伊豆網代温泉で金目鯛を食する
埼玉県所沢に一人で暮らす義父に新年の挨拶をしてから伊豆網代温泉に立ち寄った。
たった一泊の骨休みではあるが、妻と泊まりの旅行は滅多にないので年甲斐にもなく胸が踊る。
丸一匹供される地元産の金目鯛の煮付けがとくにおいしかった。
妻と金目鯛の煮付けを初めて食べたのは、若かりし日、稲取温泉に旅行したときである。
結婚したばかりの20代の夫婦にとっては大きな出費となったが、切り身ではなく一尾丸ごとを奮発した。
その大きさに感激して、妻が金目鯛ののった皿を抱え込むようにして撮った写真が今も残る。
スマホのない時代だから、ちゃんとプリントしてアルバムに貼っておいたのだ。
今だったら、きっと撮って終わりだろう。
もっとも、懐古趣味のない妻は、その写真を見ようともしないが・・・・・・。
それでも、その出来事を憶えていてくれるだけで私は幸せなのである。





