文学の友へ贈ることば
私の絵本の創作をいつも応援してくれる文学好きな友人のために一席設けた。
感謝の気持ちを伝えるサプライズのデザートプレートを友人は喜んでくれたが、私の方が照れてしまった。
還暦を迎えたおっさんが二人してこのプレートを見つめ合う絵ヅラは、はたから見ればかなりキモい。
カップル率9割に達するこのレストランでは、私たちのテーブルだけ最初から完全に浮いていた。
しかし、そんなことにはお構い無しで、この日も文学談義に夢中になる。
友人が、短篇の名手として知られるフラナリー・オコナーの全短編上下巻を勧めてくれたので、
私はそのお礼に才能ある若手作家として世界的に注目される、
タイ系アメリカ人のラッタウット・ラープチャルーンサップの傑作短篇集を紹介した。
次回、この友人と合うときまでに読書感想文をまとめておこうと思う。
大人の夏休みの宿題だね。