終末期ケア  (305)神経疾患、難病看護 神経(筋)難病の緩和ケア | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。

こんばんは😃
今日も、読んでいただきまして
ありがとうございます😊

今年もよろしくお願いいたします🙇‍♀️

昨年、大切なご家族を亡くした方、
今年は、笑顔で過ごせますように🍀🙏

がんや難病、その他の病気と闘っている方、
身体もこころも前向きに免疫力をアップさせて
病気をやっつけることができますように🍀🙏

今日の松山のお天気は、曇り☁️のち雪❄️
朝は、0度
日中は、7度
雨の確率は、50%とのことです。
寒すぎて大変です。
雪の多い地方の方は、もっと大変な思いを
されていますよね。
事故のないようにされてくださいね。

松山もコロナ感染者は、32名です。

10日東京の発生者数は、1494名
10日17:30更新(10日0:00時点)
全国の感染者数は、278762
                                    (+7607名前日比)
退院者数は、218676名(+3149名)
亡くなったかたは、3995名(+64名)
(毎日新聞)



静けさは、
あらゆることに対する
新しい視線を
私たちに与えてくれます。
何もしなくても、
そこに何かで
苦しんでいる人がいるということを
知っているだけでいいのです。


山は雪です。













よく食べるよねえ〜爆笑

うさぎみなさん、こんばんはだぉぅロップイヤー



⭐️神経疾患、難病の看護

1)神経(筋)難病の緩和ケア

・神経難病の多くは、慢性・進行性に運動機能
 が侵され、進行すると重度の身体機能障害
 至ります。

・治療法は確立されておらず、神経難病患者
 さんと、そのご家族は、身体的・心理
 社会的な苦痛、自立性の喪失、予後の
 不確かさからくる不安、介護負担や療養に
 伴う経済的負担など、多方面にわたって
 負担が大きくなります。

・神経難病患者さんの療養過程は、
 発症期・進行期・移行期・維持安定期・
 終末期とされており、
 緩和ケアは発症期・診断時
 から始まります。

・診断時には、
 病名告知による衝撃を受けます。

・看護師は、ご本人・ご家族が説明内容を
 どのように理解されたか、受け止められた
 かを把握する必要があります。

ご本人やご家族が不安に感じていることや
 知りたいと思っていることを何でも言える
 ように関わり、必要な情報や選択肢を提供
 する必要があります。

・疾患によって、
 運動障害・感覚障害・嚥下障害・呼吸障害・
 コミュニケーション障害などの様々な症状が
 出現します。

身体的苦痛は、ご本人のQOLを著しく低下
 させますので諸症状への対処が課題となり
 ます。

・なかでも、生命に関わる問題として、
 呼吸障害があげられます。

・病名としては、
 呼吸筋麻痺:筋萎縮性側索硬化症(ALS)
                        進行性筋ジストロフィー
 などにより呼吸筋が障害されて換気が十分に
 できなくなる。

 上気道閉塞性障害:多系統萎縮症(MSA)
                       パーキンソン病(PD)の終末期
 で、声帯麻痺により、声帯が狭くなり換気が
 行えなくなる。
 があり、気管切開、人工呼吸器装着の選択
 を迫られます。

呼吸困難は死に直結する苦痛があり、
 ご本人の不安を増強させます。

・呼吸状態をアセスメントして、
 体位調整、療養環境の整備、排痰促進と
 同時に不安の軽減に努めます。

嚥下障害により経口摂取困難になった場合、
 栄養状態の低下と同時に誤嚥性肺炎を起こす
 危険性も高くなります。

・その場合、療養過程や生命予後にも影響する
 ため、食形態と姿勢の工夫、経口摂取以外の
 方法(経管栄養、胃瘻造設)の検討、排痰援助
 を行い、全身状態の悪化を防ぎます。

構音障害や呼吸機能障害、四肢機能障害に
 より発語、書字や身体表現ができずに、
 コミュニケーションに問題が生じるため、
 早期から意思伝達手段を確保することが
 望ましいといえます。



・ご本人、ご家族は全ての療養過程で状態の
 変化と向き合い、
 症状コントロール、
  療養環境の整備
  (療養の場の選択、看取りの
  場所の選択)など、意思決定
 していかねばなりません。

・意思決定では充分な情報の提供、
  医療者との信頼関係の構築が
  土台となるため、
 多職種が連携して継続的にサポートできる
 ようにします。

多職種による
  支援体制(チーム連携)は、
  病気とともに生きるご本人、
  ご家族を支えて
  療養の質を高めます。

・支援チームが機能するためには、
 ご本人、ご家族と身近に接して、病状変化や
 ご家族の背景をアセスメントができる
 看護師の調整的役割が重要となります。







参考資料
  神経疾患 難病看護ガイド
          (Van Medical)

  
神経疾患、難病看護
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の緩和ケア
                                         について
      一緒にお勉強しましょうニコニコ

ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたり、
 私にも勉強になりありがたいです。