平成ガメラ三部作 | Electronic Dolphin Eats Noise

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

関西映画館界隈のオルタナ劇場“塚口サンサン劇場シアター1”の思い出。

2013年12月末に一気に上映された平成ガメラ三部作!の感想呟き纏め。

『ガメラ』
おもろかったぁ~!!!
金子&樋口両士の嘗ての怪獣映画への愛が、見事平成の地平へと蘇っちょる。
時にスタッフに襲い掛かるフィルムの熱気(切れちゃった!)にも大興奮!!! 

あの夕焼けバックの半東京タワーにギャオス。な画が美しかったなぁ。
あの辺はフィルムだねぇ~

しかし、電車が襲われるのは伝統ですなぁ。
くわばらくわばら(JR車内にて)。


シリーズとしてのハードさと怒涛のオリジナリティは次作以降としても、ここには嘗ての怪獣映画への愛が溢れ返っている。
ガメラのチャーミングさに萌えれるのも今の内。
何より世界に誇れるG2を存分に味わう為にも観とくしか策はない。


『ガメラ2』

もう圧倒的傑作!
子供を熱狂させる怪獣戦のかっちょよさと、大人も唸らせるハードな世界観の、完璧なバランス。
ガメラ追うカメラの構図の素晴らしさでは怪獣映画史上最高峰では?
何よりガメラが男前過ぎて惚れる!!!
今年のシアター1主演男優賞確定!


『ガメラ3』
前二作で突き進んだリアルさのネガポジ反転の様な作品で、その対立構造の真空地帯に現実が呑み込まれてくかの様な感覚が恐ろしくも美しい…
特に京都に舞台を移してからの、実相寺監督が地団駄踏みそうな幻想の炎が綴る絵巻物な展開はスクリーンでしか映えない!


『ガメラ3』、正直当時はそのファンタジー的展開にオヨヨ…で、あのラストも逃げじゃん!なんて思ってて、余り好きくなかったんだけど、セカイ系を経ての今、これトンデモない傑作じゃん!と、慄いた。
まぁ、改めて映画館で観たからなのかもしれないけどさ。


っーか、これ“前田愛”映画じゃん!
こんなにも彼女の“眼差し”が映画を牽引してたとは…

{37B92732-4E63-40FC-820E-CB4E32290692:01}

確かにこの当時の彼女はクリエイターを刺激するスペシャルなオーラ放ってた。
妹前田亜季ちゃんや、懐かしの安藤希ちゃんも出てたなぁー。チャイドルブームど真ん中。

『ガメラ3』って、当時はどんな評価だったんかな?前二作程の高評価を見掛けなかった気もしますが、確かにあのリアル路線に燃えた方々には何処か肩透かしあったのかも?
唯これがあったからこそ、この三部作は現代の神話として僕らの記憶に永遠に焼き付けられたってのもあるのでは?

しかし、あの中山忍さんと京都駅で初対面した手塚とおるさんが放つ“やっと会えましたね”の台詞に激しく動揺(笑)。

そして、ここでの仲間由紀恵の壮絶な最期、今じゃ絶対考えられんな、あれ。
リング2での深キョンと並んで、邦画アイドル壮絶死ベスト3だろう。
あと一本は誰ぞに委ねます。