うつ病などでの休職と有給休暇 | 精神科医:みえしん院長

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こんにちは 三重心身クリニック の臼井です


うつ病などメンタルヘルス疾患にかかると、私たち医師から見て休職したほうがよい場合が多々あります。


その際、良くある話が

・有給休暇で休めるところまで休んでそれでもだめなら休職します
・会社から先に有給を消化するように言われた


有給休暇は、労働者の権利であり「身体および精神的に休養がとれるよう法律が保障した休暇」で、どのように使うかは労働者の自由です。


でも私は、まず休職を先にしたほうがよいと思います。
有給休暇の消化はせずに先に休職することを勧めます。


理由としては、建前上も

有給休暇は健康な時のリフレッシュを目的としたもので、それで病気の療養をするものではありません


病気やケガのために会社を休まなくてはいけないときには、休職そして休職した際にお金が支給される傷病手当金制度があるからです。


そしてこれはもっと大切なことですが、休職した後、職場復帰(復職)がスムーズにいかない場合が多いからです。


うつ病などの病気から回復して復職しても、ちょっとした体調変化や病状の悪化は必ずと言ってよいほど起こります。


その時のために有給休暇を残しておいたほうが絶対に安心です。


よくあるパターンとして復職して数ヶ月は1日出社して次の日に行けなくなったり、半日しか体力が続かなかったり・・・
その間欠勤扱いになってしまう方もいました。


もちろん復職を焦らず、満を持して復職することが前提にはなりますが、有給休暇は万が一に備えて大切に残しておかれることをお勧めします。




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