富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます


第3種換気でQ値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー


日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブによる生エネルギーにより更なる小さいエネルギー消費の住まいにしました

 

 

 

やっと続編を書きました!

 

まだ続きますが、このシリーズは本当に重要です

断熱性能はどのくらい必要?

 

第1種熱交換換気を使わない 断熱性能はどのくらい必要?の続きその1

 

南面に必要なだけの大開口部を設ける 断熱性能はどのくらい必要?の続きその2

 

燃費と温熱環境シミュレーション 断熱性能はどのくらい必要?その3

 

 

今回は窓についてです

 

窓はサッシとガラスで構成されています

 

皆さんUA値がお好きですが、サッシはUf値(fはフレーム)でガラスはUg値となります

 

それらを合わせたU値は窓全体でUw値となります

 

ウィンドウのwですね

 

ガラスのU値は人気ですが、弱いのはフレームですからUf値を気にしましょう

 

端から脱線してますが、今回お伝えしたいのはタイトルにプラスしてこちら「樹脂サッシでトリプル ガラスを使う(南側は日射取得率の高いもの)」です

 

しかし、日射取得率まで書くとかなり長くなるのでそれはまた別の記事にします

 

 

窓選びにおいてはまだアルミ樹脂複合サッシを勧めるメーカーやビルダーが残念ながら存在しますが、北陸以北では低性能過ぎて使っていい訳がありません

 

暖房期に毎日結露水を拭きたい、壁の中の結露水を気にしたい、カーテンがカビるから洗濯したいなんていう過酷な修行をしたいのであれば仕方がありませんが、そんな方はまずいないでしょう

 

性能の低いフレーム毎に並べるとアルミ、アルミ樹脂複合、樹脂と木となります

 

しかし、日本ではあまり使われていませんが縁を切ったアルミ サッシでAPW430を超える性能のものはいくらでもあります

 

実物を見て触れたことがありますが、やはり日本の今までのアルミ サッシとは全く異なる作りでした

 

現実的には樹脂フレーム一択です

 

アルミ樹脂複合のフレームは北陸以北では間違いなく結露しますしコールド ドラフトもかなりあるので選んではいけませんよ!

 

そもそも窓回りが結露で腐りますしね…

 

 

次にガラスを性能の低い順に並べると単板、ペア、トリプル、クアッドとなります

 

ペンタ(5枚)のレガリスなんてのもありますが、誰があんなものを使うんでしょうかね

 

今の時代ペア ガラスは当たり前です

 

しかし、北陸以北はペア ガラスでは色々と大変です

 

何が大変なのか?

 

冬の日中に日射取得をするなら高い日射取得率によって太陽エネルギーを豊かに使えますが、問題は日没後

 

日没後は熱は外に出ていくのみで室温が下がり続けます

 

なので早くカーテンを閉めなければいけません

 

冬の積雪があるからこそ絵になる景色を切り取った借景の窓配置をしたのに、冷気があるからカーテンをあまり開けれないなんて豊かさがなく、全く面白くありません

 

さらに日本海側の裏日本の冬は曇天で自殺者が多いのは有名ですし、転勤で日本海側に来られた方は曇天の冬は嫌だとよく言われます

 

鉛色の暗い空はやはり心まで暗くなります

 

そんな冬を明るく暖かく過ごす為にトリプル ガラスが必要になります

 

カーテンを閉め切って照明を点けるなんて寒い家でのお話です

 

暖かい部屋でカーテンを開け自然を取り込み、自然の明かりを使う

 

断熱気密といった性能にもよりますが、真冬に掃き出し窓の窓辺で寝転がって長時間本を読んだり昼寝したりなんてことはペア ガラスでは難しいと思います※床下エアコン暖房の場合は窓辺に吹き出しガラリを設けるのでペアでもかなり良い温熱環境ですが

 

しかしそんなことをトリプル ガラスの窓辺では実現できます

 

もちろん床暖房なしでです

 

ペア ガラスを採用する場合にはカーテンではなくハニカム サーモ スクリーンを使わなければ熱支出が多くて寒くなりますし、暖房代がかさみます

 

しかし高価ですし、実際だいたい小さな子供が破壊します!笑

 

じゃあカーテンだな…いやいやそれじゃ冷気を感じます…

 

つまりトリプル ガラスしか選びようがありません

 

万人に勧めれるのがトリプル ガラスですね

 

そもそもペアにハニカム サーモ スクリーンとトリプルにカーテンだと価格差はかなり現実的に悩める範囲でしょう

 

マニアの方にはまた違う窓選びを勧めることもできますが!笑

 

 

熱的性能だけでなくガラスが3枚あることによってどんなメリットがあるのか?

 

滑川パッシブの家の南20m程に線路がありますが、電車が通ったのに気付かなかったりするくらい防音されます

 

無音で過ぎ去る電車に友達は衝撃を受けていました

 

住んでいて思うのは、大雨や強風に気付かないのでうるさくて眠れなかったという話に付いていけないことがよくあります!笑

 

そして3枚破らなければ入れないという防犯性能

 

このように熱的性能だけでなくメリットは色々あります

 

 

寒くて電気代の高い家作りをしたい方は少ないはずです

 

北陸以北では是非トリプル ガラスの樹脂サッシを選んでくださいね!

 

 

因みに間違いなく今の住まいは低断熱低気密だとしても例えば無断熱無気密の実家と比較すると外から入る音は少ないですし小さいです

 

しかし、その分住まいの中の音が確実に気になります

 

ヨーロッパのように音環境も当然考えられた設計がされていれば気にならないんですが

 

いつか音に関しても書いてみましょうか

 

そういえば簡単にテレワークに見る音と光の環境に書きましたね

 

音環境は梁を表しにしたり根太組みを表しにするだけで変わります

 

現場で石膏ボード張りが始まると断熱材で減衰されていた様々な音が固く大きく、響いて聞こえるようになるのを実感したことがある方は多いのではないでしょうか?

 

いつか詳しく書きましょうかね