あまりにも便が大きすぎて
量が多すぎて
トイレで流れなくなった経験ってありますでしょうか・・・?
私の外来に来られる患者さんの中には、そういう経験をしたことがある人が時々おられます。
でも実際に見たことはありませんでした。
ところが・・・
先日来られた患者さんの便が、あまりにも巨大すぎて流れなかったんです
その患者さん、
1週間、全く便が出ていないとのこと・・・。
だから3日前から市販の下剤コーラックを内服。
お腹はグルグルしているけど一向に出口に溜まっている便は出てくれない。
コーラックを毎日飲むとお腹が痛くなってきて、肛門から水様便が漏れ出るようになり、オムツをして受診されました。
診察をするとソフトボール大の巨大ウンコが直腸を占拠し、その隙間から水様便がタラーッと出ている状態。
摘便である程度、出口で詰まっていた便を出して、巨大ウンコをほぐしてつぶして小さくして、肛門の穴を通るサイズにしてからトイレに行ってもらいました。
だから、元はもっともっと大きな便塊だったのです。
小さくほぐしたにもかかわらず、便器に落ちていた便は手拳大以上あり、それが3〜4個ボンボンッと溜まって流れなくなって詰まっていました
結局、トイレで流さず取り出してゴミとして処理しましたが、こんなにも硬くて巨大なウンコがあるのだと感心しました
結局、トイレの詰まりは取れず、専門の業者さんを呼んで修理してもらいました
摘便後のトイレは要注意ですね。
全部、摘便で出した方がトイレのためにはいいかもしれません。
糞詰まりの方は家のトイレも注意して下さいね。
毎日、ウンコの話ばかりでスミマセン
でも本当に・・・最近、摘便ばっかりしてるもので
おかげさまで技術がさらに向上し、かなり上手くなりました。
クサイ、キタナイ、キツイ仕事で、やりたがらない看護師さんも多いと聞きますが、私は摘便は結構好きですね。
肛門科医の腕の見せ所ですから。
出したあとの患者さんのスッキリした肛門と安堵の顔、喜びの笑顔がたまりません。
溜まっているものを全部出したあとは患者さんもスッキリしますが、私も本当に気分がスッキリして達成感があるのです。
私は本当に肛門科の仕事が大好きなのだと最近、改めて感じました。
毎日、大好きな仕事をさせてもらって、仕事で元気をもらって、患者さんにたくさんのことを教えてもらって私は幸せ者です。
患者さんにありがとうを伝えたいです
今年1年、本当にありがとうございました。
私たちのことを必要としてくれる患者さんが居て下さるおかげで、こうして仕事を続けることが出来ています。
仕事を通して患者さんとご縁をいただき、仕事によって元気になれる。
自由診療で高いですが、価格に見合った、いや、価格以上の価値を提供出来るよう来年も精進して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。