便秘とは便を秘めること | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

便秘とは「便を秘める」こと。

 

どこにも「便が出ない」とは書いてありません。

 

だから毎日便が出ていても、スッキリ出ずに中に残っていたら便秘です。

 

皆さんは便秘というと腸を想像されるでしょう。

 

腸(つまりお腹)に便が溜まってお腹が張って苦しい、便が出ないという状態を便秘と思っている人がほとんどだと思いますし、世の中に溢れる便秘情報は腸に関することばかり。

 

でも私が患者さんやブログでお伝えしている便秘は出口の便秘

 

そもそも出口の肛門に便を溜めたから痔になったんです。

 

腸に便が溜まっていても肛門が空っぽであれば痔になりません。

 

ある意味、「痔という病気は肛門に便を溜めた人がなる」とも言えます。

 

そしてこの出口の便秘は肛門の感覚が鈍った人がなります。

 

まず排泄力が低下して便が残るようになります。

 

これを私たちは出残り便秘と呼んでいます。

 

残った状態に慣れてくると「ちょっとくらいの便だったら平気」になり、そのうち「もっといっぱい便が溜まらないと便意がこない肛門」になっていきます。

 

1日分の便で反応しなくなったら毎日出なくなります。

 

2日分の便を溜められるようになれば2日に1回、そのうちもっと溜められるようになって3日分の便を溜められるようになれば3日に1回のペースに。

 

そうやって出口に溜まる便の量がどんどん増えていきます。

 

肛門の感覚が鈍感になっているので「鈍感便秘」と呼んでいます。

 

便が肛門に溜まっているのに分からない、便意もないという状態ですね。

 

出口に3〜4日分の便が溜まると「排便反射」という自律神経の反射が起こらなくなり、いきんで出そうと頑張っても便が出ない状況に。

 

最後は糞詰まり(便栓塞)になってしまいます。

 

放置するとどんどんエスカレートして便がちゃんと出せなくなるので、そうならないようスッキリ出す習慣を取り戻しましょう。

 

なぜそんな風に肛門の感覚が鈍ったのか?

 

それは便意を我慢したからです。

 

最近の話ではありませんよ。

 

今まで生きてきた人生の中、全部で考えて下さい。

 

小さい子供の頃かもしれません。

 

小学校・中学校・高校など学生時代が多いです。

 

あるいは社会人になってからかもしれない。

 

どこかで便意を我慢したり、後回しにしたりして、「今だ!」というタイミングでトイレに入れなかった経験はありませんか?

 

授業中、テスト中、登下校中、電車の中、バスの中、接客中、会議中・・・などなど、トイレに行きたくても我慢せざるを得ない状況は普通に社会生活を送る上でたくさんあったでしょう。

 

そうやって便を溜めるトレーニングをしてしまったのです。

 

便溜めトレーニングを何度も繰り返すと、我慢できる肛門、便を溜められる肛門になっていきます。

 

そうやって肛門に便を溜めて生きてきた人が痔になります。

 

ちゃんと排泄できている人は痔になりません。

 

それが痔になる人とならない人の違い。

 

排泄が違うんです。

 

どんな痔になるのかは人によって違う。

 

いぼ痔(痔核・脱肛)になる人もいれば、切れ痔(裂肛)を繰り返して困っている人も多い。

 

化膿して痔瘻になる人もいれば、肛門がかゆくて困っている人も多い。

 

「便が漏れるー!」と言ってかけ込んでくる若い女の子もいます。

 

診察すると便が漏れているのではなく、残った便で下着が汚れているだけ。

 

肛門のしまりがゆるいワケじゃないから「ニセ便失禁」と呼んでいます。

 

 

 

現れている症状が違うだけで、みんな肛門にウンコうんちなんです笑

 

ちゃんと排泄できているのに痔になっている患者さんを診たことがありません。

 

そんな便通だから痔になったのです。

 

痔は排泄の結果。

 

だからその便通を治さずに薬を使い続けても、注射でいぼ痔(痔核・脱肛)を固めても、手術をして痔を根治せしめても、また痔になります。

 

何度でも痔を繰り返します。

 

だから痔の根本治療は痔の原因となった間違った排泄を治すこと。

 

うちの診療所では手術でも注射でも薬でもなく、痔の原因となった便通を治すことから治療を始めています。

 

治療の第一歩は正しい排泄から。

 

ちゃんと便を出すだけで痔が良くなる人がほとんどです。

 

手術を考える前に排泄を見直してみて下さい。

 

 

そもそも肛門は便の通り道。

 

便が通過していく所であって便を溜めておく場所ではありません。

 

いつも空っぽ。

 

そこに便はないんです。

 

私が診察しても無いはずだし、いつ坐剤や浣腸を使っても何も出ないというのが正常。

 

そんな「通り道」である肛門にウンコうんちを落とす、溜めるようなことをしたから痔になったのです。

 

 

その間違いを正さずに手術しても治りません。

 

 

そもそも手術でしか救えないオシリは一握り。

 

痔のほとんどが手術をせずに治る、良くなる。

 

だから手術と言われてもちょっと待って。

 

その手術、本当に必要なのか?

 

よーく考えてみて。

 

手術以外にやれることはないのか

 

手術せずに治せないのか

 

他の先生にも相談してみましょう。

 

 

そして

 

本当は痔になる前に来てほしい。

 

教えてあげたい 

正しい排泄

 

 

正しく排泄すれば痔にはなりません。

 

みんな間違いを正さずに手術だけ受けるから良くならないのです。

 

 

本当の根本治療をしましょうね。

 

 

そんな話をコチラで書いています。

是非ともお読み下さい↓

 

 

 

 

診療所の患者さんへ

 

土曜日はビストロヒマワリのお弁当の配達があります。

 

欲しい方は前日金曜日の16時までにお電話でお申し込み下さいね飛び出すハート

 

06-6941-0919

 

メニューはコチラから↓

 

 

コロナ後遺症、ワクチン後遺症、イベルメクチンに関するお問い合わせはコチラへお願いします↓

コロナ関連・ワクチン後遺症について

 

クリックお願いしますお願い

にほんブログ村 病気ブログ 痔(ぢ)へ
にほんブログ村

 


痔ランキング
 

患者さんのリクエストで復活させた

化粧品と発酵素するりの記事は

コチラ下差し

 

便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりましたキラキラ

 

オシリを洗っている全ての人に届けたい。

 

お読み頂けると幸いです。

 

 

そして2冊目も出版しました↓

 

手に取って頂けると幸いですキラキラ

 

 

 

公式LINEでも情報発信中

 


 

敏感肌の私でも

かぶれずに使えて

なおかつ

美容効果を実感できるキラキラ

自分のために作った

オリジナルコスメはコチラ↓

 

 

ドクターズコスメならではの技術がぎっしり詰まってますキラキラ