「文枝・志の輔 春待ち二人会」2026
昨年に引き続き、今年も妻と「文枝・志の輔 春待ち二人会」をたのしませていただいた。
円熟した噺を二席ずつ披露。
ご両人ともたっぷり時間をとった三時間におよぶ熱演だったが、いささか長すぎた。
それを気にしてか、文枝師匠は「年をとると、時間の感覚がなくなりましてね」と言い訳された。
そのひと言がなんとも可笑しくて、妻と二人顔を見合わせて笑ってしまった。
終演後のお二人揃ってのあいさつのとき、先に出演を済ませた志の輔師匠は
すでにカジュアルな私服に着替えておられた。
きっと、帰路の新幹線の時間が気になっていたからに違いない。
つまり、それほど、演目が長くなってしまったということ。
着物姿の文枝師匠とのコントラストが可笑しくて、ここでも私は笑ってしまった。
さすがは、落語界をともに支えてきた重鎮の噺家だ。
笑いのツボが多くて、幕が下りるまで堪能させていただいた。
村瀬心椛選手の言葉学
「ミラノ・コルティナオリンピック」スノーボード女子スロープスタイルで
銅メダルに輝いた村瀬心椛選手の言葉学。
銅メダルに満足するのではなく、金メダルをとれなかった悔しさを、
村瀬選手は「もっと修行しないといけない」と口にした。
スポーツ選手であることを鑑みると、一般的には「もっと練習しないといけない」と言うところだろう。
しかし、村瀬選手は、何のためらいもなく「修業」という言葉を選んだ。
村瀬選手にとって日々の練習は、技術の鍛錬に留まらない、
精神強化も含めた人間力を高める行為を意味するのではないかと私は感じた。
きっと、練習の領域をはるかに超えた鍛錬を弛まず行っているに違いない。
そうでなければ「修行」なんて言葉は瞬時に口から出てこないはずだ。
「修行」という、たった二文字の言葉ではあるが、
衒いも迷いもなく当たり前のように発した村瀬選手が好きになった。
私と同じ岐阜県人。
同郷であることを知り、親しみも増した。
これから、いっそう応援に力を入れたい。
がんばりゃあーよ。


