私は、路上で転倒して救急搬送された経験が2回あります。

まだ杖を使えば歩けていた頃の話です。

 

2回目は、眼窩底骨折、前歯損傷、11針縫合、眼鏡全損、と悲惨なものでした。

意識朦朧状態で、通りすがりの親切な方が救急車を呼んでくれたのですが、これが1回目のような人通りの無いところだったらどうなっていたことやら。

ちなみに1回目は怪我はしたものの幸い意識は有ったので、家内にLINEして救急車を呼んでもらいましたが、発語が出来ないので救急隊員からの電話に場所の説明が上手く出来なくて、長時間放置されました。

 

そんな時に、「Apple Watch の転倒検出機能」が有ればよかったの「かも」知れません。

「かも」と言う表現になるのは、実際に使ってみたわけではないのと、Apple Watchの日本語サイトがとても判り難くて、何が出来るのかが今ひとつ明確ではないためですが、

「着用者が転倒した場合、そのことを検知して、

必要に応じて緊急通報サービスに連絡してくれる」

サービスの様です。

 

Apple Watchのサイト(👇)

によると、

 

「強い衝撃を受けると転倒だと認識され、その後 1分間なんの動きもないことを検知した場合は、30 秒のカウントダウンが始まり、その間、着用者の手首を叩き続け、警告音を鳴らします。警告音は徐々に大きくなるので、近くに誰かいれば気づいてもらえます。カウントダウンが終わると、自動的に緊急通報サービスに電話がかかります。」

 

と言う機能のようで、米国では911(日本の119番に相当)に対して、緊急通報に加えて位置情報(および予め入力しておいた既往症や血液型などのメディカル・データも?)が送信されるようで、実際に九死に一生を得たケースが報告されています。(👇)

 

 

 

IT後進国の日本では110番に通報が行くのかどうかは不明ですが(Apple Watchサイトからは読み取れません)、予め登録しておいた緊急連絡先に通報が行くだけでも安心です。

屋外か屋内か、怪我の有無に関わらず、他に人が居ない状態で転倒した際に、一人で起き上がれずに長時間放置されると言うことが無くなるかも知れません。

 

ただ、Apple Watch は iPhoneから設定が必要そうなので、iPhoneユーザーでない方はまずiPhoneを入手しなければならないようです(他にも方法はあるようですがApple Watchサイトには説明がありません)。

 

とは言え、苦労してApple Watchを手に入れたとしても、転倒しないに越したことはないのは言うまでもありません。

 

 

 

 

2月13日(土)13:30-16:00 ※参加無料

「介護の充実を目指すオンライン・シンポジウム」が開かれます。

詳細はこちら(👇)。

 

 

日本ALS協会の主催ではありますが、

 

『介護保険はもちろん重度訪問介護の支給決定や支援者の確保にがんばってこられた患者さん、ご家族とそのチームと、制度やヘルパー確保の工夫などについて詳しい専門家の方からお話を伺います。』

 

とのことなので、重度訪問介護に興味がある、もしくは検討されている、と言う方は誰でも参加可能だと思います。(私は申し込みました)

事前に質問も受け付けてくれます。

 

​実際に介護制度を活用して充実した生活を送って居られる患者さんの体験談も参考になると思いますが、15:05から 事例発表4 で「全国各地の重度訪問介護24時間利用実態」の講演をされる大野 直之さん(全国障害者介護保障協議会 自薦ヘルパー推進協会 全国広域協会、全国障害者介護保障協議会事務局)は、重度訪問介護で困難に直面されている方の相談に乗ってくれる強い味方です。

 

聞いておいて損はないと思います。

 

 

長野県信濃町に住むALS患者である小林さゆりさん。

介護は、78歳の母が一人で担っていた。

 

『小林さんは、自分で寝返りをうつことができなくなっていた。それでも夜間は母を休ませるため、夜は別の部屋で寝てもらっていた。午後11時、枕と頭の位置が決まり、ガラス格子の引き戸が閉められると、長い夜が始まる。枕の位置がずれて首が痛くなっても、鼻水が詰まっても、何もできないのだ。夏には、動かせない顔に蚊が止まった。冬には、拭き取ることのできない唾液が寝間着やベッドシーツをぐっしょりとぬらし、体が芯まで凍えた。』

そんな状態だった。

 

『小林さんは当初、自発呼吸ができなくなったら「死」を選ぼうと考えていた。けれど、14~15年ごろ、気管切開し1日24時間の重度訪問介護制度を利用して暮らしているALS患者がいることをインターネットで知った。気管切開して母に負担をかけることはできない。でも、もしも、24時間支援の「公助」が実現すれば――。その可能性に気がついたとき、小林さんは「生きられる」「生きたい」と思った。』

 

ところが、信濃町からの回答は、<(公的補助は)さゆり様自身(自助)やご家族(共助)がすべての役割を果たしていただいてからです>。

即ち、「自助も共助も果たしていないから公助は受けられない」との回答だった。

 

『ALS患者は、徐々に筋力が低下し自発呼吸が難しくなった時、気管切開して人工呼吸器を装着するかどうかを選択する。気管切開すれば、夜間も含めて頻繁なたんの吸引が必要になり、24時間介護なしには生活が難しい。』

『弁護士らが町との交渉にあたったが、約1年後に町が出した結論は、1日9時間半を公的介護サービスでまかなうというものだった。残り14時間半は、家族(78歳の母親一人)が担うことができるという判断をしていた。』

 

何のための重度訪問介護制度なのか?

 

その後の顛末は下の記事から。

 

 

 

 

 

錠剤が大きすぎて飲み込めない時に便利なのがピルカッターです。

鋏で切るとうまく切れないうえに、切った薬が飛んでしまったりバラバラに崩れてしまったりしますが、これを使うときれいに2分割されて容器外に飛び出すことも有りません。

百均でも同じようなものを売っているようですが、私が使っているのは、 https://item.rakuten.co.jp/shirokuzira/siro00376/ です。

 

 

薬を飲むのが苦手な私は、通常の薬の場合、食事と共に飲み込むようにして凌いでいるのですが、今服用している薬は服用の前後2時間は食事をしてはいけない(食前食後だと吸収が良すぎて薬の効果が薄れるらしい)ので、半分にした錠剤を少量ずつ服薬用ゼリーで飲み込むようにしています。

それでもタイミングがなかなか合わず、嚥下できる量が限られているので喉の奥に錠剤を置いてからでないと飲み込めず、かと言って誤嚥も避けなければならず、何度もゼリーを継ぎ足してすごく時間がかかります。

 

薬は消化時間や消化する場所を考えて、その形状や服用するタイミングが考えられていいるようなので、あまり細かく砕くことはお勧めしません。ご心配の向きは処方医または薬剤師にご相談ください。