#617 45首目:北畠親房-シリーズ愛国百人一首 46 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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『愛国百人一首』の選定された45首目は北畠親房です。『神皇正統記』を書いた方です。
(著者所持の『愛国百人一首』の北畠親房の絵札)
 
    

   鶏 の 音 に

    な ほ ぞ お ど ろ く

     仕 ふ と て

    心 の た ゆ む

      ひ ま は な け れ ど

         

この歌は、正平年間(1346~1370)の間に詠まれた歌です。

歌の意(こころ)

天皇にお仕えして、心のすきも油断もないと思っていたのに、ウトウトと眠ったようで、夜明けを知らせ鶏の鳴き声で起きるようでは、心のゆるみがあったのでしょうか

北畠親房は、村上天皇の皇子具平親王から始まる源氏の家柄で、南朝を代表するような忠臣で、『神皇正統記』という我が国の国体を明らかにした歴史の書物を著した方です。

 

この歌は、天皇にお仕えしながら、夜眠ってしまったのか、鶏の声で目を覚ましてしまい、眠りなどせずお仕えするはずが、それができずに申し訳ないという心を詠った歌とのことです。

(著者所持の『愛国百人一首』の北畠親房の読札・取札)

 

歌の解説は、『國魂 愛国百人一首の解説』著:西内雅と、愛国百人一首の12人の選定委員の一人である窪田空穂による『愛国百人一首』によって行っています。

 

『愛国百人一首』とは

 

『伊勢物語』を読む上で、和歌の理解のために読んだ本について

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