Electronic Dolphin Eats Noise -3ページ目

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

纏めてみたものの、そんなにはやってないのよね。
2011年の『電人ザボーガー』の上映が転機となったこの劇場、『パシフィック・リム』のイベント上映の盛り上がりも記憶に新しいですし、これからの展開に期待ですね!

2013年
12.14-12.20
『ガメラ 大怪獣空中決戦』
(1995年/日本/金子修介監督、樋口真嗣特技監督)
2013.12.21-12.27
『ガメラ2 レギオン襲来』
(1996年/日本/金子修介監督、樋口真嗣特技監督)
2013.12.28-2014.1.3
『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』
(1999年/日本/金子修介監督、樋口真嗣特技監督)
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何でここでガメラ特集だったんだろ?
年末の特集上映でしたが、シアター1がみっちみちの満席でした。
グッズ販売も盛況。
全て35mmフィルム上映。

2014年
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10.18-10.24
(1965年/日本/本多猪四郎監督、円谷英二特撮監督)
2014.10.25-10.31
(1966年/日本/本多猪四郎監督、円谷英二特撮監督)
2014.11.1-11.7
ゴジラ
(1954年/日本/本多猪四郎監督)
新作『イン・ザ・ヒーロー』上映に合わせて、スーツアクターに焦点を当てた“サンサンアクションクラブ入団式”と謳った特集でしたが、結果怪獣映画特集となってたな。
この3本に加えて『燃えよドラゴン』も上映してました。
『ゴジラ』のみ60周年記念のデジタルリマスター版のDCP上映で、残りは35mmフィルム上映。
近年はガルパンやキンプリ、タイバニなんかのアニメ作品のイベント上映の聖地として全国に名前を轟かせている塚口サンサン劇場ですが、一方で2012年辺りから旧作アニメ映画の上映館としても熱く支持されております。

2012年
4.7-4.13
『AKIRA』
(1988年/日本/大友克洋監督)
僕が塚口サンサン劇場の存在を知ったのはこの上映時のTwitterでの盛り上がりででした。
行くつもりでいたんだけど、直後のGWに爆音映画祭 @ KAVCでも上映が決まったのでそっちを取っちゃった…
折角の35mmフィルム上映だったのに勿体なかったなぁー(爆音映画祭ではBlu-ray上映)
今なら両方行くよね!
4.14-4.20
『人狼 JIN-ROH』
(1999年/日本/沖浦啓之監督)
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この直後に沖浦啓之監督の新作『ももへの手紙』の上映があっての特集だったんだね。
沖浦啓之監督は『AKIRA』にも原画で参加している。
35mmフィルム上映。

7.7-7.13
(2006年/日本/細田守監督)
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塚口サンサン劇場の誕生日(7/7)のタイミングでこれの35mmフィルム上映もありましたね。
僕にとっては初塚口だったもので思い出深い一本になりました。
7.28-8.3.
(2006年/日本/今敏監督)
急遽決まった感じの35mmフィルム上映でしたが、今思えば今敏監督の命日に合わせてたのかな?
12.8-12.14
(2003年/日本/今敏監督)
Xmasシーズンに合わせて今敏監督作品をもう一本。35mmフィルム上映でした。

2013年
1.5-1.11
MEMORIES
(1995年/日本/森本晃司監督、岡村天斎監督、大友克洋監督)
お正月に大友克洋監督のまさかのこれ!35mmフィルム上映。
1.12-1.18
(1979年/日本/宮崎駿監督)
お正月旧作アニメ上映第二弾!2014年のリマスター版のデジタル上映に先駆けての35mmフィルム上映でした。
1.19-1.25
(1987年/日本/りんたろう監督、川尻善昭監督、大友克洋監督)
お正月旧作アニメ上映第三弾は大友克洋も参加した幻の逸品。35mmフィルム上映。
この頃になると旧作アニメ上映の塚口として認知度高くなってた。
3.2-3.8
『機動戦士ガンダム』
(1981年/日本/富野喜幸総監督、藤原良二監督)
3.9-3.15
『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』
(1981年/日本/富野喜幸総監督、藤原良二監督)
3.16-3.22
『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』
(1982年/日本/富野喜幸総監督)
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全て35mmフィルム上映。
何でこのタイミングでガンダムだったんかなぁー?
流石に興奮したけど。
今の塚口で改めてやったらとんでもない盛り上がりになりそう。
7.6-7.12
(1968年/日本/高畑勲監督)
誕生日に合わせての上映。35mmフィルム上映。
60周年と言う事もあって力の入り様が半端なかったっす。
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※パンダコパンダクッキー!
7.13-7.19
(1972・1973年/日本/高畑勲監督)
誕生日上映第二弾。35mmフィルム上映。
ルパンからの流れでプチ宮崎駿特集になってましたね。
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8.10-16
『秒速5センチメートル』
(2007年/日本/新海誠監督)
8.17-8.23
『星を追う子ども』
(2011年/日本/新海誠監督)
この直前に新海誠監督の当時の新作『言の葉の庭』を上映してたんですよね。その流れでの旧作の35mmフィルム上映特集。
この特集は行けなかったんだよなぁー

2014年
1.4-1.10
(2004年/日本/大友克洋監督)
35mmフィルム上映。『AKIRA』から始まった大友克洋特集がここに帰結。
当時の新作『SHORT PEACE』も前年の9月に上映してました。
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2015年
7.4-7.10
『千年女優』
(2001年/日本/今敏監督)
7.11-17
『PERFECT BLUE』
(1998年/日本/今敏監督)
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~天才たちの饗宴・今敏監督特集~と謳い、長いスパンで行われていた今敏監督特集がここに帰結。
これは盛り上がりましたねぇ〜
『PERFECT BLUE』はBlu-ray上映、『千年女優』は35mmフィルム上映でした。

2016年
8.27-9.2
『パプリカ』
(2006年/日本/今敏監督)
重低音ウーハー仕様になった塚口サンへ『パプリカ』が帰還。
お客さん、むっちゃ入ってたらしいけれど、これは行けなかったんです…
Blu-ray上映。
9.24-9.30
『オネアミスの翼』
(1987年/日本/山賀博之監督)
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『シン・ゴジラ』の上映に合わせての若き庵野監督参加のこの傑作を!これも盛り上がりましたねぇ〜
Blu-ray上映。
『月に囚われた男』
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2010年5月、mixiでのレヴューを転載。
(2009年イギリス)ダンカン・ジョーンズ監督

まだ邦題も決まっていない頃から、あのボウイのご子息が大好きなサム・ロックウェルを主演にSF映画を撮ったって情報だけで、もう期待にはち切れそうだった今作。 
やっとこさだね。 

設定を耳にした時から、例えば『惑星ソラリス』とか『ガタカ』、『2001年 宇宙の旅』に『ダーク・スター』とか、数々の宇宙を舞台にしたSF映画の名作(+手塚治虫や星野之宣の漫画なんかも)が頭を過ぎったのですが、元々監督+サム・ロックウェルの共通項が70~80年代のSF映画のファンだった事だとか。 

月での3年間の単独業務も終わりを間近に控え、地球への帰還に気持ちの逸る主人公サムは、ふとした瞬間に幻覚を見始める。その幻覚が元で事故を起こし大怪我を負った彼は、目覚めると大いなる疑問と違和感に囚われる事になる。やがて・・・ 

オープニングの月でのシークェンスの数々から、SF映画ファンの心が囚われ捲くります。 
月面を走る作業車のちとレトロなデザイン。室内でのロボット“ガーティ”との遣り取り。機械や器具の細やかな拘り。 
特に“ガーティ”の設定が秀逸で、今時ならもっと洗練されたフォルムや機能を持たせてしまうのに、あくまでSF的ハッタリや遊び心に忠実に作られてて、声を担当したケヴィン・スペイシー(!)の抜群の声色も手伝って愛おしくなってきます。 

ストーリーの方も近年では稀になった、SF的大風呂敷と深淵なる哲学が矛盾無く同居してる理想的な設定+展開で、そうなんだよなー、こんなSFが好きだったよなー。 

何でも予算は500万$。撮影期間は33日!演者はほぼ一人。監督は新人。 
そんな状況をどれもこれもプラスに転じさせ、全く低予算臭を感じさせないんだから大したもんです。 

監督は上記した様にあのデヴィッド・ボウイの息子。 
母親はストーンズの「アンジー」で歌われたアンジェラ・バーネット。 
両親が離婚した後はボウイの元で育てられ映画や美術等の英才教育を受けたそうだ。羨ましい・・・ 
しかし、監督が言うに父親の音楽だけは聴いてないそうで(笑)、本当かよ?と疑っちゃいますが、自分の肉親だったらそんなもんかもね。主演の映画も見てないとか。面白いのにね~ 

まぁ、初作にしてはちょっと落ち着き過ぎだなーとは思うんですがね。 
もっと破綻しそうな程の情熱や暴走があっても良いかなー?とは思った。若い頃(とは言っても監督は39歳だけど)には若いからこそ出来る事もある筈で、そんな抑えの利かない才気とかこそ後々にフィードバックするものだと思うのですよ。 

うん。でも、これは純粋に広くお勧めできる作品。 
多分、大物になるだろうしね。 

是非いつかこれをリメイクして下さい!
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