昔から、「顧客名簿」というのはビジネスを行うのに一番重要な情報である。
営業が会社を辞めて他社に行くときにこれを持っていけば、客が個人についてくれるなら会社に頼らずに済む。
会社としては、会社の名刺を使って作ったリレーションを持ち出されては困るので阻止する。
違った観点では、詐欺師が引っかかりやすい人のリストを作る。引っかかる人は何度も引っかかるので価値が高い。
裏の世界では電話番号リストやメールアドレスリストに値段がついて取引されている。
一時「ネオヒルズ族」として売り出していた与沢翼は一足先に情報商材で稼いでいた川島和正から名簿を数千万で購入し(実際には借りる形で)、情報商材の勧誘をその名簿の先にばら撒いて引っ掛けることから始めた。名簿ビジネスである。
テック企業がやることで何だか洒落た名前になっているが、ビッグデータも要は個人情報を集めまくった名簿ビジネスの最新版である。それを解析することで引っかかりやすい人(=広告を打つと買いそうな人)に広告を表示する、それがGoogleやFacebookの利益のほぼ全てである。