富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、第3種換気、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます


Q値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー


日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブでさらなる小さいエネルギーを重視しました

 

 

今回は断熱性能はどのくらい必要?の続きその2です

第1種熱交換換気を使わない 断熱性能はどのくらい必要?の続きその1もありますよろしければご覧ください。

 

 


何故南に?

それは太陽の位置が関係しており、日射が当たる時間は南面が長いからです

太陽光パネルも同じですね

冬の真南に位置した時の太陽高度は約30°程で日射を遮る隣家等がない場合はガラスを通して約3mの日射が入ります

その熱は550W/㎡とされており、ガラスの日射取得性能が例えば50%の場合はガラス面積1㎡あたり275Wの熱を得ることになります

南に10㎡の開口部があれば2750Wとなり6〜8畳用エア コンの暖房能力と同じ熱を得ることになります

つまり晴れていれば電気を使った暖房を使わずに無料の太陽の熱で暖房することが可能です

しかし晴れていないと…日射取得できない…

 

いやいや、日射には直達日射や散乱日射等があります

曇りの場合は直達日射はなく散乱日射となります

これにより僅かながら熱取得になります



ではできるだけ大開口(窓面積を大きく)にするのがいいのか?

そういう訳ではなく、壁が減ると耐震性が落ちるので耐震と開口のバランスを取らなければいけません

私は温熱環境をメインにしか書きませんが、地震で壊れない家が最重要です

裏日本日本海側の北陸等の地域ではまず12〜3月はほぼ曇天の空で2週間に一度晴れるかどうかです

得る熱より家の中の熱が外に移動する熱損失の方が多いと意味がありません

なので熱収支のバランスを考えなければいけないんです

このバランスが重要!

 

南面の日射取得を考え、どうするのが最善なのか?

 

シミュレーションしなければ分かりません

 

経験からほぼ誤差なく脳内シミュレーションされる超パッシブな建築士さんもおられますが💦

 

北陸には福井にあるパッシブ ハウス ジャパンの理事である松尾設計室の松尾さんが設計されたパッシブ ハウス「ミライブ」やパッシブ ハウス ジャパンのボスであるKEY ARCHITECTSの森みわさんが設計された「前沢パッシブ ハウス」があります


滑川パッシブの家を設計された建築士さんは北陸では本当に少ないパッシブ設計ができる方で私はそのお陰でパッシブ ハウスを見学することができますし設計中に温熱環境やパッシブに絞って勉強してきたのでよく議論になって楽しかったです



パッシブは北陸ではあまり認知されておりません

やはりよく言われるように北陸の家は大きいだけで寒い暑い

性能を追求するよりはやはり大きさ…💧

そして刷り込まれた、家は寒く暑いものという誤情報

どんどん脱線するので次回今の時代の家作りの大事な条件を紹介します

よろしければラファエル設計さんのブログで3/23の「施主側が勉強するしかない?」を読んでみてください

次書くのはまさにそんな内容です

北陸では「熱収支や燃費計算」といった温熱環境を計算できるプロも建主も少なすぎます

勉強家の賢い建主には計算すらできないのに「暖かい涼しい家です!」は言えない時代です

 

 

 

シミュレーションできるメーカーやビルダーを選びましょう!