----------------------------------------------------
NV350のシロクマ号がやっと納車されましたが、所詮『箱』。
そのままでは走るだけで、箱に中身を入れないと使えません。
長い待ち時間に膨らんだ妄想を作り込む架装作業を急ぎます。
想像だけでポチッた部品はたくさん届いてます。
外出自粛のGWは旅に出れませんので架装作業には打ってつけ?
(いやホントは4月中納車でGWはお出かけのつもりでした、泣)
ファームに籠って格闘しましょ。
さあてどんな姿に変貌するか、お楽しみ(笑)
----------------------------------------------------
就寝スペースの使い勝手を決めるベッドシステムのタイプを絞り込みます。
なお、旅車の間取りは動線や風路を重視して、前方のリアシート部付近にレンジ等キッチン関係を集め、後方の荷室部に就寝スペースを配置します。
今回の記事は、(1)で課題を整理し、(2)で世の中のベッドシステムを分析し、(3)でタイプ比較して独自の『縦型ショート』タイプを創出した、お話を書いてます。
時間の無い人は(1)(2)を読み飛ばして、(3)だけどうぞ。
(1)ベッドシステムの課題
就寝スペースについては皆さまにご意見を頂戴したりして色々と考えてきました。
想いについては
①NV350 自由な旅車コンセプト ~バンライフへのあこがれ(21/3/31)
や、
②NV350 ⑥車内改装を妄想 トラとタヌキとカバさんよ(20/4/19)
で妄想しています。
一方で課題については
や
で悩んでいます。
特に③では購入するよりも前に
・毎年車検時に原則全部降ろす必要がある
・リアシートの背もたれによって荷室を分断して使い勝手が悪い
ことに気づいていて箱バンの購入自体を悩んでました。
このほかにも重視したい点がいくつかあります。
・リアシート使用可能、荷室を分断しない
通常は夫婦二人ですが時には+αで走行することもあります。
簡単にリアシートを使える必要があります。
同時に上記③の課題『荷室の分断』にも配慮する必要があります。
・ベッド面から天井までの高さ
最低900mm以上確保したい。これが低いと座った時に頭が天井にあたってしまう。
市販のベッドシステムではここがなおざりにされています。
・車用品の収納BOX
商用車なのでトランクも床下収納もありません。
生活用品と分離して車用品(洗車用具、工具、牽引ロープなど)を整理収納するBOXが必要です。
・積載スペース
菜園で使う資材や耕運機サイズの物品を詰めるスペースを確保しやすい構成。
・椅子に座わる
諸先輩方のお話を聞くと年を重ねると膝が痛むようになって座卓での生活が辛くなるようです。
将来、車内でも椅子に座りテーブルで食事できる間取りにトランスフォームするアタッチメントを考えておきたい
・将来の拡張性
諸先輩方のお話を聞きますとお孫ちゃんとお泊りすることもあるようです。
夫婦+αの就寝スペースにトランスフォームしやすい構成も頭の隅で想定しておきます。
課題を解決し妄想を実現するベッドシステムのタイプってどうかを考えます。
(2)ベッドシステムのタイプ
皆さんはどんなベッドシステムを使っているかを調査しタイプ分類しました。
●縦割り(ロング)タイプ
ベッド面を進行方向に沿って分割設置する方法です。
左右にBOXタイプの脚を設置し、中央部にベッド面を設けます。
市販品では
のような形をしていて脚部のベッド面を外すと、
収納BOXが現れます。
車用品のように普段使わないものを収納しておくのに便利です。
縦割(ロング)タイプではリアシートの後ろに長さ約180cm×幅150cmの就寝スペースができます。
ただし、リアシートとの相性が悪いです。
NV350のリアシートはフルリクライニングするのですが、このように
干渉してしまいます。
背もたれを立てると荷室と分断します。
背もたれを前に倒しても水平にならず、天井までの高さが800mm程度になってしまいます。
ちなみにハイエースは、、
黄色のリアシートのように水平になりますが、天井までの高さが低いことは改善されません。
ブロ友のたびいくひとさんの旅車もこの縦割りロングタイプの亜種と分類できますが、リアシートの使いにくさからシートを外し構造変更されています。
●縦割り機能分割タイプ
ベッド面を進行方向に沿って分割設置し、左右で使い方を変える方法です。
就寝人数が少ない人向けかな?
こちらは左側がベッドで右側がバイクなどを載せるスペース。
そしてこちらはDIYだと思いますが、右側に棚を設置しています。
ベッドに座って棚に向かって食事や作業をしやすいです。
時間があれば作ってみたいですけど、車検対応を考えるとちょっと、、、
縦割りロングタイプと同じで、セカンドシートによる断絶の課題も残ります。
また耕運機などの大きなものの積載スペースもちょっと厳しいですし、多人数対応も厳しそう。
ブロ友の気旅さんやimpactionさんはこのタイプの亜種と思われます。
●横割りタイプ
ベッド面を進行方向に沿った横方向に分割設置しするタイプです。
NV350向けに市販されているベッドシステムの大部分がこれになります。
なぜ横割りになるかと言いますと、金属フレームの脚がこのように設置されるからです。
(ユーティリティナットをうまく使っていますね)
この脚の配置は荷物を多く載せやすいからでしょう。
つまり箱バンを商用車として使用する発想から作られたベッドなのです。
この写真の脚の金属フレームでは、前側の脚の位置がリクライニングしたリアシートに干渉する課題があります。
この干渉を改善している製品も2社から出ていました。
一番前のベッド面を取り外してフレームをトランスフォームすると、、
一応ベッドシステムとリアシートが連続します。
ただし写真のように、リアシートの背もたれ部が水平でない状態でベッド面に続いている感じ。
ベッド面が十分に下がらないからです。
高さ変更できる金属フレームは、下段に荷物をたくさん載せるよう高さ600mm近くまで高くできる設計のため、下げる方があまり下げられないのです。
業者に特注で改造できるか聞きましたが不可とのこと。
また、椅子のように座る方法は厳しいですし、車内から荷物を取り出しにくい構造です。
市販ベッドの主流の構造ですが、旅車としてはとても使いにくい構造と判断しました。
●床ダイレクト
ベッドマットなどを床に置いて寝る方法。
この人はコタツですね
手間なくシンプルでよいですね。
●市販ベッドの直置き
簡単に●トリで買ってきましょうか?
簡単かと思ったのですけど、タイヤハウスがあるので市販のベッドの設置は結構制約を受けます。
またベッドは標準で200cmの長さがあるので180cmの荷室に収まらずリアシートが一切使えなくなります。
実は切断改造をまじめに考えました。。が大改造になるので困りました。
●リアシートレス
リアシートを取っちゃえば、ビルダーのようなに
自由度は上がりますが、解決できない課題も出てきます。
(3)独自の縦割りショートタイプ
結局のところネット上で見つけたタイプでは市販品を含めて課題を解決することができませんでした。
星取表にするとこんな感じです。
(クリックして大きくしてご覧ください)
そこで、レム独自の縦割ショートタイプを創出しました。
『縦割ショートタイプ』は横割タイプの思想に縦割ロングタイプのメリットを持たせた構成です。
サブベッドは、いくつか方法があるのですが、まずはリアシートのフルリクライニングを利用して制作します。
使いにくいと考えていたリアシートを活用して装備(架装)する物品を減らすことが可能になります。。
ちなみにハイエースのリアシートはフルリクライニングできませんが、NV350はフルリクライニングできます。
NV350の特徴を活かします。
フルリクライニング以外ではアタッチメントベッド(釧路のこがねさん方式等)を制作するなど、3種類アタッチメントで拡張する方法も考案済みです。
第3のアタッチメントはダイネットを実現できるのですが、加工難易度が高いのでかなり先になりそうな予感。
あとですね、今回作成する縦割りショートタイプは、夏モードと冬モードの2つの形態にトランスフォームできるように仕上げようと思います。
いつもありがとうございます。
お帰り前の一発クリックお願いします。