溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケート。
やっと今日で2022年の分が終了します。
掲載するのがこんなに遅くなってすみません
患者さんアンケート記事は患者さんから大人気で、以前は毎日のように掲載していたのですが、コロナが始まってからコロナやワクチンの話題が多くなり、「週に1記事でもいいからアンケート載せて」と患者さんからお願いされることが増えて、何とか頑張って週に1記事はアンケートを採りあげてます。
アンケートをもらってすぐに記事を書けばいいのですが、時間が経ってしまうとカルテを確認しながらでないと書けません
だから休診日、診療所に来ている時しか書けない
そういう事情があって掲載するのが難しくなってしまってました
今日ご紹介する患者さんは50代女性。
遠方から来られた肛門狭窄症の患者さんです。
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肛門が狭くなると便が細くなり、便が硬くないのに肛門が痛くなったり切れたりするようになります。
だからやわらかい便を出そうと酸化マグネシウムなどの薬を飲んで便を出そうとする人がいるのですが、それをすると余計に肛門が狭くなっていきます。
肛門が狭くなると、この患者さんが書かれているようにオナラすら出しにくくなります。
頑張っていきまないとオナラが出ない
オナラをするだけで肛門が痛い
という患者さんも多いです。
この患者さんは地元の肛門専門病院に通院されていて、肛門が狭いので手術と言われていました。
便秘がひどかったため別のクリニックの便秘外来を受診。
そこでは当然、肛門の診察はありません。
便秘と言うことで酸化マグネシウム、ガスモチン、ビオスリーを処方され服用されていました。
しかも酸化マグネシウムは1日6錠も服用されてました
便はびちびちドロドロです。
便秘は改善されましたが、だんだん便が細くなってきたそうです。
診察すると肛門が狭い
指は入るけれど肛門鏡を開こうとすると突っ張って開きにくい
これじゃあ手術と言われても無理はない状態でした。
当然、切れ痔(裂肛)もあります。
こんなに肛門が狭いと切れ痔(裂肛)は治りません。
しかも肛門の中に酸化マグネシウムがよーく効いたびちびちドロドロ便が充満しています。
なのに全く便意なし。
坐剤だけでは出し切れず浣腸もして空っぽにしました。
こんな狭い肛門ではまともな便は出せません。
地元の肛門専門病院で手術を受ける選択肢もありです。
ところが手術は避けたいと希望。
だからブジー治療と肛門マッサージを頑張ってもらうことに。
そして酸化マグネシウムを減量です。
形のあるしっかりとした便
歯磨き粉より硬め
便器の水が濁らない便
になるよう調節してもらうことに。
いくらなんでも6錠は多すぎる
そして初診時にブジー治療をしました。
通常は初診時はブジーはせず、肛門マッサージだけ指導して2〜3週間後に来て頂くのですが、遠方の方は通院の回数をできるだけ少なくし、通院の間隔もあけたいので、初診時にブジーをすることもあります。
それも患者さんの希望次第ですが・・・。
かなり狭かったのでブジーは痛いです
またブジーのあと、3〜4日、出血したり肛門が腫れたりすることもあります。
そんな状況でも坐剤を入れたり肛門マッサージをしないといけないので、ここは患者さんの覚悟と頑張りが必要。
それでもこの患者さんは頑張られました。
1ヶ月後・・・
なんと、肛門が広がって切れ痔(裂肛)が治っていました
ブジーの痛みも前回と全然違います。
楽ですと言われ、ブジー中に会話する余裕さえありました。
あれだけ依存してきた酸化マグネシウムも6錠から1日1〜2錠に減量できており、普通便が出せるようになっていました。
オナラが出るのが楽になった
こんなにオナラが楽に出せるのは初めて
と喜んでおられましたね。
そして便も少し太くなったと。
この調子で頑張りましょうということになり、月に1回のブジー治療の予定だったのですが、かねてからあった顎関節症が悪化し、そちらの治療をするために通院ができなくなり、それっきりです。
今、どうされているのでしょうか・・・。
幸い、地元にちゃんとした肛門専門病院がある地域なので、困ったらそちらにかかるようお伝えしてあるので安心です。
そこで手術という選択もありでしょう。
ブジー治療に耐えられない場合は手術をオススメすることになります。
遠方の方は地元の専門病院をご紹介しています。
遠慮なくご相談下さい。
ブジー治療は患者さんの頑張りがなければ成立しないので覚悟が必要です。
それでも頑張って広がったあとには感動される患者さんが多い治療でもある。
遠方から通われた患者さんがブジー治療のあとのビールは最高だとおっしゃってましたねぇ
そんな患者さんから今、ブジー治療を頑張っている患者さんへメッセージを頂いたことも↓
そして今、ブジー治療の痛みを少しでも和らげるためにゲルマニウムや食べられる歯磨き粉を使っています。
ゲルマニウムは受付でもらって服用して下さい。
ブジーの痛みがかなりマシだと言われます。
他院で手術と言われたかなりひどい肛門狭窄症でも、ブジー治療で広がっています。
ただ月に1回の通院が必要。
人にもよりますが半年くらいは必要でしょうか。
そのあとは2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月・・・と通院の間隔があいていきます。
そして診察が痛くなく受けられるようになったら治療終了
ゴールまでどれくらいかかるかは、どれくらい肛門が狭いか、硬いかによって異なります。
また月に1回だけ通院で拡げても、そのあと家で何もしなければまた簡単に縮みます。
だから家での肛門マッサージが大切。
治療は患者さんの生活の中にあるので、本人が頑張ってくれなければ治療は成立しません。
病気は医者が治すものだ
いいからさっさと治してくれ
という考え方の人は、うちの診療所は合わないと思いますので一般的な施設を受診して下さいね
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
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