何故ならRAINが収録されているから!
YOSHKI主宰のインディーズレーベルエクスタシーレコードから『灰とダイヤモンド』をリリース、と同時にプラチナムレコードから1stシングルRAINがリリースされてメジャーデビューしてんだろって話だし、次のアルバム『SPEED POP』にもRAINは収録されてるだろって話なんですけど。(『灰とダイヤモンド』収録verとは別バージョン。)
ということでGLAYのインディーズ時代唯一のアルバム『灰とダイヤモンド』をレビュー!
アンジェイ・ワイダ監督の映画『灰とダイヤモンド』じゃないよ?(アンジェイ・ワイダって誰だ?そんな映画は知らんって話ですかそうですか。)
トラックリスト
- 真夏の扉(GLAY VERSION)
- 彼女の“Modern…”
- KISSIN' NOISE
- ひどくありふれたホワイトノイズをくれ
- RAIN(GLAY VERSION)
- LADY CLOSE
- TWO BELL SILENCE
- 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
- BURST
- if 〜灰とダイヤモンド〜
ドラムをAKIRAって人が叩いていているんですね。色々あって抜けちゃったんだけれど。
ということで1曲目は真夏の扉(GLAY VERSION)。GLAYバージョンって何やねんって話ですよね。GLAY以外のバージョンがあんのかいと。
あるんですね。ロバート・A・ハインラインって人のバージョンが。
ってそれSF小説『夏への扉』
はい。とんだ茶番でした。何がおもろいんやと。親指の赴くままに綴りながら思う次第ですが、そっとしておいてください。
これは後にリリースされる2ndシングルの『真夏の扉』(SPEED POP収録)とは別バージョンですね。まだまだ若さが漂っております。
2曲目、彼女の“Modern…”
留守電にキック!
なんじゃいそれわ?と。こちらも後にリリースされる3rdシングルの彼女の“Modern…”(SPEED POP収録)とは別バージョンです。まだまだ若さが残って…
3曲目、KISSIN' NOISE。後にベストアルバムREVIEWに収録されるものとは別バージョンです。こちらもまだまだ若さが残りますが、荒削りながら勢いがあって良いし、これはこれで中々のアレンジ力。というのも、このアルバム自体、ノンクレジットでYOSHIKIがプロデュースしており、アレンジ面においても詳細な指示が出されていたとか。
4曲目、ひどくありふれたホワイトノイズをくれ。6分を超える物凄くマニアックな曲。元々のタイトルは『TEARS SONG』だけれど、X JAPANのTearsとタイトルが被るからタイトルを変えろとエクスタシーのスタッフから脅迫されて(←)このタイトルになったんだそうな。
バラードとまではいかないミドルテンポのロックナンバー。
5曲目RAIN(GLAY VERSION)
だからGLAYバージョンってなんだよ!
GLAY以外のバージョンがあんのかいと。(いっぱいありそう)あれかな。XのENDLESS RAINと被るからGLAYバージョンなんかな?被るからタイトル変えろとか脅迫(←)されんかったんかな?でもこれはRAIN以外にあり得ないから仕方ないか。
SPEED POPにも収録されるシングルバージョンとは大きく異なっております。
ピアノやストリングスアレンジがYOSHIKIのまさにそれ。TAKUROが高校時代に作ったものだけれど、YOSHIKI作曲と言われても納得してしまいそうな感じなので、TAKUROの早熟な天才性を垣間見ることができる。
土砂降りやったからこの曲のことを書きたかったのです。
“夢だけを心に抱きしめて どしゃぶりの雨の中 汚れたままで彷徨う Ah 想い出なら綺麗に壊れて”
ALL I NEED'S YOUR LIGHT!!!
どしゃ降りの雨の中佇んだり彷徨ったりしたこととか誰にだってあるだろ。あるよね?え?ない?ホンマですか…
雨よ、もっと降ってこの涙を隠してくれ、心の蟠りを洗い流してくれ、オレの代わりに泣いてくれって←(ポエム)
“激しい雨の中で笑ってよ 濡れた心が引き裂かれる前に”
そして、ふと外に出てみると。雨止んでる…あれ?チャリンコ爆走してジム行かない!って決め込んでたのに…あれ?
はい。6曲目LADY CLOSE。勢いのあるロックチューンですね。戦隊ものの主題歌になってそうな。AKIRAさんのドラムが中々に面白い。
7曲目、TWO BELL SILENCE。
TWO BELL SILENCE二人の鐘は聴こえない〜!
超絶GLAYの隠れた名曲!この幕張行けてたなら、私はイントロ始まった瞬間全身総毛立って全力で泣きながら暴れていたことでしょう。
だから体カラカラと空回り揶揄うのはやめて。
バラバラな気持ちをバカバカしいほど確かめ合って。
心殺す殺しのメロディ。
振り向きときめきその気なんの気?
この木なんの木気になる木(?)
とか韻を踏み倒している早口ラップみたいなTERUのボーカルもカッコいいし、HISASHIさんとTAKUROさんによるツインリードもかっこいいし、イントロのギターアルペジオからしてきたー!って感じやし、バイオリンのアレンジとかも最高だし、最後の展開とか神がかり的。後のFreeze my loveに通ずるGLAY流メタルチューンと言ってもいい。
8曲目、千ノナイフガ胸ヲ刺ス。
千ノ!ナイフガ!胸ヲ!刺ス!
後にREVIEWに収録されるものとは別バージョン。好きだけれど絶妙にダサい!しかしそのダサさが若さを感じてよかったりする。ギターのアレンジが絶妙にLUNA SEAっぽい。Aメロのチャカチャカカッティングや左右の振り方とか、Cメロ(?)に当たる部分のディレイかましたアルペジオとか。
9曲目BURST。GLAYのパンク魂を感じさせる曲。LIVEで大盛り上がり。昔はライブ会場をLet me burstして←定番だったけど今でもこの曲はやってんのかな?
Xで言うところのオルガスムですね!
10曲目、『灰とダイヤモンド』のラストを飾るのは、if〜灰とダイヤモンド〜。
アコースティックバラードであり、TAKUROのルーツの一つであるThe Beatlesを感じさせる壮大な楽曲。地味だけれど凄くいい曲ですね。
ということで、GLAY、そしてHISASHIさんからの影響、初期衝動によりギターをまともに弾きはじめ、音楽の道を志したものによる懐かしのアルバムのレビューでした。