「ニムロッド」上田岳弘
Amazonでるかなでるかなと思って検索したら、でた。第160回芥川賞受賞まで書いてある笑 第160回芥川賞受賞 ニムロッド 1,620円 Amazon (どんな装丁なのかという雰囲気をしってもらうため)上田岳弘さんの「ニムロッド」を読んだ。主人公は会社側から仮想通貨をネット空間で採掘させる事業に抜擢させられ、採掘作業をしている。ちょっと仕組みがよくわからないのですが、なにかの演算処理システム? を使うといくらかの利益がでるらしいというビットコイン。それで初めは月30万くらいの利益(でも機械にかかるお金を引くと20万くらい?)を主人公はだしている。(それも、だんだんと利益は減少していくという)主人公には、キャリアウーマンの年上の彼女がいて、さらにこの小説の重要なパーソンである荷室さん、通称ニムロッドと呼ばれる小説家志望の先輩がいる。このひと、ニムロッドから毎回主人公は「駄目な飛行機」を紹介するLINEが来る。そのうち、その「駄目な飛行機」シリーズは小説となって送られて来る。というざっと内容を紹介するとこんな感じになるけど、もっと小説はうまくまとまっています笑感想はおもしろかった。仮想通貨という題材を使っているけれど、この小説はもっといろんな要素を含んでいる。ぜんぶで200枚程度でそこそこあるのだけれど、まったくその量を感じさせない。文体はスマート。SF系の作家さんってこういう書き方が多いのかな? あまり比喩や表現を過剰にしていないので、純文学のわりには読みやすいかもしれない。それに、「現代」を扱っている感じがとくにした。平成くんを引き合いにだしてしまうけれど、平成くんは固有名詞をばんばんだして「現代」を扱っているように思わせる? ところはあるけれど、上田さんのは現代のものを自然な感じに扱っていてわざとらしいところがなかった。仕事が細かいと思ったのは主人公のiphoneが8であるのに対して、年上の彼女のiphoneがSEというところ。ちゃんと年代別に分けてる。現代を扱っているといえば、「駄目な飛行機」シリーズのソースがなんとNAVERまとめだということ。小説の最後にちゃんと参考文献? としてまとめサイトを記載されているのでほんとにまとめからとったのだろうけど、まあなんとも斬新。仮想通貨小説、というと敬遠されそうだけれど、そこまで小難しいことは書いておらず、物語としてのおもしろさはちゃんとあって、キーワードもたくさん使っていて、芥川受賞作でいえば「コンビニ人間」みたいに…(内容はぜんぜん違うけれど)けっこうこれから読まれる小説なのではないかと個人的に思う。とくに小説家志望のひとなら、この作品を読んでなにか感じ入ることがあるのではないかと思った。 ● * ● * ●それでわたしのほうの創作状況。進んでいません苦笑今日推敲をしようと小説を読み返してみたのだけど、おもしろくって笑ってしまった笑いや、ぜんぜん笑う方向に持っていく小説ではないのだけど、物語としてのおもしろさもあるけど(?)、突っ込みどころ満載のおもしろさもあり、どうしようと思っている。でてくる登場人物の男たちが皆クレイジーなのはおいといて、設定の無理感が少しでてしまっている。細かいところは後回しで、まずは大部分から修正していくしかない。推敲に時間がかかりそうだ…一か月はかかるかもしれない。次の作品のネタはまあまあ書いていったけれど? まだなにをこの小説で描きたいのかがうまく掴めていない。小説内小説の、「内小説」の部分が曖昧なので今夜ちょっと詰めていこうと思う。間に合えばいいなあ。