富山県でセルコ ホームの2×6、APW430、第3種換気、ガルバリウム鋼板と杉板張りで太陽光発電によりある程度自立循環可能な滑川パッシブの家に住んでいます


Q値1.19、UA値0.3、C値0.56の高断熱高気密により省エネルギー


日射取得、日射遮蔽、通風等パッシブでさらなる小さいエネルギーを重視しました

 

 

 

遂に!前回の家作りで1番大事なのは…を分解していきます

 

断熱性能はどのくらい必要?

第1種熱交換換気を使わない 断熱性能はどのくらい必要?の続きその1

南面に必要なだけの大開口部を設ける 断熱性能はどのくらい必要?の続きその2

にも繋がる大事なものです

 

 

今回は住まいの性能を知るということで、色んな数値や性能を理解しておかなければいけませんが、その中でも基本の性能について

 

今ではUA値になってしまいましたが、そんなものより換気による熱損失を含めた熱損失係数であるQ値と総熱損失量QA値を説明します

 

 

まずこちらをご覧ください

 

 

我が家、滑川パッシブの家の温熱環境関係の性能が赤裸々に❤️笑

 

この中で大事なのは…全てですが、特にQ値1.19というのを知っておかなければいけません

 

もちろん暖房デクリー デイや年間や暖房期日射地域区分も重要ですが、それはまた後日(に書く可能性があります💧)

 

知識のない方の家作りをバック アップしたいんですが、かなり噛み砕いた文章のつもりがやはり噛み砕けていないのは承知しております💦

 

ただ、建築士と議論する場合や建築家や建築士さんやマニアな方ばかりがフォロワーなインスタグラムと違いできるだけ専門用語を使わず優しく書いているつもりです

 

どうかお付き合いと勉強をよろしくお願いします

 

Q値が分かると何がいいのか?

 

私達建主にとって1番大事な松尾和也さん式のエア コン容量計算ができます

 

これは私が書かなくても皆さん書かれているのでここには書きませんが💦

 

 

次にこちらをご覧ください

 

 

下の方に「総熱損失量Q」とありますが、それがQA値になります!

 

これは住まいから外に逃げる熱の量です

 

ちょっと計算してみましょうか(エア コン容量計算はしないんにこっちはするんかい!)

 

滑川パッシブの家の性能はヘッダーにあるもので、Q値1.19でC値は0.56で延べ床面積111㎡

 

C値0.56÷10で0.056

 

1.19+0.056=1.246これが漏気つまり家にある換気計画外の隙間から漏れる(逃げる)熱を含めたQ値となります

 

帰宅して今の室温が15℃という環境で室温を23℃にするにはどれだけの熱が必要か計算しましょう

 

目標室温23℃-室温15℃=上昇させる室温8℃

 

1.246×111㎡×8℃=1106W

 

1106Wの熱があれば現在の室温15℃から8℃上がった23℃にできます

 

その内家電による発熱が500Wと夫婦2人で200Wの発熱量があり合計700Wの(住宅)内部発熱量があります

 

1106-700=406Wとなり内部発熱を除き406Wの熱があれば23℃にできます

 

上げる室温8℃÷1106W=0.007℃

 

内部発熱700W×0.007℃=4.9℃と、この計算条件では内部発熱の700Wは室温を4.9℃上昇させます

 

では8℃-4.9℃=3.1℃とあと3.1℃上げる熱つまり暖房が必要になります

 

因みに内部発熱のみの無暖房室温はこの時点で19.9℃まで上がるのが分かるかと思います

 

あと3.1℃上げるのに必要な熱である406Wをエア コン暖房するとしてCOPが3ならば

 

406÷3=135Wの消費電力でできるということになります

 

 

中学生で習う数学より簡単だと思いますが、知らないから難しく感じるかもしれません

 

しかし、QA値が分かればこのような計算もできます

 

Q値が分かればエア コン容量選びができます

 

因みに滑川パッシブの家では1.246×111×23(目標室温23℃-外気温0℃)=3181Wの暖房能力が必要になります(って結局エア コン容量計算するんかい!)

 

しかしこれには内部発熱が含まれていませんね

 

実際だいたい内部発熱が500Wとすると3181-500=2681Wとなります

 

脱線がさらに進みますが安全牌を考えて1、2階に安い6畳用エア コンがあればオーバーなくらいの容量になります

 

しかし、故障時の為にバック アップが必要なので1、2階を暖冷房できる階段ホールなんかにバック アップ用エア コンが必要になるかと思います

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

住まいの性能計算はかなり重要です

 

「建もの燃費ナビ」や「QPEX」や滑川パッシブの家を計算、シミュレーションした「環境デザイン サポート ツール」等のソフトによって計算してもらいましょう

 

逆に最低でもQ値、QA値が分からなければ…

 

暖かいのか寒いのか燃費さえイメージすら、計算すらできない家作りになってしまいます

 

「Q値やQA値は当然契約前に計算してもらえますよね?」

「建築士や営業ならQA値から必要な暖房エネルギーを計算できますよね?」

 

この位言える建主にならなければ資産ではなく負債となる住まいが量産され続けてしまいます

 

日本の住まいを変え、人権を守りましょう!

 

※酔っ払いながら書いているので計算間違いがあるかもしれません💦