富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、第3種換気、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます


Q値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー


日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブでさらなる小さいエネルギーを重視しました

 

 

 

家作りで1番大事なのは…を分解していきます

 

前回住まいの性能を知る その1

 

断熱性能はどのくらい必要?

第1種熱交換換気を使わない 断熱性能はどのくらい必要?の続きその1

南面に必要なだけの大開口部を設ける 断熱性能はどのくらい必要?の続きその2

にも繋がる大事なものです

 

 

今回は日射取得について

 

日射取得とは?日射?と私も最初は何言ってるの?という状態でした

 

日射とは日差しのことです

 

日差しを窓を通して家の中に入れる(取得する)

 

私は「明かりや照明」も好きですが、明かりとして日射の昼光利用という自然エネルギーの使い方を理解している方は実は少ないんです

 

・日射がサンサンと取得できるなら明るい

 

・視覚は明るいところではなく暗いところに合わせて瞳孔を絞るので均一な明るさがいい

 

上記2つはどちらも正解です

 

しかし、使い方次第なんですね

 

直達日射(直射日光)が入っているとかなり明るいですが、それは窓辺から離れるにつれエネルギーを失っていき徐々に暗くなります

 

私のブログを読まれる方は何冊も本を買い勉強したり建築家のブログを見てこれまた勉強したり電卓を叩き住まいの性能を計算したりするでしょう

 

間違いなく金額を計算して何を削ろうかと泣く泣く考えたりする時間もかなり多いと思います

 

それを直達日射が当たる窓辺でやっていると眩しくて敵わないと思います

 

逆にレース カーテンを閉めたほうが眩しいくらいの光量が抑えられますし分散して全体が均一な明るさになり作業がはかどりませんか?

 

ブラインドであればスラットを横にして分散させたり細かな調整ができます

 

これを理解せずにいると眩しいだけで目にも負担が掛かります

 

絶対的な明るさだけでなくその作業に応じた明るさが必要ということです

 

なので窓辺に机があったりそこで作業する場合は勿体なく感じるかもしれませんが、レース カーテンを閉めたほうが効率が上がると思いますよ💡

 

 

いいこと書きました!(多分)

 

が、初っ端からの脱線でした💦

 

因みに光つまり太陽エネルギーは熱でもあります

 

じゃあ宇宙空間は熱くて明るいはずですよね?

 

しかし日が落ちると暗いですし宇宙空間は寒い

 

太陽エネルギーは物体に当たらなければ光にもならないし熱にもならない不思議なエネルギーです

 

 

脱線に次ぐ脱線でしたが、ここから本題「住まいの性能を知る」

 

まず写真をご覧ください

 

 

なんかよく分からないことが書いてありますが、ここで大事なのはηAC値です(ソフトが古く旧ηCになっていますが)

 

ηAC値は低いほうが良いです 

 

これは冷房期つまり夏の日射取得率の性能値になります

 

あの暑い夏にサンサンと住まいに光が入るなんて考えるだけですだれを付けたくなります

 

夏は日が長く東から朝日がかなり低い位置から当たりますし、西日も同じように当たります

 

南も当然ですが、東西にも庇(ひさし)が必要!

 

そして庇にはすだれ等の外部で日射遮蔽(にっしゃしゃへい)つまり日射を遮る外付けのシェードを取付けます

 

カーテンを閉めれば大丈夫?

 

カーテンを閉めてもてもカーテンが暖められてしまいませんか?

 

そもそも熱を住まいに入れない、外である程度カットするのが夏の日射へのアプローチです

 

 

こちらを見ると屋根の最高温度は67℃になるとの計算結果が分かります

 

それだけのエネルギーを持った太陽エネルギーは夏に日射取得してしまうと地獄のような灼熱になります

 

炎天下の車のような暑さが家の中で…なんて考えるだけでやはりすだれを付けたくなりますね!笑

 

そんな訳で滑川パッシブの家の夏の姿をご覧ください

 

 

とにかく日射遮蔽です!

 

南面ですが、曇りだと散乱日射により様々な角度から日射取得してしまうのですだれを6枚使用!

 

あと単にすだれ好きというのもあります

 

 

こちらは東面で低い位置から朝日を受けています

 

2階は昨年すだれを付けずに終わっていきましたが、1階にはキッチリ付けていました

 

ズームしてもらうと分かりますが、ちっちゃい庇があるのが分かると思います

 

 

玄関ドア下部はすだれ日射遮蔽無しですが、上部は日射遮蔽により直達日射がかなりカットされています

 

庇があるかないかで夏の冷房費と温熱環境はかなり変わります

 

100mmもあれば十分なので庇を付けませんか?

 

サッシ周りの外壁やシーリング保護にもなるのでいい事ばかりですし

 

庇とすだれの押し売りみたいになりましたが、すだれの有無による外壁やガラス温度や床温度の差を調査したデータがあります

 

インスタグラムにも書いたので見付けたらシェアしておきます

 

日射取得についてでしたが、冷房期は日射取得の必要がありませんので遮蔽を考えましょう

 

まさにパッシブです

 

次回は暖房期の日射取得について書きます