昨日は「机に向かってダラダラと勉強をしている」という悩みを取り上げました。
そして子どもに「キャパシティを超える課題を与えないこと」がポイントと書きました。
実はダラダラ勉強となるもうひとつの要因があります。
かつてはちゃんと集中して勉強をしていたというお子さんの場合です。
低学年ではちゃんと宿題をやっていた、通信教育やくもんのプリントをやっていた。
それが学年が進んだらダラダラ勉強になってしまったケースです。
与えられた課題が楽しかったり、嫌でなければ子どもってちゃんと取り組むものです。
けれどもせっかく頑張って終えたのに親の目から見て余力があると、さらに課題を増やしてしまう傾向があります。
「せっかく時間があるのだから」「これだけ力があるのだから」と課題をどんどん増やします。
子どもは「これが終わったら遊べる」と考えていたのに「もっとやれ」と言われる。
それなら早く終えても仕方がない。むしろ負担が増えるばかりで「やらない方がまし」と思ってしうのも無理ないです。
こうしてダラダラ学習に変化してしまうのです。
学習の進め方としてはどうしても、「その日にやるべきことはその日に終わらせる」を優先しがち。
その結果勉強の終わりが見えなくなり、子どものやる気が失われます。
それならば「決めた時間がきたら勉強を終わりにする」というやり方の方が、結果的には勉強がはかどる可能性があります。
その場合は課題が終わらなくてもよしとする勇気が親にも必要ですが。またそのことについて一切子どもに小言を言わずにいられること。
宿題を負えられなかったという負い目は親が口に出さなくても子ども自身が感じるはず。
そうなれば何度か繰り返す内に決められた時間内で終わるようにダラダラ勉強から抜け出せるでしょう。
どんなお子さんにも向くやり方ではありませんが、一つの手段として考えてみていただけたらと思います。(羊)