ブログを読んで下さっている患者さんから「いつもブログを参考にしているので、たまにはオシリの記事も書いて下さい」と言われたので今日は久々に肛門ネタを。
患者さんアンケートの記事はコチラにたくさん書いてますので過去記事を参考にして下さい
なんと366記事もありますやん
これだけあると、どれかご自分の症状に当てはまる記事があると思いますので参考にして下さいね。
もちろん患者さんアンケートはこれからも掲載していきますよ〜。
また溜まりに溜まりまくってるんで・・・
しばしお待ちください
今日は以前Yahoo! Newsに掲載された記事について私の意見を述べたいと思います。
気になった部分について下線をひいています。
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公共トイレの「シャワー機能」…感染リスクは大丈夫? 医師に聞いた→「統計的にない」「携帯持ち込みの方が危ない」
ショッピングモールや駅構内、街中…。
屋外の公共トイレの多くに温水洗浄便座が設置されているが、あることで迷ったことはないだろうか。
排泄物をノズルから出る温水で洗い流す「シャワー機能」を使うかどうか、だ。
誰が使ったか分からないけれど、細菌感染は大丈夫なの?
大阪府済生会中津病院の清益功浩医師(56)に、感染リスクやシャワー機能の正しい使い方などを聞いた。
―自宅外でトイレのシャワー機能を使う場合、細菌感染が心配です。リスクは考えられますか。
「統計的に、シャワー機能の共有で感染したというデータはありません。クラスター(集団感染)が起きたという話も聞いたことがありません。細菌性胃腸炎など、菌を触った手で便器やドアノブを触れてしまい、口から経口感染する可能性はあります。シャワー機能の場合、正しくメンテナンスしていれば、感染の恐れはほとんどありません」
―シャワー機能は肛門に当てるものなので、汚いイメージが拭えません。
「誰が使ったか分からないという点で、心配になる気持ちは分かります。ただ、肛門から菌が入って、腸内で繁殖するということは難しい。便には、大腸菌も含めてたくさんの腸内細菌がたくさん含まれています。衛生的なものではありませんが、便は中から外に出るものです。別の菌が外から中に入るのは、理論的に考えづらいです」
―シャワー機能の使い過ぎでお尻に負担が掛かることはありますか。
「水圧が強過ぎて、本来必要な皮脂まで洗い流してしまってバリア機能が低下し、皮膚を傷めることはあります。そうすると、かぶれや炎症の症状が起きることはあります。また、皮膚にも細菌がいて、バランスよく共存しています。完全に洗い流したい、清潔でいたいという行き過ぎた清潔感は、細菌のバランスを崩してしまい、症状が出ることもあります」
――自宅外でトイレを使う時に気を付けるべきことを教えてください。
「シャワー機能は5~10秒くらいで洗い流して、トイレットペーパーでさっと拭くのがいいでしょう。一方で、トイレ内で携帯を触るのは感染のリスクは高いです。また、見落としがちなのが、入口を開閉するドア。誰が触ったか分かりませんので、気を付けましょう」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)
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2020年の年末に出したこの本
の前書き(6ページ)にも書きましたが、
「新型コロナウイルスに感染した人の便に、感染力のあるウイルスが含まれていることが示されており、トイレでほかの人に感染する可能性が指摘されています。」
「厚生労働省も『共用トイレの温水洗浄便座は、ノズルを清潔に管理できない場合は使用しないことが望ましい』と注意喚起しています。」
細菌感染よりもウイルス感染のほうが起こりやすく深刻です。
肛門にできる性病の一つに「尖圭コンジローマ」という疾患があります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)によって引き起こされる感染症です。
肛門にできる尖圭コンジローマは肛門性交(アナルセックス)が原因だとされていましたが、性行為を介さない肛門尖圭コンジローマが多発するようになり、15年前くらいだったでしょうか、肛門科の学会で発表しました。
そうしたら、色々なドクターから似たような報告が相次ぎ、温水洗浄便座による感染だという結論に至りました。
その頃、とある大病院の肛門科病棟で肛門尖圭コンジローマが集団発生。
痔の手術を受けて入院中の患者さんに多発したのです。
術後は肛門を清潔にするために患者さんたちはウォシュレットを使ってキレイに洗っていたそうです。
当然、手術後ですから肛門性交なんてあり得ません。
術前の肛門には尖圭コンジローマの皮疹もありません。
元皮膚科医という経歴を持つ肛門科医である私は、肛門周囲の皮膚疾患についてたくさん症例を診ていたからでしょうか。
ドクターから電話がかかってきて、術後の患者さんに肛門尖圭コンジローマが多発しているけどどう思うか、どうしたら良いか、相談を受けました。
ただちにウォシュレットの使用をやめるよう伝えました。
温水洗浄便座によって引き起こされた尖圭コンジローマを私は「ウォシュレットコンジローマ」と呼んでいます。
このウォシュレットコンジローマは通常のコンジローマと違い、ウォシュレットの使用を中止しただけで自然に消退することが多いです。
幸い、肛門科病棟で発生した肛門尖圭コンジローマはウォシュレットの使用を中止しただけで事なきを得ました。
だから正しくメンテナンスしていても感染のリスクはゼロにはなりません。
使用する度に清掃し、殺菌・消毒していれば大丈夫かもしれませんが、そんなことは公共のトイレでは不可能でしょう。
また肛門から細菌が入り込んで、上行性に大腸で感染を起こすことは考えにくいですが、肛門周囲の皮膚及び肛門管内の感染は実際に多発しています。
カンジダ、ヘルペス、尖圭コンジローマなど、肛門科や婦人科でウォシュレットによる弊害はたくさん報告されています。
安全だなどと肛門科医の立場では言えない。
そして5〜10秒も肛門を洗浄していたら皮脂が脱落し皮膚の第一次バリアーである皮脂膜が傷害され、かゆみ、ヒリヒリ、ベタベタなどの皮膚トラブルだけでなく、炎症を起こした皮膚が硬くなり上皮性の肛門狭窄を起こします。
そもそも
スッキリ排泄できていれば
洗う必要なし。
洗わないといけないような排便が間違っている。
そこを改めなければ一生肛門を洗い続けることになり、いずれトラブルが発生するでしょう。
最近もウォシュレットコンジローマの患者さんの手術を数件しました。
まだまだ啓蒙できていないと危機感を持ちました。
私の本は3万部を超えていますが、まだまだです。
ウォシュレットを使っている全ての人に読んで欲しいので、頑張って伝えて行きたいと思います。
皆さん、洗うのやめてね。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬もスッキリ排泄できていれば
紙に便は付きません
何度も便が付いて拭き取りにくい時は
しばらくするとまた排便をします
診療所の患者さんへ
今週の土曜日はビストロヒマワリのお弁当の配達があります。
欲しい方は前日金曜日の16時までにお電話でお申し込み下さいね
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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
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