術後6週間後〜8週間 〜最後の生傷がいえるのを待つだけ〜 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

群馬県から日帰り手術を受けられた患者さんの手術記録。

 

今日が最終回ですキラキラ

 

術後6週間後〜8週間+9週目まで。

 

詳細な記録を残して下さって本当にありがとうございましたおねがい

 

これから手術予定の患者さんが大変喜んでおられました。

 

きっと心の拠り所となることでしょう。

 

完治終了となる時期は患者さんによって様々です。

 

1か月くらいであっけなく終了になった患者さんもおられますし、3か月以上かかった患者さんもおられます。

 

早く治るのが良くて、時間がかかっているのは良くないということではありません。

 

傷が治るスピードは人それぞれ。

 

人と比べても幸せになりません。

 

だからご自身のペースでやっていきましょう。

 

要は、ちゃんと治って、排便が問題なくできればいいわけですから。

 

それでは最終回をお届けします飛び出すハート

 

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◎術後6週間後〜8週間+9週目!!

 

・6週目の診察でポステリザンがなくなりました。

 

PFクリームも残り少ないです・・・とお伝えしたら、歯みがき粉だけになりましたと書きましたが、本当に軟こうは一切なくなり、歯みがき粉オンリーのケア!!

 

もう最後の生傷がいえるのを待つだけとなりました。

 

最後の仕上げの時期です。

 

漢方、ビタミンD、亜鉛、イミューナ、リポCは継続。

 

 

・この2週間は自分の半生(?)をふりかえる時期と重なりました。

 

この3月をもって、20年勤めた教員の職を辞めることにしていました。

 

どんなしめくくりがしたいか?

 

身体がよくなって、どんな人生を歩んでいきたいか?

 

一人で深く考える時期でした。

 

 

・仕事のしめくくりは大団円だったなぁと思います。

 

つねに未完成ではあるのだけど、すでに完璧であることに気づくことができました。

 

自分の便通ケアにもつながるなぁと思います。

 

 

・”最高の瞬間”(←するっとでた・・・ハート)を日々更新しつづけていきたいと思いました。

 

 

・本当に大阪肛門科診療所でみのり先生に診ていただいて、ありがたいことだと感じています。

 

自分に大阪まで通う体力と経済力があったことも感謝です。

 

 

・ごはんも食べたくなくて、出すことが怖くて、生きる気力を失っていた2ヶ月前がとおい昔に思います。

 

でも、そのとき決断した自分に ”よくやった” と伝えたいです。

 

生かされたこの身体を大切にしていきたいと思います。

 

 

・本当にありがとうございました。

 

次は(術後)3か月後の診察まで大阪でみのり先生やスタッフさんに会えないのがさみしいです。

 

→と思ったら、念のため次週も。なぜかうれしい。桜も満開になる!!退職もしてる。感無量です。

 

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術後6週目以降になると傷が完全に上皮化するのを待つだけになります。

 

分かりやすく言うと、傷口に皮がはったら終了です。

 

薄皮だったり、1ミリでも生傷が残っていたら、そこからトラブルが発生したら嫌なので、最後の1ミリが治るのを確認して終わりにしています。

 

この患者さんも「来週で終われるかな〜」と言っていたのですが、まだすこーしだけ傷が残っていたので「もう1回来て」ということになり、+9週目になりました。

 

ちょうど桜が満開で、まるで完治を祝福してくれているようでした桜

 

 

この患者さんのように、痔の治療を通して人生を振り返り、大きな決断をされた患者さんをたくさん見てきました。

 

実は仕事を辞めた、仕事を変えた患者さんは多いです。

 

 

オシリの治療を通してカラダとココロに向き合えたのでしょう。

 

「もう一度、新しい人生を生き直します」

 

と言って退院して行かれた患者さんもおられました。

 

 

オシリをいたわり、オシリをケアすることを通して、自分を大切にすることを知ってもらえたらいいなぁ。

 

そんな風に思って治療をしています。

 

 

オシリの治療を通して患者さんを幸せにしたい

 

大げさですが本気でそう思って診療所の理念としました。

 

 

来られる患者さんを最後の最後には笑顔にしたい

 

ちゃんと治して卒業してもらいたい

 

通院を終わらせたい

 

 

そう思って全ての患者さんに接しています。

 

 

医療機関もどんなお店も「リピートしてもらってなんぼ」の世界。

 

だけど医療機関は違うと思う。

 

リピートさせてはいけない。

 

いかにリピートさせず終わらせるか

 

それが最善・最高の治療だと思う。

 

 

治療とは病院が必要なくなることだから。

 

 

今では痔が治ったあとも年に1回のオシリ健診に元気に笑顔で私に会いに来てくださる患者さんが増えてきました。

 

一人でも多くの人が卒業できるよう最善を尽くしたいと思います。

 

 

患者さんがこの頃の様子をブログで綴っておられます。

 

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診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

いつも一緒に患者さんを

見守っていてくれてありがとうドキドキ

ラブはたくさんの患者さんを

癒してるね照れ

 

 

 

 

 

 

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2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりましたキラキラ

 

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お読み頂けると幸いです。