みのり先生の診療室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ


テーマ:
私たちがジオン注射をやっていないからでしょうか。

ジオン注射を受けた人から

ジオン注射の後遺症についての相談が時々あります。

私たちがジオン注射をやらない理由については以前のブログでも書きました。


私が注射療法をやらないワケ
注射療法で治せるもの、治せないもの
注射療法の限界


最近は

ジオン注射を受けたけど治らない

あるいは

何度も再発を繰り返す

という患者さんが増えてきました。

私は痔核治療に対する根治性は手術の方が勝っていると思います。


ジオン注射を受けられた患者さんの話を聞いていて

受けたことを後悔している患者さんも多いのですが、

そのようなケースに共通することが1つあります。

ジオン注射の「いいところ」しか聞いておられないんです。

夢のような治療法

とか

手術をせずに治る

とか

ジオン注射をしたら二度と痔にならない

とか

全く痛みもなく、その日に帰れます!

などなど、新聞や雑誌、テレビなどのメディアで紹介されていたり、

ジオン注射を行う医師からも「良い面」だけしか説明を受けていないケースが多いです。

副作用や合併症、後遺症については全く説明を受けておられません。

また注射薬の成分についても知らない方が多いです。

アルミニウムが入っていることを知らずに受けてるんです。

痔核組織に注入された注射液は当然、血管内にも入ります。

アルミニウムが腎臓や肝臓、脳へ蓄積しても大丈夫なのか、

将来、何か問題が起こってこないのか


それはまだ誰も分かりません。


アルミニウムが入ってるって知ってたら受けなかった!

アルミ鍋も健康に悪いと思って使うのやめてたのにショック!



と言われる患者さんもおられます。

だから

良い面も悪い面も両方とも、ちゃんと知った上で治療を受けて欲しいです。

それは何も注射療法だけじゃありません。

手術だって同じです。

だから私たちは良い面と悪い面、両方とも説明します。

また自分たちが経験していないけど、起こりうる後遺症や合併症の話までしています。

そこまで説明すると「手術を受けるのが怖くなる」という人も中にはおられます。

それでも説明するのが医師としての義務であり誠意だと思っています。

それで怖くなって手術を受けるのをやめてもいいと思うんです。

だって医療行為には必ず一定のリスクがつきものだからです。

結果が保証できない仕事なんです。

100%はありえないし、「絶対」とか「必ず」というのもあり得ないんです。

そこを分かった上で「自分で」決めて欲しいと思っています。

治療には「患者さんの覚悟」も必要です。

その覚悟が出来ていない人は手術を引き受けないようにしています。

準備と覚悟が整えば手術を受けたらいいと思うんです。

医者にすすめられて何となく・・・

とか

先生の指示で受けた

とか

イヤだったけど先生が「しなきゃダメ」って言うから・・・

などと言っている患者さんも多いです。

そのような「人任せ」の治療は後悔を生むことが多いです。

ジオン注射は特に多いです。

注射だから痛くないんだろう
手術と違ってお手軽


というイメージがあるようですが、私は注射の方が危険だと思っています。

医師がちゃんと説明すべきだと思いますし、

もしも説明してくれないような先生なら、質問して説明してもらうことだって出来ます。

また自分で調べることだって出来ます。

患者さんが教えてくれたジオン注射の後遺症に関するサイトがあります↓

ジオン注射の副作用・後遺症



このサイトは使用した医師からの報告があった症例が記載されているようです。

死亡例もあることを皆さん、ご存知ないので驚きました。

因果関係がハッキリしないとは言え、ジオン注射で死亡した人がいるということは知っておいて欲しいですし、注射療法を行う際には医師が説明すべきであると私は思います。

また報告されていない後遺症や合併症を引き起こしたケースというのもあると思います。

うちの診療所にはジオン注射の後遺症で苦しむ患者さんも来られています。

注射を受けた施設や医師に相談しても

「治っている」
「大丈夫」
「時間がたてば良くなる」


と言われるだけで取り合ってもらえず、セカンドオピニオンでうちの診療所を受診されています。

私たちはジオン注射をやっていないので、当然、ジオン注射の販売元である製薬会社のMRは診療所に出入りしていません。

だから報告もしていません。

ですから実際はもっと副作用・後遺症は多いと思います。


今はネットで調べれば色々な情報が得られます。

後悔しないよう、治療を受ける前に徹底的に調べるのも1つの手だと思います。

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