最近、患者さんから帯状疱疹ワクチンについて訊かれたり相談を受けることが増えてきました。
結論から言います。
必要ありません。
というのも帯状疱疹という病気は、人からウイルスをうつされて発症するものではなく、もともと自分の体の中に棲み着いていた水ぼうそうのウイルスが活性化されて発症するからです。
帯状疱疹の原因となるウイルスは水ぼうそうのウイルスであるHerpes Zoster。
ヘルペスウイルス属の中の一つです。
ヘルペスウイルスというのは、一度感染すると生涯にわたって体の中に棲み着きます。
つまり私たちはヘルペスウイルスと共存して生きているわけです。
ヘルペスウイルスはヒトの体の中に棲み着いていますが、免疫が正常に保たれていれば何も悪さをしません。
ところが免疫が落ちてくると活動し始める。
だからヘルペスを発症した時は免疫が落ちている証拠。
「ヘルペスは命の番人」と言われるゆえんです。
帯状疱疹や単純疱疹を発症しているということは免疫が落ちている証拠なので休養が一番のクスリです。
でも内服治療は必ず受けて下さいね。
ちゃんと服用しないと帯状疱疹後神経痛を残すことがありますから。
そしてヘルペスの治療はスピードが命。
発症したらなるべく早く抗ヘルペスウイルス薬を服用すること。
そうすれば悪化せずにすんなり治ってくれる。
今はアメナリーフというよく効く薬があって、透析患者さんにも使えるため、腎機能が低下した人にも安心して処方できます。
私はヘルペスを繰り返す患者さんにはアメナリーフを手元に持っておいてもらって、「あ!ヘルペスかな?」と初発症状が出たらすぐに服用するよう指導しています。
保険診療でもそういう服薬指導が認められているようですので、是非とも皮膚科の先生に相談して下さいね。
ただ、この薬、とっても高価です。
3割負担でもかなりの金額になるのでビックリしないで下さいね。
先日、帯状疱疹ワクチンを接種したのに帯状疱疹にかかったという患者さんがおられました。
これって珍しいケースなのかと思っていたら、医師サイトで帯状疱疹ワクチン接種後の帯状疱疹が報告されていて、決して稀ではないのだと分かりました。
しかもね
かなり派手な皮疹が出て症状も酷かったんです・・・。
ワクチン、効いてないやん
高いお金払って
帯状疱疹ワクチン打ったのに
意味なかった
と患者さんが言われていましたが、コロナワクチン接種者でした。
5回接種済み。
コロナワクチンを接種すると体の中に潜んでいるヘルペスウイルス全てが活性化されるため、コロナワクチン接種後の帯状疱疹はたくさんありました。
予防接種健康被害救済制度でも認められていますし、私の患者さんでも多発しました。
コロナワクチン接種者は帯状疱疹を2度、3度と繰り返し発症しているケースもあり、帯状疱疹ワクチンを接種しても発症を防げていないのが現状です。
コロナワクチンに限らず、どんなワクチンも万能ではありません。
またワクチンには色々な種類があることも知って頂きたい。
私はmRNAワクチンは「ワクチン」ではなく「遺伝子製剤」だと認識していますし患者さんにもそのように説明しています。
ちゃんと仕組みを分かった上で接種を検討して下さいね。
本当におかしなことが起こってますねぇ・・・
患者さんのリクエストで復活させた
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