簡単!フランス菓子レシピ! -6ページ目

フラン・エクアトリアン(2)

今日は、結構激しい雨が降っています。気温も低めで、体調に気をつけましょう。

前回の続きなのですが、私がブザンソン(フランス・ブルゴーニュ地方)に滞在中、イゲル一家を食事に招いたことがあります。この時、作ったものの中で、特に「ぎょうざ」が、ご主人のイゲル氏と息子さんに気に入られて、数日後、ご主人に作り方を聞いてくるように言われたマダム・イゲルがやってきました。ところがパリなら冷凍のぎょうざの皮が売られているのですが、ブザンソンの町では日本の醤油くらいしか手に入らないので、コシの強い、伸ばすとすぐ縮むフランスの小麦粉で、ぎょうざの皮作りからマダムの前で実演することになりました。それからしばらくして、マダムの料理ノートには、GYOZAとタイプされた新しい頁が増えていました。こんなことから私にとって、このフラン・エクアトリアンというお菓子は、思い出深いお菓子になりました。

アットホームなおもてなしに、フランは、食事を締めくくるのにふさわしいお菓子です。冷たくしていただきましょう。

フラン・エクアトリアン

前回の更新から、大分日数が経ってしまいましたが、その間に、暑さも大分落ち着いてきて、これから「食欲の秋」で、お菓子作りにも良い季節になるでしょう。

今回の、このフランというのは、もともと刻印する為の円盤状の鋳型を指す用語に由来するといわれ、非常に古い歴史をもつお菓子です。

ポワチエの司教でラテン詩人であるフォルチュナが聖人伝の中で、聖女ラドゴンドがライ麦かオート麦の生地で作られたできそこないのフランの皮を食べたと記述しているところから、フランスでは、六、七世紀には、もうフランのようなお菓子が存在していたことがわかります。

現在フランスでフランというと、粉ものの生地に果物やクリームなどを詰めたタルトのようなお菓子を指す場合と、牛乳、卵、砂糖などでできたクリームをフランと呼ぶ場合とがあります。しかしいずれにしろ、その形は平たい円形です。その為、タルトもフランと呼ばれることがあり、タルトとフランの厳密な区別はフランス人でさえ人によってまちまちです。

ここでご紹介しているフランは、シナモン入りカスタードプディングにココナッツを加えて焼き上げたもので、型から抜くとココナッツが底に固まってきれいな層を作ります。そしてシナモンの香りと独特な歯触りを持つココナッツは、このお菓子をとてもエキゾチックなプディングに仕立て上げています。それもそのはず、石油と太陽の国、南米のエクアドルの女性が知人のマダム・イゲルに伝授したフランなのです。ですから本当は、ちゃんとしたスペイン語の名前がついているのですが、フランスのフランにそっくりなので、マダム・イゲルがこの名前を付けたという訳です。

それでは、また次回に。

クレーム・ランヴェルセ・オー・カラメル(2)

前回のお話から大分日数が経ってしまいましたが、今回は、このお菓子のちょっとした注意点をお話したいと思います。

このお菓子は、全卵と卵黄を使うところに特徴があります。卵が熱で固まる性質を利用しているので、もちろん牛乳と全卵だけでも固まりますが、更に、なめらかな口当たりとコクのある味にするために、ちょっと贅沢に卵黄も使うのです。そして、型はシャルロット型という植木鉢のような型を使い、大きく蒸し焼きにします。

それから、カラメルの作り方にも、ちょっとしたコツがあります。普通、砂糖と少量の水でカラメルを作りますが、これにレモン汁か食酢をほんの数滴落とすのです。こうすると砂糖が結晶しにくくなるので、おいしいそうなあめ色のきれいなカラメルを作ることができます。

知人であるスイス人のフックスさんから聞いた話ですが、小さかったころ、プディングの夕食というのがあって、夕食に大きく作ったカスタードプディングを食べるそうです。これがとてもなつかしい思い出として残っていると聞きました。この他にも、さくらんぼの夕食や、摘みたてのいちごに生クリームをたっぷりかけて、つぶしながらパンを浸して食べるいちごの夕食というものあったそうです。いかにも、自然に恵まれたスイスならではの夕食だと思いますが、特に、カスタードプディングは、世界中で親しまれている子供たちの大好きなお菓子の一つなのでしょう。

それでは、今回は、今辺で。