溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。
だいぶ前のアンケートになりますがご紹介したいと思います。
今日ご紹介する患者さんは30代女性。
裂肛に悩み手術ではないか・・・と恐れながら受診されました。
この患者さんのように「痔=手術」と思い込んで、手術になるのがコワイから肛門科を受診できなかった・・・という人は意外に多いです。
肛門科に行ったら切られる
そんな悪評判が受診を妨げているとしたら非常に残念でなりません。
なぜなら痔の多くは切らなくても(手術しなくても)治るからです。
手術が必要な痔は一握り。
声を大にして言いたい。
痔だからって切らなくてもいいんだよと。
でも残念なことに過剰手術が横行しているのも事実・・・
実際、私の外来に来られるセカンドオピニオンの患者さんの多くが、他院で手術と言われたけれど、本当にしなければならないのかという相談。
医学的に手術適応の脱肛もあるけれど、ほとんどが手術適応ではない軽症の痔。
中には痔なんて何にもないキレイな肛門というケースも・・・
どこを手術するんだろう
一体何をどうするんだろう
と不思議に思ってしまう。
そんな症例ばかり。
何に困っているの
と患者さんに尋ねたら
排便の時に出血して、ビックリして肛門科を受診したんです・・・と。
そうしたら
中に大きないぼ痔があります。
放置すると大変なことになりますよ。
今すぐ手術した方がいいです。
と手術を勧められたと・・・。
普段は何か困っている症状があるのか
中からいぼ痔が出てくるのか
尋ねると
今回、初めての出血で
普段は何も困ったことはない
と。
診察しても「大きな」いぼ痔は無い。
目を皿にして確認しても無いモノは無い
まさしく「無い痔核」(シャレにしてる場合ちゃうやん)
こんなことが日常茶飯事。
だから手術という言葉に惑わされないで。
もしも手術と言われたら、その場でスグに受けずに、決めずに、別の肛門科を受診してみましょう。
その際は肛門専門の先生を選んで下さいね。
探し方はこちらのサイトにあります↓
日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜
あなたの近くにもきっといるはずです。
まじめに良心的に肛門診療をやっている先生が。
必要のない手術を受けると肛門の使い勝手が悪くなり、排便がしにくくなることも多いです。
だから気を付けて下さいね。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
右側がラブです
ガールフレンドのぱーるちゃんと
女王様と下僕のようです
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