUROの地元の友人の結婚を祝すとともに人間の人生を讃歌し、GLAYのメガヒットの契機ともなった普遍的超名曲。


“ I sing my dream forever, I wish you will be happy life.”

“いつまでも私は私の夢を歌い続け、あなが幸せな人生を送れるよう願っています”


10曲目、軌跡の果ては、後にREVIEWのラストナンバーとして収録されることになるけど、ある意味でGLAY、そしてTAKUROの詩の特色を象徴するような楽曲。ライブにおいても最後に演奏されることが多い。

ホーンセクションなどのアレンジも印象的。尚、携帯電話やPHSが出始めた当時、着信音を自作したり着メロというものが設定できるようになっていたんだけれど、何故か私からの着信音をこの曲にしていた兵(つわもの)が居た模様。私はそんなに不器用ですかね?


私自身は私は不器用だと自認しているんですがね?←


11曲目、アルバムラストナンバー、Miki Piano。タイトルのMikiはジェームス三木のこと。

なんでジェームス三木?


君はいつも僕の薬箱さぁ…ってこれSMAPのライオンハート!

イントロのアコギがまんまライオンハート!


ということで、疾走曲やマイナー調の曲、GLAY屈指の切ないバラードが入ってたりしますが、全体的にみるとここで一気に普遍性、大衆化が進んだのではないかと思います。それが良いこととも悪いこととも言いませんが、GLAY自体のキャパシティが広がり、結果としてリスナーにとっての間口が広がり敷居が下がったのも確か。その結果の音楽に於けるビジネス的な成功が正しかったのか否かは、TAKUROを始めとしたメンバー自身しか知り得ないどころか、メンバーすら分からないのかもしれない。


ということで、強いてあげる『BEAT out!』のおすすめ楽曲

2.Yes, Summerdays、5.Together、6.月に祈る、9.グロリアス、10.軌跡の果て

って感じでどないでしょう?←お勧めしてるのに聞くな