サソリ爆誕 チェンジ スコーピオン!
みなさま
ご無沙汰しております
すみっこHONDAです
本日は
うれしいニュースをお伝えします
なんと
展示中のサソリが…
背中の上に群がる
無数の白い物体
これなんだかおわかりですか
実は
この白い生き物は
サソリは卵胎生で
卵ではなく幼体を産み落とします
生まれたサソリベビーたちは
まるでイモムシのような見た目をしています
初めて見たときはかなり驚きました
生まれて間もないベビーたちは
母親サソリの背中の上で過ごします
母親サソリは力持ちですね
数日経過すると
サソリベビーたちは脱皮をします
イモムシのような姿は一変して
サソリらしい体つきへと成長します
真っ白だった体も少し飴色になってきました
まさに
「「キャスト オフ」」
この姿になれば
母親の背中から降りて独り立ちをします
ですがまだ母親にべったり
母親サソリのそばから離れません
しかし
こうみえても彼らは立派なサソリ
自分の体と同じくらい大きな生き物も
とらえて食べてしまいます
小さいながら
たくましく生きている姿に感動ですね
私たち飼育員も
生まれてきてくれた彼らを
大切に育てていきたいです
大きく育ってくれることが待ち遠しいですね
サソリの様子をYouTubeにも
投稿てみました
機会があったらのぞいてみてください
リンクは 「こちら」 から
といったところで
今回のブログはここまでです
近くにお立ち寄りの際は
ぜひエビとカニの水族館へ
足を運んでみてください
ではでは
幻の赤いイモリ ~アカハライモリの赤色変異個体~
皆様こんにちは
すみっこHONDAです
今回は
巷で噂の赤いイモリを紹介します
こちらっ
真っ赤っかでございます
いろいろなマスメディアさんに
取り上げていただいております
このイモリ
和名を
アカハライモリ
(二ホンイモリ)
といいます
本来は
お腹の面のみ
赤いため
このような名前がついていますが
稀に
色彩の突然変異で
背中側も赤くなる個体が現れます
少し赤みがかった個体も珍しいですが
ここまで全身が真っ赤に染まっている個体は
極めて稀で
和歌山県内でも
ここまで赤い個体の記録は
多くはありません
もちろん生態は
本来のアカハライモリと同じです
しかし
通常の個体に比べ
野外では目立ってしまい
捕食者の格好の獲物となります
そのため
自然個体を発見することは
とても難しいのです
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ここでアカハライモリの生態解説
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Cynops pyrrhogaster
日本の固有種で
水田やため池など
流れの緩やかな場所に生息しています
肉食性で
小型の昆虫類や魚類などを捕食します
テトロドトキシンという
フグと同じ毒を持っており
腹面の赤色は
毒を持っていることに対する
警戒色の役割を
担っています
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今回展示を始めたこの個体は
地元の方が発見し
水族館へ寄贈してくださったものです
現在
通常体色の
アカハライモリと
比較展示を行っています
とても希少価値が高く
他ではなかなか見ることができません
近くへお越しの際は
通常色のアカハライモリと比較して
非常に珍しいこのイモリを
ぜひご覧ください
といったところで
今回のブログはここまでです
ではでは
梅雨の特別展 海と陸のカエルを楽しもう♪
皆さんこんにちは
すみっこHONDAです
唐突ですが
梅雨ですね
梅雨って
じめじめしていて
洗濯物もなかなか乾かないし
何をやるにも
億劫な気分なってしまいませんか
梅雨はブルーな気分になってしまう
そんなあなた
朗報です
エビとカニの水族館では
そんな憂鬱な気分を吹き飛ばす
晴れ晴れとした
特別展
を開催いたします
題して
海と陸の
カエルをあなたに
To You(梅雨)展
名前からもわかる通り
今回の特別展の主役は
カエル
ところで皆さんは
カエルと聞くと
どのようなものを思い浮かべますか
多くの場合
ニホンアマガエル
というカエルを連想させるかと思います
しかし
南紀地方には
ニホンアマガエル以外にも
様々なカエルたちが生息しています
今回はその中でも
水族館がある
すさみ町内で採集した
代表的な7種類の
カエルを展示いたしました
展示カエル紹介
1,ニホンアマガエル
皆さんになじみの深いカエルと言ったら
この子達ではないでしょうか
もっともポピュラーなカエルといっても
過言ではありません
指先が吸盤状になっているので
樹上生活にも適しています
2,シュレーゲルアオガエル
何とも外国的な名前にもかかわらず
歴とした日本の固有種のカエルです
やる気のなさそうな表情がなんとも…
ニホンアマガエル同様に
指先が吸盤状です
3,ニホンヒキガエル
このカエルも
知っている人は多いのではないでしょうか
成長すると15cmを超える
大型のカエルの仲間です
なんと毒を持っていて
外敵から身を守ります
4、ヌマガエル
丸っとしたボディ
くりくりな目
愛嬌たっぷり
カエル界のアイドルことヌマガエル
繁殖期のオスののどは
なんとハート形に膨らみます
5,タゴガエル
低い鳴き声にスマートな体系
まさにクールビューティーの名がふさわしい
凛々しいカエルです
オタマジャクシの時期は
何も食べずに成長することができます
6,トノサマガエル
トノサマというだけあって
何やらオーラを感じます
口に入るものなら何でも食べてしまう
大食漢です
7、カジカガエル
鳴き声がかなり美しく
昔から書物などにも出てくるカエルです
河川に生息しており
泳ぐことも大得意です
カエルと
名の付く魚たち
今回は
陸のカエル以外にも
海にすむカエルも同時に展示をしました
1,カエルウオ
タイドプールなどでよくみられる
泳ぎのかなり早い魚
石などに付着した藻類を好んで食べます
2,カエルアンコウ
ずんぐりむっくりで
泳ぐことが苦手な魚
頭の上に
エスカ
と呼ばれる疑似餌があり
それを使って獲物をおびき寄せる策士
3,カエルアマダイ
ジョーフィッシュという名で有名な
とってもキュートな魚
海底に自分で巣を掘って
そこで生活をします
梅雨を楽しく
我々ヒトにとっては
憂鬱に思える梅雨でも
少し外に目を向けてみると
そこではカエルをはじめいろいろな生き物が
懸命に
活発に
暮らしています
そんなカエルたちの
のびのびとした姿を見て
憂鬱な梅雨を
楽しく過ごしましょう
特別展は
梅雨が明けるまで
開催します
ぜひ近くへお立ち寄りの際は
足を運んでみてください
といってところで
今回のブログはここまで
ではでは
磯の生き物採集~結果発表編~
皆様こんにちは
すみっこHONDAです
今回は前回のブログの続き
磯での生き物採集の
結果発表を行います
どんな生き物がとれたのか
早速見てみましょう
まずは
甲殻類から
この子たちは
ヒメベニツケガニ
というカニです
Thalamita picta
転石の下などで見られる小型のカニです
歩脚に赤紫色の縞模様があることが
特徴の一つです
続きましてこちら
イッカクガニ
と呼ばれるカニになります
Menaethius monoceros
海藻類の生えた転石帯に多く生息している
カニの仲間です
甲が縦に長い二等辺三角形
のような形になっています
まだまだカニはいます
こちらは
トゲイソクズガニ
イソクズガニ
にとてもよく似ているカニです
体の棘がイソクズガニよりも
大きく鋭い
という部分で見分けることができます
普段は
海藻類を体につけて
カモフラージュしています
そのほかにも
ヒメフタハベニツケガニ
や
トガリオウギガニ
など小型のカニ類を
採集することができました
カニ以外にも
採集した甲殻類がいます
それがこちらです
テッポウエビモドキ
と呼ばれる生き物です
Betaeus granulimanus
転石の下などでよく見られる
テッポウエビの仲間です
テッポウエビ類は
音を出すことで有名ですが
この種類は
発音構造を持っていないため
音を出すことはできません
ところで
エビとカニの水族館ですが
エビカニ以外の生き物も
採集することがあります
今回は
セジロハゼ
というハゼの仲間や
クモヒトデ類なども採集しました
タコもいます〜
磯で採集してきた生き物たちは
水族館内の水槽で
展示を行います
このブログを読まれた方は
今回採集した生き物たちが
どこで展示されているのか
探しながら館内を回っていただくと
より一層楽しめるかと思います
といったところで
今回のブログはここまでとします
機会がありましたら
ぜひ
エビとカニの水族館へ
遊びに来てください
ではでは
磯生き物採集~採集編~
4月下旬の某日
その日は晴天で風も強くなく
穏やかな1日でした
ここまでコンディションが整っているのなら
我々の選択肢は1つ――――
採集だぁ~~~
はい。
皆様こんにちは
すみっこHONDAです
冒頭でもあった通り
今回のブログは
採集の様子をお届けしたいと思います
磯採集
今回は水族館付近の磯場での採集です
ここで1つポイント
磯採集を行うときは
干潮時
に行くことがおすすめです
なぜか
潮が満ちているときに
そこにいた生き物たちが
干潮時に潮が大きく引くことによって
タイドプール(潮だまり)
に取り残されることがあります
こうなることで
採集がかなり行いやすくなります
覚えておくと便利ですよ
磯の生き物たち
採集を開始して
まず初めに発見した生き物がこちら
とげがかなり長いウニですねえ
この生き物の名前は
ガンガゼ
鋭く長いとげには毒があるのでご用心を
このとげはとても折れやすく
刺さったまま折れてしまうと危険です
くれぐれも
素手では触らないようにしましょう
続いてはこちら
これ、なんだかおわかりでしょうか
ナマコの仲間の
ニセクロナマコ
という生き物です
ナマコというと
食用にもされるイメージが
あるかもしれませんが
ニセクロナマコは
体内に
ホロツリンと呼ばれる毒をもっているため
食べることはできません
触るだけなら
問題はないので
機会があったら是非
触ってみることをお勧めします
ものすごい感触です
ちなみに当館には
ナマコやウニなどの生き物に
触ることのできる
タッチングプール
を常設しています
ぜひ遊びに来てください
しきりなおしまして
こんな生き物も見ることができました
少しわかりづらいですが
タカノハダイ
と呼ばれる魚の幼魚です
とっても可愛かったので
ついつい写真に収めてしまいました
(ブレブレですが)
もちらん
甲殻類もたくさん見られましたよ
さて問題です
下の画像にはカニが隠れています
どこにいるかわかりますか
正解はここ
カニ単体だとこんな感じです
コワタクズガニという
クモガニの仲間です
体に海藻などを引っ付けて
擬態しているので
慣れるまでは
見つけることは少し難しいです
血眼になって採集している
飼育員がこちら
(頑張っています)
さてさて
いろいろな生き物と出会うことのできた
磯採集ですが
結果は次回発表です
お楽しみにしてください
といったところで
今回のブログはここまでです
ではでは