先日、遠方から新幹線で来られた患者さん。
地元で数軒、クリニックに通院されていました。
切れ痔が治らない
オシリが痛い
紙に血が付く
という症状が治らず、地元の専門医を受診。
そうしたら手術と言われた。
切れ痔だけじゃなくて、中にいぼ痔(痔核・脱肛)もあるから、そこにはジオン注射しましょうと。
ええ〜っ
手術しないといけないくらい私の痔はひどいのか・・・
と悩み、セカンドオピニオンで私の外来に来られました。
診察すると・・・
切れ痔(裂肛)もいぼ痔(痔核・脱肛)も
何もない
肛門も狭くない
ええっと患者さんもビックリ
じゃあ、なんで痛くて紙に血が付くんですか
肛門の中は切れてもいないし
いぼ痔(痔核)もないのですが
肛門周囲の皮膚が真っ赤っかで
ただれていて
皮膚のあちこちに亀裂がはいって
そこからジワッと出血していました
出血は肛門の中からではなくて
肛門の外からだったんです。
患者さんによーく聞いてみると
痛いのは肛門の中じゃなくて外!
診察でも実際触って確かめることも多いです。
自分の体のことだけど
オシリの穴は自分じゃ見えないから
どこが痛いのか
中が痛いのか
外が痛いのか
よく分かってない患者さんも意外と多いです
写真を見せて説明すると患者さんも納得。
でも・・・
地元の専門医は
どうして手術って言ったんだろう
だって
どこも切るところ、
ないんだけど・・・
どこを切ったらいいのか分からない肛門でした。
いぼ痔(痔核)もありません。
どこに注射するの
痔核もないのにジオン注射すると色々と弊害が起こりますよ
また必要のない手術を受けた人の後遺症もたくさん診てきたので、安易な手術には反対です。
地元でも有名な肛門科だっただけに信頼されて受診されたようです。
私も専門の施設として患者さんに伝えることがあっただけにショックでした
最近、このような症例がたくさん流れてくるので大丈夫なのかと心配になります。
肛門科は専門にかかって
手術だけは専門の先生に受けて
とブログで呼びかけてきただけに非常に残念です
肛門を専門にしている先生の探し方が分からない・・・という人のために病院の実名入りで書いた記事↓↓
日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜



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