佐々木さんと

佐々木晃彦さんは、
大学の先生である。
おそらく20年以上は
大学の先生をされている。
九州共立大学が長かったと思う。
今は、跡見学園女子大学と
亜細亜大学。

文化経済学の第一人者で
文化経済学会の理事もされている。
ボクが日本フィル時代に出逢ったときは
財団法人新星日本交響楽団の評議員で、
当時の理事長は
黒柳徹子さんだった。
その後、楽団の合併によって
財団法人東京フィルハーモニー交響楽団の
評議員にもなられた。

フランスの大学院で学び、帰国したが
20代の初めは仕事もなくて
落語家 桂小南師匠の稽古場用の
マンションに居候していたとか。
師匠は当時
10人を越える弟子を抱えていたそうです。

「僕はもしかしたら落語家に
なっていたかもしれない」

実際は、
日本政府主導で設立された水産会社に入り、
西アフリカの
モーリタニア回教共和国に赴任。

「八木さん、タコを食べるときには
僕を思い出して下さい。
日本人が食べているタコは、ほとんどが
大西洋から来るんです。
サハラ砂漠の西の端のイスラム教国での
日々は僕の青春なんですよ。
日本の漁船がモーリタニアの領海で
24時間操業するんです。
それを許可してもらうために
漁業料を払い、
現地人を漁船一隻あたり二人くらい
雇うんですよ。

国民を教育してくれ、と
水産庁の役人に頼まれるんです。
水産庁といっても三人しかいない。

時計もない(時間の観念がない)、
文字も読めない。
フランスの植民地だったけれど
フランス語もほとんど通じない。
アラビア語はこちらがわからない。

そんな人たちに、何時に港に来てくれ
と言っても、ほとんど理解されないし、
約束は成立しない。

ぼくは現地で(日本人と)結婚したんだけど、
銀細工師に指輪をつくってもらうことに。
約束したはずの日に受け取りに行っても
銀細工師は????
時は確かに流れているが、
その時を刻むことをしない。
わかります?
もう大変ですよ。

船には乗りなれていないので
乗せるとすぐ船酔いする人が多い。
たびたび港に戻らなくてはならず、
燃料代もかかるし
仕事にならない・・・。

10歳の少女と見合いを
させられたこともあった。
母親はものすごく太っている。
あの国ではね、
美の基準は太め。とにかく
太っているのが美しいんですよ。
母親としては
わが娘を日本人と結婚させたら
素晴らしい暮らしが出来ると思ったらしい。
もし僕がOKしていたら、
何百人もの一部族の『酋長』に
なっていたかもしれない(笑)
断るのが大変だった・・・」

佐々木さんの話を聴くだけでも
あっという間に時間が過ぎていくほど
面白い。

その後ミノルタ・カメラ(現コニカミノルタ)に
引き抜かれ、
篠山紀信らと仕事をされた。

さらにセゾン・グループで
文化ビジネスの構築、
その後、九州で大学教授に。

佐々木さんの大学の授業は
さぞかし面白いだろうな。

佐々木さんは、お笑いの台本を書いたり
漫才師として末広亭や
国立劇場演芸場に出演していた。
十数年前、ボクもそれを見に行った。

なんという奥行きのある人生だろうか。
佐々木さんの人生の
どの部分を切り取って
話を聞いても面白い。

山形県川西町のご出身ということで
ボクの出身の長井市のすぐ隣なのだ。

映画『スウィング・ガールズ』で
山形鉄道フラワー長井線が
舞台になったことを
喜んでいらっしゃった。

今は、大学の仕事のかたわら
タマ・ドリーム・ジャズオーケストラ
というビッグ・バンドに入って
トロンボーンを演奏されている。

佐々木さんinバンド
トロンボーンの右側の人が
佐々木晃彦さん。

「あれ? ボクと出逢ったころは
トロンボーンのことは
おっしゃいませんでしたよね」

「九州から戻ってきて、去年から
始めたんです。実はミノルタ時代に、
会社のビッグバンドに入っていたので
35年ぶりでした。
最初は音が出ませんでした。
週一回先輩から特訓受けてます(笑)。
本当に大変なんですけど、
がんばってやってます」

直近のコンサートは
9月27日(土)午前11:00から
12:30まで。
パルテノン多摩大ホールとのこと。
入場無料。
ボクはこれを聴きに行くことにした。

この夜6:00から
たかこ・やぎりんバンド♪
Sound For Life の第4回公演。
荻窪でのコンサートがあるけれど、
問題なく間に合うね。

こういう再会も、
ラジオ深夜便が作ってくれた。


Sound For Life この秋最後の4回目は
9月27日(土)6:00
荻窪の「かん芸館」です。
かん芸館へのアクセスはこちら。
http://kangeikan.jp/access/index.html


ドキドキたかこ・やぎりんバンド♪コンサート
Sound For Life 第4回

ドキドキ9月27日(土)6:00
荻窪 かん芸館(50人)
(荻窪駅南口徒歩7分)
全自由席 前売¥2800(当日¥3300)
チケット残り10枚です。
お申込み
yagirin88@gmail.com


◎Sound For Life というテーマについて
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/entry-11923415102.html


みなさんのご来場をお待ちしています!!

★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
http://amba.to/1oBdnE3


★地球人が渡るべき河のこと
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/entry-11910106824.html


ドキドキこのブログを訪ねて下さった方々に
幸運が訪れますように。


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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。 
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号 編集後記 やなせたかし  
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
**********************

★音楽、落語、ラジオ、読書。想像力が抗認知症?
http://amba.to/1osUvYd


◎パラグアイ・アルパとボリビアのケーナの
合奏がなぜ現地にはないか?
文化人類学的考察はこちらです↓
★パラグアイ・アルパとボリビアのケーナが
現地で合奏しない理由


★佐村河内事件に思う♪
新垣隆さんは音楽界のシラノ。


★被災地演奏をつづける理由(わけ)
被災地演奏旅費支援カンパ送り先
カンパご送金の方には
『愛とヒューマンのコンサート委員会』から
被災地演奏の模様のDVD-Rをお送りします。
◎郵便振り込み口座
00180-2-612135 
八木倫明


★関係性を育むことの大切さ。
『星の王子さま』関連エッセイは
こちら。


★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽

★スコットランド民謡の名曲
《広い河の岸辺》について


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★クミコと歌う「大うたごえ喫茶」
9.25立川チラシ
9月25日(木)
晴れ昼の部 午後2:00開演
三日月夜の部 午後6:30開演
立川市市民会館大ホール
(たましんRISURUホール)
ドキドキ昼の部のみ、やぎりん出演
全自由席¥2000
お申込み(03)3200-4030
センタープロダクション

★木星音楽団 葛飾公演
木星葛飾チラシ
◎9月25日(木)午後6:30開演
かめありリリオホール
(亀有駅南口前イトーヨーカドー9階)
前売¥1500(当日¥2000)
お申込み
yagirin88@gmail.com(やぎりん)


★木星音楽団 山形公演
木星山形チラシ
10月4日(土)午後2:00開演
山形市民会館小ホール
◎前売料金(全自由席)
一般¥2000
高校生以下¥1000
◎お申込み/お問い合わせ
お申込み【電話】
090-6225-7654芳賀
090-5230-8819葉っぱ塾 八木
【メール】yagirin88@gmail.com
八木倫明


雑司谷拝鈍亭
★木星音楽団 雑司谷拝鈍亭地球音楽会
10月5日(日)午後5:00
本浄寺内 雑司谷拝鈍亭
(ぞうしがやはいどんてい)
木戸銭¥500以上、予約不要
当日お越しください。


★書家・嶋田彩綜さんとの共演♪
10.26書の一
東日本大震災復興支援チャリティ・イベント
収益は「毎日希望奨学金」に寄付。
10月26日(日)午後2:00
JICA市ヶ谷ビル(セミナールーム600)
前売料金¥3000(当日¥3500)
主催:伯翠書道会 
お申込み(事務局連絡先)
090-2758-1633 山元ひろみ


★木星音楽団/名古屋 宗次(むねつぐ)ホール公演
名古屋チラシ
11月20日(木)午後1:30開演
名古屋/宗次ホール(クラシック専用ホール)
自由席¥2000
チャリティシート(指定席、前列真ん中)
¥2200
◎お申込み
宗次ホールチケットセンター
(052)265-1718


★木星音楽団第6回地球音楽会
11.24チラシ
11月24日(月・振休)
昼の部2:30開演
夜の部6:00開演
東京オペラシティ3階 近江楽堂
全自由席/一般¥3000 学生¥1000
お申し込み
yagirin88@gmail.com(やぎりん)