オシリをキレイに洗って清潔に
と思って使っていたはずの温水洗浄便座。
オシリを洗うためのものだったはずなのに、いつの間にか水圧はどんどん強くなり、数秒だった洗浄時間も数分以上になり、残った便を出すのに浣腸のようにして使うようになってしまった・・・。
そんな患者さんをたくさん診ています。
そして、そのような患者さんの肛門は狭いのです。
切れ痔(裂肛)を繰り返して狭くなった肛門と違い、上皮性の狭窄を生じます。
分かりやすく言うと「つっぱって伸びない皮膚になり、開きにくい伸縮性のない肛門」になってしまっているのです。
昔に比べると便が細くなってきた・・・
大して硬くない便なのに切れてしまう・・・
ウォシュレットの水がしみる
オシリの穴がむずがゆい
といった症状があれば要注意。
一度洗うのをやめましょう。
そして白色ワセリンなどを肛門に塗って保護してあげるだけで症状はマシになるかもしれません。
22年前、私が肛門科医に転身した頃はウォシュレットの普及率が20%。
その頃は肛門が狭い、肛門鏡が入りにくいという患者さんは稀でした。
ところが現在は肛門鏡が入りにくい、肛門鏡で痛みを感じる、ちょっと肛門が狭い人が本当に増えました。
現在は一般家庭のウォシュレット普及率は80%を超えています。
排便後に洗うのは当たり前の世の中になりました。
オシリを清潔にするのは良いことだと思いますが、「洗い過ぎること」は肛門に悪いです。
だから洗うのもほどほどに。
もしも今、肛門に何かしらトラブルを抱えているのであれば、一度、2週間だけ洗うのをやめてみてください。
わざわざ痔の薬も必要ないです。
薬局で販売されている白色ワセリンで十分。
肛門を保護するために塗ってみて下さい。
それで症状が良くならなければ肛門科を受診しましょう。
受診する際は肛門を専門にしている医師を選んで下さいね。
このサイトに探し方を書いています
洗い過ぎるとなぜ肛門が狭くなるのか?
その理由はコチラに解説しました
(症例写真付きなので閲覧注意です)
診療所のセラピードッグ「ラブ」
また毛が薄くなってきて
湿疹まで出て来たラブ
治療を続けていても
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化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ