富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、第3種換気、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます


Q値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー


日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブでさらなる小さいエネルギーを重視しました

 

 

 

今回は断熱性能はどのくらい必要?の続きその1です

 

北陸では第1種換気をそう簡単には使う必要がないと思います

Q値1.3〜1.4を実現するためには在来の軸組工法105や120mm、枠組壁工法の2×6の140mmの壁厚や天井や床にきっちり充填断熱すると達成できます

建物性能だけでどれだけ高断熱なのかを重要視してみましょう

なぜかというと換気扇のメンテナンスをしない、さらに壊れていても気付かないなんて方は見聞きした中でかな〜りおられるからです

というか換気扇メンテナンスなんてほぼしている方はいないのでは…と思えるくらいです💧

実際に壊れていて熱交換できていないとすると第1種熱交換換気を使った場合にQ値が1.3〜1.4だとすると0.2〜0.3ほど悪くなるので1.5〜1.6程になってしまいます

壊れているのを知らないくらいだとフィルタや熱交換素子はカビていそうですし、ダクト内もかなり汚染されているでしょう

換気扇の修理交換はできてもダクト内の清掃の問題もあります

メンテナンスをしない、壊れているのを知らなかったという方はもし修理や交換の見積もりをとっても金額を見て壊れたままでいいやっ!となるような気がします…

北陸では第1種換気を使うなら建物性能のみでQ値1.3〜1.4程を実現して更に上の断熱性能Q値1前後が必要な場合必要な手段と考えるといいかと思います

その場合は上記したように建主がきちんとメンテナンスをするかどうかがかなり重要になります

エア コンや空気清浄機のフィルタや加湿器のトレーやタンクをこまめに掃除している方なら大丈夫そうですが…




第3種換気では暖冷房、除加湿エネルギーは第1種換気より掛かりますが、そういった数値よりどう安全に暮らしていけるかどうかが重要ではないでしょうか

メンテナンスをせずフィルタなんかがカビてしまうと換気扇ではなくカビの胞子をばら撒く設備になってしまいますしね💧

しっかり理解して導入するかを考えてください

使わないとか書いておきながらどういうことじゃ!と一喝されてしまいそうですが、第1、3種換気のメリットデメリットだけでなくその使い方やメンテナンスを理解しているのであれば使ってもいいと思うんです

いい設備ですしね!

問題なのはなんか第1種換気って熱交換するから暖かいし涼しいみたい!(って営業が言っとった)とかいい湿度を保てるみたい!(よく分からんけど)という理解度で採用することです

エア コンや空気清浄機や加湿器を使っているけど一度も清掃をしたことがない方は第3種換気にした方がいいと強く勧めます!

換気は空気質に直結しますからよく考えてみてください

 



因みに第3種換気では冬の冷たく乾燥した外気、夏の暑くじめじめした外気がそのまま給気されます

更にせっかく暖冷房した暖かい涼しい空気がそのまま排気されます

これは間違いなくデメリットです

しかしそれは以下の住まい方や使い方で改善できます

・仕事等で家を空ける場合は換気風量設定を最低に絞り暖冷房した空気を捨てず、外の寒い暑い空気を入れない
※帰宅したらしっかり設定を戻しましょう

・過乾燥であれば洗濯物で加湿する

・多湿であればエア コンの設定温度を下げて風量を最低にして除湿量を増やす

・浴室換気扇を回しっぱなしにすると上記したデメリットと同じように外気が入り暖冷房した空気を排気しますし24時間換気+浴室換気扇となり換気量が多過ぎるので浴室が乾燥したら止める
※因みに滑川パッシブの家では浴室換気扇は使ったことがありません

浴室換気扇を使わずどう浴室を乾燥させるかはまた今度書きます