#596 37首目:宏覚禅師-シリーズ愛国百人一首 38 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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『愛国百人一首』の選定された37首目は宏覚禅師です。これより鎌倉時代の歌となります。
(著者所持の『愛国百人一首』の宏覚禅師の絵札)
 
    

   末 の 世 の

    末 の 末 ま で

     我 が 國 は

    よ ろ づ の 國 に

    す ぐ れ た る 國

         

この歌は、1270(文永7)年の亀山天皇時代に詠まれた歌です。

歌の意(こころ)

世界が悪くなる末世のそのまた末の末のときであろうとも、わが国は万国どの国に比べても優れた立派な国です。

宏覚禅師は、播磨国で生まれ、はじめは天台宗を学んだが、のちに禅宗に帰依され、その学徳を慕う人があって、京都の西賀茂に正伝寺を建てて住まわれました。

 

この歌は、中国に起こった元王朝が日本に攻めてきたときに、宏覚禅師は蒙古襲来を退けるべく祈願を行い、その際に詠われたものとのことです。

(著者所持の『愛国百人一首』の宏覚禅師の読札・取札)

 

歌の解説は、『國魂 愛国百人一首の解説』著:西内雅と、愛国百人一首の12人の選定委員の一人である窪田空穂による『愛国百人一首』によって行っています。

 

『愛国百人一首』とは

 

『伊勢物語』を読む上で、和歌の理解のために読んだ本について

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