肛門科ではメジャーな疾患「便栓塞」。
「べんせんそく」と読みます。
分かりやすく言うと「糞詰まり」のこと。
切羽詰まって緊急受診となることが多い疾患。
時には休日や夜間に急患として患者さんが来ることもあります。
何日も便が出ていないという人もいますが、少しずつだけど毎日便は出ていたという患者さんも意外と多く、「なんかスッキリしないけど明日出るだろう」と受診を先延ばしにした結果、にっちもさっちも行かなくなり受診されます。
休日や夜間は救急外来に行かれる方も多く、そこで便を出してもらえず困って翌日に当院に来られる人も今までたくさんおられました・・・
糞詰まりの症状としては、最初は残便感から始まることが多いです。
でも肛門の感覚が鈍っていると残便感すらないということも
出口の便塊が硬く大きくなっていくと、出口に便があることに気づき始めます。
でも頑張っても出ない・・・。
毎日便は作られるから、奥からどんどん新しい便が降りてきます。
その便は出来たてホヤホヤでやわらかい便。
その軟便が硬い便塊をすり抜けて漏れ出てくると、便失禁を起こすことも・・・。
糞詰まりなのに便漏れという真逆の現象が起こる。
実際、オムツを当てて来られた患者さんも何人もおられます
今までにも摘便の話はブログでたくさん書いていますので是非読んで下さい。
Twitterで私の記事をリツイートされていた方が、ご自身の糞詰まり体験をめっちゃリアルに綴っておられました↓↓
壮絶ツラかったと思います
糞詰まりの患者さんが皆、「この辛さはなった者にしか分からない」とおしゃっていましたから。
ちなみに肛門科では摘便は看護師さんではなく肛門科医が行います。
局所麻酔をして行うこともありますし、摘便用のヘラを用いることもあります。
これは手術と同じく立派な医療行為で技術の見せ所だと思っています。
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