工業簿記が苦手な方へ、これをまずは理解しましょう① | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

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自ら苦労した公認会計士試験等の勉強で、合格を果たし、その後の実務経験により得た知識と経験、そして、大手専門学校での15年以上に及ぶ講師経験も併せて、このブログにおいて「働きながらスキルアップ」を目指す社会人受験生向けに情報を配信していきたいと思います。

 
★会計系資格に短期合格を目指す方へのブログです

 

本日も簿記論ブログにお越し

いただき誠にありがとうございます。

 

 

初めましての方はこちらをお読みください。

 

はじめまして

 

私はビジネスゲームを開発し、公認会計士

合格後に事務所で実務経験を経たあと、

現在は、教育事業のベンチャー企業経営者

として、社内の「人的資本」構築のための

人財育成のお手伝いに邁進しております。

 

image

 

 

 

さて、

 

3月に入りましたね。

 

いや〜時が経つのは本当に早い。

段々とですが、九州では春を感じる

日も出てきました。

 

 

さて、

 

先日、日商簿記検定2級試験を

受験された方から、ご相談を受け

ました。

 

相談内容はズバリ

 

「工業簿記が分からない」えーん

 

ということでした。

 

いや〜これはその気持ち

わかります。

 

なぜなら、受験生当時の私も

同じように、

 

「工業簿記が分から〜ん」ゲロー

 

と嘆いたからです。

 

ということで、今回はそのような

方向けに

 

工業簿記の内容を理解していただく

ために、「簡単に」解説してみたい

と思います。

 

まず、工業簿記を勉強するときは、

 

1.製品原価の計算方法

 

2.複式簿記を使った勘定記入

 

この2つをちゃんと分けて

勉強するようにしましょう。

 

多くの方がこれをごっちゃに勉強

してて、訳が分からなくなっています。

(はい、かつての自分です・・)

 

今回は、上記のうち

1.製品原価の計算方法

について確認していきます。

 

いつものようにラーメン屋さん

の例で考えてみたいと思います。

 

なお、工業簿記を勉強するときは、

身近な例(お弁当屋さんなど)で

考えてみるといいですよ。お弁当

 

屋台を1日300円で借りて、

とんこつラーメンを作って

販売するとします。

 

まず、豚骨ラーメンを

1杯作ってみました。

 

ラーメン

 

では、この原価はどう計算すれば

いいのか?

 

領収書を集めると次のような

ものが費用としてかかっていた

とします。

 

・麺代20円

・豚骨代50円

・屋台賃借料300円

 

では、電卓叩いて

合計額を計算してみましょう。

 

合計額:370円 お札

 

はい。

 

これが豚骨ラーメンの原価です。

 

単純ですよね。

 

なお、工業簿記では、上記の

費用を「勘定科目」に分けて

記帳しますので、下記のように

形態別分類により、

 

⑴材料費

 ・麺代

 ・豚骨代

 

⑵労務費

 上記では考慮に入れてませんが

 屋台を営んでいる人の労働に

 対する対価が該当しますね。

 

⑶経費

 ・屋台賃借料

 

という形で3つに分類します。

 

なんか、こう考えると何てこと

ないですよね?

 

でも、工業簿記ではなんか

うんうん唸りながら電卓叩いて

計算してますよね?

 

あれは一体何を計算しているのか?

 

 

上記の例では豚骨ラーメン1杯

だけを作った場合を計算しました。

 

では、これを仮に

 

豚骨ラーメンを1杯と

味噌ラーメン1杯を作ったという

場合に変更してます。

 

ラーメン ラーメン

 

この2杯のラーメンを作り、

領収書を集めたところ以下のよう

なりました。

 

・麺代40円

・豚骨代50円

・味噌代20円

・屋台賃借料300円

 

では、また、電卓叩いて

合計額を計算してみましょう。

 

合計額:410円 お札

 

はい、まずこの金額が

ラーメン2杯分の原価です。

 

そして、工業簿記の問題

でごちゃごちゃやっている

のは、まず、

 

豚骨ラーメンと味噌ラーメン

のそれぞれの原価を計算しま

しょう。

 

ということです。

 

じゃあ、どうやってそれぞれの

原価を計算すればいいのでしょうか?

 

この計算方法は、まず常識的に

考えればいいわけです。

 

つまり、かかった原価を集計して

あげればいい。

 

【豚骨ラーメン】

麺代:20円

豚骨代:50円

 

【味噌ラーメン】

麺代:20円

味噌代:20円

 

はい、特に難しいことは

ないですよね。

 

じゃあ、残る屋台賃借料は

どうするのでしょうか?

 

この費用は、2種類のラーメン

に共通して発生しているので、

これを何らかの方法で配分しな

ければいけません。

 

このような間接費が、原価を

計算するうえで難しいところに

なります。

 

そこで、工業簿記の世界では、

何らかの基準(配賦基準)を

定めて、その金額は配分(配賦)

します。

 

仮に、制作時間を基準として

両方が同じ時間で作られたとして

半分ずつ配賦したとします。

 

【豚骨ラーメン】

麺代:20円

豚骨代:50円

屋台賃借料150円

合計:230円

 

【味噌ラーメン】

麺代:20円

味噌代:20円

屋台賃借料150円

合計:190円

 

以上、これで原価の計算ができました。

 

つまり、直接費(麺代など)は

直課、間接費(屋台賃借料)は

配賦という方法で計算します。

 

そして、このように

豚骨ラーメンと味噌ラーメンといった

異種の製品を個別に生産する場合に

適用されるものが「個別原価計算」

となります。

 

では、工業簿記の試験でもよく

出題される総合原価計算は

どうなるのでしょうか?

 

ここで、豚骨ラーメンだけを

10個製造したとしましょう。

 

ラーメン ラーメン ラーメン ラーメン ラーメン ラーメン

ラーメン ラーメン ラーメン ラーメン

 

 

その時の費用の合計は

次のようになったとします。

 

・麺代:200円

・豚骨代500円

・屋台賃借料300円

 

そうすると、すでに上述したように

直課と配賦で計算してみます。

 

(麺代)

1杯目のラーメンラーメン

200円÷10杯×1杯=20円

 

2杯目のラーメンラーメン

200円÷10杯×1杯=20円

 

これの繰り返し

 

(豚骨代)

1杯目のラーメンラーメン

500円÷10杯×1杯=50円

 

2杯目のラーメンラーメン

500円÷10杯×1杯=50円

 

これの繰り返し

 

(屋台賃借料)

こちらは、制作時間で

配賦するとします。

(1杯作るのに10分)

 

1杯目のラーメンラーメン

300円÷100分×10分=30円

 

2杯目のラーメンラーメン

300円÷100分×10分=30円

 

これの繰り返し

 

はい。以上となります。

 

すると、豚骨ラーメン1杯あたり

の原価は次のようになります。

 

20円+50円+30円=100円

 

同じ豚骨ラーメンを作っている

ので、2杯目、3杯目、4杯目の分

も同じ計算となります。

 

で、

 

このような同種製品を単一工程で

大量生産している製品の場合、

上記のように計算しても手間だけ

かかりますよね。

 

どうせ、同じものを作っている

のですから、

 

すべての原価を単に数量で

割ってあげれば同じ結論が得られます。

 

・麺代:200円

・豚骨代500円

・屋台賃借料300円

 合計:1,000円

 

 1,000円÷10杯=1杯あたり原価100円

 

以上、これが総合原価計算における

計算思考となります。

 

つまり、個別原価計算の簡便的な方法

といえます。

 

 

今回の内容はここまで。

 

はい、

 

まずはこの原価計算の考え方を

しっかりと理解してください。

 

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ですが・・・

 

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