冬色のオブジェ 黒と白と・・・4
1月2月の降雪と予想外の厳しい寒さも3月の声を聞くと同時に気温が上昇しはじめ、1メートルを越えていた積雪も中旬に入り30cm前後まで急激に減ってきています。先週の週末辺りから気温も10℃近くまで上がってきていますし、お天気の良い日は日当たりの良い部屋では25℃前後まで室温が上がり本当の春を向かえた気持ちがします。
北の大地北海道のハクチョウなど渡り鳥の寄留地は苫小牧市近郊のウトナイ湖をはじめとして、帯広市近郊の十勝川などでシベリアなどへ帰る日まで春を待ちながら羽を休めています。ところが今年は例年写真撮影を行っているウトナイ湖や長沼町の長都沼など、ハクチョウの越冬地の湖や沼が氷結をしており、いずれも空振りに終わっています。少し時季をずらして再度行って見ようとは思っているのですが、鳥さん達に予定を確かめることも出来ませんし、中々思うようにはいきません。
前にも書きましたが、今回は千歳市の千歳川での写真撮影となりました。ここの川は流れも速く厳寒期においても氷結が無かったのでょう。ハクチョウの姿は30羽前後で、他の寄留地と比べますと数も少なく寂しい感じがしますが、今回は珍しいコクチョウを見る事が出来ましたし、数が少ない故にハクチョウの若鳥の茶色っぽい姿などもじっくりと観察することができました。
黒と白とそして・・・
コクチョウの羽ばたき
残念ながら正面を向いての羽ばたきは撮れませんでしたが、
内羽の模様がきれいですネ!
ハクチョウの羽ばたき
ちょっと、ちょっと、前の鳥さん頭が邪魔なんですが・・・
さすが、成鳥の真っ白な羽がとても印象的でキレイです。
若鳥の羽ばたき
首筋から羽にかけて茶色っぽい灰色の羽がまだたくさん残って
います。羽の広げ方も何となくぎこちない感じがします。
冬色のオブジェ 黒と白と・・・3
このコクチョウの飛来については、苫小牧市日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターに聞きますと、「本州の公園などで飼われていて逃げ出し、ハクチョウと共に渡ってきた可能性があります」とのこと。札幌の円山動物園で飼育されていますが、北海道新聞の朝刊に写真入りで載るほど、北海道では珍しいとのことです。
本来のコクチョウは留鳥で渡りはせず、渡り鳥の分類には入りません。また、通常ハクチョウの仲間は単独では行動せず、一族などのグループで行動し、寄留地への移動(渡り)も団体での編隊飛行となります。このコクチョウはどこかでオオハクチョウと出合い一緒に飛んで来てしまったのでしょうが、周囲のオオハクチョウは何となく少し離れたところで、群れをなしており、コクチョウは孤立しているように感じ取られます。
一つ気になるのですが、これから先もコクチョウと白鳥が一緒に旅をして、最終目的地のシベリアまで行ってしまうのでしょうか、また次の渡りの季節には日本まで旅をして来るのでしょうか??心配になります。
ちなみに、コクチョウは英語では「黒い白鳥・ブラックスワン」と呼ばれていますので、「白鳥に似た黒い鳥→黒鳥」と思うとイメージが描きやすいのではないかと思います。
黒と白と・・・
水の上ではなぜか背中に片足が持ち上がっています。
水面にも赤い口ばしのシルエットが・・・
水の上では、他のオオハクチョウたちはグループでの行動なのですが、
コクチョウは心なしか孤立して見えます。
冬色のオブジェ 黒と白と・・・2
コクチョウについて少し調べてみました。コクチョウはカモの仲間で、オオハクチョウ、ハクチョウ、アヒルなどと同じくカモ科に属しています。本来南半球のオーストラリアに生息する水鳥なのですが、オ-ストラリア全域で見る事ができ、西オーストラリア州の州鳥となっています。
成鳥は、大きくても9kg程度で、平均的な体重は5~6㎏程度とのことです。実際に目の前でオオハクチョウと比べて見ますと、オオハクチョウより1周り程小さくみえますが、若い白鳥と同じくらいでしょうか。また、羽の色は漆黒で写真画像でご覧のとおり、羽の内側と裏側に白い羽が混ざっており、羽を大きく広げたり、飛行している時は黒と白のストライプ模様に見えます。
もう一つの特徴は、艶々とした真黒な全身に見事に真っ赤な口ばしが印象的で、さらに口ばしのアップの画像を1枚目に持って来ましたので、是非確認して頂きたいのですが、持って生まれたアピールポイントとでも云いましょうか、赤い口ばしに白いストライプがとってもお洒落な感じなのです。
お洒落なくちばし
まるで後からペインティングしたような真っ白なストライプが
とってもオシャレでしょう♪
お気付きになりましたか?
黒と白と・・・
コクチョウとオオハクチョウの成鳥、若い鳥と勢ぞろいで
何の相談かな?
ごちそうさまです
見物人からパンなどが差し入れされますが、このとおり岸辺まで
平気で寄って来て餌をついばんでいます。
やはり、どこかで人と関わっていたのでしょう。








