#102  ”布引三十六歌碑” 布引の滝で和歌の世界を楽しむ | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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”歌碑のみち”
布引三十六歌碑

『伊勢物語』の舞台となった布引の滝で、在原行平・業平兄弟の和歌を味わおうと訪れると、kそこは歌碑は散策路に歌碑が点在する和歌の世界を楽しむことができるものでした。

布引三十六歌碑”というものがあったそうで、子どものころに訪れたときは和歌に全然関心がなかったので気が付きませんでした。

このように散策の路傍に歌碑があります。

展望台近くには、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、ラスボス的に義時追討の院宣を出して立ちはだかった後鳥羽院の歌碑も

こちらは、二つの和歌が刻まれていました。

 

布引の たきのしらいと うちはへて
たれ山かぜに かけてほすらむ

 

蛍とぶ あしやの浦の あまたくの
一夜もはれぬ 五月雨のそら

 

つづいて、紀貫之の和歌

 

 

松の音 琴に調ふる 山風は

 滝の糸をや すけて弾くらむ

 

どこに歌があるんだろうと一瞬見まわしてしまいましたが、こんな形の歌碑も

これは橘長盛の歌碑

 

ぬしなくて 晒せる布を 棚はたに

 我こころとや けふはかさまし

 

階段を上がろうとする手前にも、伊勢という女性の方の歌碑があります。

 

たち縫はぬ 衣着し人も なきものを

 なに山姫の 衣晒すらむ

 

他にも、藤原定家、藤原俊成、寂連法師、源経信、源俊頼、賀茂真淵など様々な方の歌碑があります。ただ散策するだけでなく、歌碑を見つけて和歌の世界も楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

布引の歌碑のみちマップのPDFは、こちら

伊勢物語第87段の布引の滝、探訪は、こちら 


『伊勢物語』の和歌を楽しむための副読本のまとめは、こちら

 

 

 

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