見習い訓練士②
八千代警察犬訓練学校で見習い訓練士をしていた頃は、まだ「座敷いぬ」なんて言
葉があるくらい犬は外で飼うのが普通でした。
なので訓練所で預かり訓練に来る犬達の1割くらいは、すぐにシャンプーやブラッシ
ングなどの手入れをしないと触りたくないくらい汚れている犬達でした。
やはりそういう子達はもちろんブラッシングに慣れておらず、大変な思いをしたのを
覚えています。
暴れる犬達をどうしたらおとなしくブラッシングできるのか?と考えながら手入れをし
ていました。
今は外を歩いていても繋がれている犬をほとんど見かけなくなるくらい室内飼いです
よね。ですから犬達はきれいな子が多いですね。不潔による皮膚病なんて出会わな
くなりました。アレルギーによる皮膚病の子は多いですが(+_+)
ほとんど「見て、学ぶ」という世界だったので、私自身自主性がその時期に備わって
良かったと思っています。知識2割、経験8割って感じの仕事だと思います。
飼い主の皆さんもネットや本などの知識だけで頭でっかちにならず、ご自分の犬を良
く観察をして「動物同士」という感覚も大事にしてほしいです。
見習い訓練士①
高校を出てすぐに千葉県にあった八千代警察犬訓練学校に見習いの訓練士とし
て住み込み生活を始めました。
そこでの8年ちょっとの経験は何物にも代えられないものでした。
100頭近くの犬と24時間一緒に過ごして色々な事を学びました。
今ではほとんど見かけないジステンパーやパルボに罹ってしまった犬の世話もしま
した。出来る事は限られていましたが。なのでこの病気の怖さは知っています。
フィラリアの予防薬は毎日飲ませなければいけなもので、しかも1錠がビスケットくら
いの大きさがありました。それを何錠も。懐かしいですね。
犬のお産も数えきれないくらい経験をし、その逆にたくさんの犬との別れもしてきまし
た。
訓練学校で学んだものは、きっとしつけや訓練などよりも命の尊さだったんだと今は
思っています。