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NV350のシロクマ号がやっと納車されましたが、所詮『箱』。
そのままでは走るだけで、箱に中身を入れないと使えません。
長い待ち時間に膨らんだ妄想を作り込む架装作業を急ぎます。
想像だけでポチッた部品はたくさん届いてます。
外出自粛のGWは旅に出れませんので架装作業には打ってつけ?
(いやホントは4月中納車でGWはお出かけのつもりでした、泣)
ファームに籠って格闘しましょ。
さあてどんな姿に変貌するか、お楽しみ(笑)
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ベッドシステム その2 設計~材料調達のお話です。
バラックってご存じ?
本来は駐屯兵のための細長い宿舎のこと。
転じて、空地や災害後の焼け跡などに建設される仮設の建築物のこと、、らしい。
前回は独自のベッドシステムとして、『縦割ショートタイプ』を見出しました。
次は、構造を考えてバラックで検証し、配置図を起こし部品図に落とし込みます。
(なお、本文中の小さい字は本人用のメモです。読み飛ばしてください)
【材料と設置要件】
縦割りタイプは、左右にBOX状の脚を設置してベッド面を三列設ける構成です。
ベッド面の材料
自分とカミさんがベッドに載ります。。
合わせて100kgを優に超えますのでベッド面が大きく反る心配があります。
反るだけならまだしも割れると危険。(誰だったか、いらっしゃういましたね)
ベッド面はパイン集成材、厚み18mmを想定します。
ネットで調べながら一応強度計算をしました。
夫婦二人で1cmくらいたわみそうです。(詳細は一番下)
実際に作ってみてどうにも不安ならサポート材を考えましょう。
BOX脚の材料
①板の組み合わせ②角材の組み合わせ、の2つの方法が考えられます。
どちらもいくつか当たり設計してみました。
(独り言メモ)
強度を重視するなら②角材ですが、『箱バン』とはいえ車内の壁面は曲線が多様されていて角材で組むのは複雑になります。またたくさんの角材精度良く組み上げるにはそれなりの木工加工技術が必要になりそうです。
板材の方が設計も加工も楽そうです。
ただし板材は重くなります。
重くなりますと当たり前に燃費に効きますが、それ以上に車検対応が大変です。
今のところ、脚は載せたまま車検はできると言われてますが、もしも下ろす必要が生じたときも想定しておきたい。
厚み18mmのパイン集成材だと1脚10kg強になりそう。
これが同じ厚みのランバーコア材だと6割程度に軽くなります。
力が加わる方向を考えるとランバーコア材でも行けるかなと予想します。
まずは厚み18mmランバーコア材で作ってみて、どうにも不安ならサポート材を考えましょう。
床面対応
以前も書きましたが箱バンの床って平らではないんですね。
(独り言メモ)
床張りする方法がありますが問題は車検です。
置くだけの床なら積載物として車検で下ろせと言われる可能性があるそうです。(営業担当談)
施工して固着させた場合ですが重量が約30kg増えます。
これだけなら変動許容量の50kg以下ですけど、他の固着物と合算すれば優に50kgを越えて問題視される可能性が生じます。(営業担当談)
グレーな部分なので楽観視せず、板張りは見送ります。
凸凹をの状態に合わせて左右のBOX脚を設置する必要があります。
固定方法
ユーティリティナットに固定するように脚の構造を考えましょう
【バラックで試行錯誤】
ファームに転がっていた端材を使って、バラックを組みます。
左側の茶色の板はテレビ台をばらした端材です。
高さ方向が29cmで若干小さ目。
これを積み木にして脚の構造や大きさ、床位置での安定性をチェックします。
また、強度、寸法、壁の形状も確認できます。
ベッドの高さをどうするか実験(リクライニングしたリアシートとの段差確認)もやりました。
この結果、脚の高さは351mmに決まりました。
細かいでしょ? 7~8mmずれると段差が気になるんですよ。
【図面化】
スケッチ程度ですけど一応配置図。
そして、配置図を見ながら部品図。
本格的な人なら3D-CADソフトを使うんでしょうけど、自分は15年前に2D-CADを使っただけなんで。
あとで気付くんですけど、部品が1つ足りませんでした(笑)
【材料調達】
部品の切り出し方も見えたので、ホムセンで材料を購入してきました。
1820*910の板が余裕で載ります。
さすが箱バン。
気分は工務店です。
いつもありがとうございます。
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------計算メモ--------------------------------------------
(独り言)
パイン材のたわみの計算例はここ。
Lだけ離れた2つの支点に支えられた板(厚みh,幅b、ヤング率E))の中心にWの荷重を掛けた場合のたわみ量yは、
y=W×(L^3)/(4E×b×h^3)らしい。(学生時代にやったような・・・)
具体的に今回のケースでは
W=150kgf(安全率1.2)
L=90cm
E=75000kgf/cm2(パイン材の場合,集成材は少し高いらしい)
b=60cm
h=1.8cm
これらを代入すると、
200*(90^3)/(4*75000*60*1.8^3)=1.04cm
市販のベッドシステムは合板のようだが子細不明。
いくつかの合板と今回候補のパイン集成材の特性値を比較しようとしたが、数値で比較できたのはここ。
他では合板の方が強いという意見もある。
同じヤング率なら
支点間距離1200mm×幅450mm×厚み24mm材
今回は支点間距離900mmにするので幅450mm×厚み18mmで同等のようだ。
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