久しぶりに来られた患者さんの便通が以前と変わっていることがある | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

今日は約10年ぶりに受診された患者さんのアンケートをご紹介。

 

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以前(7年前ほど?)に血栓性外痔核で診ていただきました。

 

今回はお尻のかゆみ排便時の出血が気になり、その時にすぐ浮かんだのがみのり先生でした。

 

先生なら的確な診断をしていただけて、不必要な治療はされないと思っていたからです。

 

診察は以前にも体験済みだったのですが、前回と違っていたのは「便が残ってる!」と「中がキズだらけ」という事。

 

即、生まれて初めての坐薬と浣腸をしましたが、正直、何回も繰り返す必要があるとはショックでした。

 

「そんなに出せなくなってたんだ・・・」

 

「マヒしてるのかな?」

 

でも先生にくわしく説明していただいたので、かゆみも出血もすべて、スタートは便が出せていなかった事からだったんだと納得が出来ました。

 

 

<治療経過>

 

治療する上で、最初に一番心配だったのは、今までやった事のない坐薬を入れる事が出来るのか?

 

少し怖さもありました。

 

でもやってみると案外すっと入れる事が出来て安心。

 

何より1日やっただけで、次の日にスムーズな排便が出来たのにビックリしました。

 

ずっと硬い便を出すのが当たり前になっていたからです。

 

そうなると、少々いきんでも切れることがなく、出血も2,3日で減っていきました。

 

4日目くらいになると、痛みもないので、いただいたザルベを肛門の中へ広がれ〜!と願いながら塗る気持ちも出てきました。

 

これからも今の状態をずっと続けられるように、頑張ってお尻を大事にしていこうと思います。

 

やはり、みのり先生に診て頂いて本当に良かったです。

 

有難うございました。

 

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アンケートを書いて下さってありがとうございますお願い

 

 

血栓性外痔核について知らない方はコチラの記事をお読み下さい↓

 

血栓性外痔核|手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆

 
久しぶりに受診される患者さんの多くが、昔と便通が変わってしまっています。
 
排便管理をずっとされている患者さんは変わりないことが多いのですが、この患者さんのように前回来られた時は便通に何の問題もなかったけれど、肛門のトラブルを発生して初めて出口の便秘に気付くというケースも多いです。
 
 
肛門のかゆみも、治らない切れ痔(裂肛)も、原因は出口の便でした。
 
 
便が肛門に挟まっているから便の刺激でかゆい。
 
残った便が時間が経つと固まるから出始めの硬い便で切れる。
 
 
この患者さんの原因は出残り便でした。
 
 
出残り便秘の治療で使ってもらう坐薬は、最初は入れるのに抵抗があったり、うまく入れられなかったりするのですが、1週間も使えば慣れてきます。
 
入れ方も具体的に診察室で指導していますので、皆さん、バッチリ出来るようになっています。
 
 
切れ痔(裂肛)があるとキズが痛いので、坐薬を入れるのもSザルベを塗るのもツライかもしれません。
 
それでも頑張ってください。
 
ちゃんと便を出し切って軟膏を塗れば、キズは確実に治ってきます。
 
 
治ってくると痛みもなくなりますので、そうなるまでの辛抱。
 
 
くじけそうになったらお電話ください電話
 
一人で悩まずに気軽に相談して下さいね。
 
 
また最近はオシリを洗い過ぎて肛門が狭くなっている人も多いですあせる
 
ちょっと狭いくらいなら肛門マッサージをするだけで広がりますので、ひどくならないうちにオシリを洗うのをやめてほしいですね。
 
 
肛門が拡がってくると便が出しやすくなって、スッキリ出せるようになっている患者さんもたくさんいます。
 
 
狭窄の程度がひどい人にはブジー治療をやっています。
 
手術をしなくても肛門が拡がっていますが、なんせ、結構ツライ治療なので、そこを受け入れて頑張れるかどうか・・・ですね。

 

 

このツライ治療を乗り越えられた患者さんから、今ブジー治療を頑張っている患者さんへメッセージも頂きました。

 

 

 

ブジー治療に耐えられない患者さんには標準的な手術治療をお勧めしています。

 

 

前回の受診から10年近くあくと、便通が変わっていることも多く、やはり、調子が良くても年に1回のオシリ健診は意味があるなぁと思いました。

 

異常を早く発見できるというメリットもありますし、排便管理がちゃんと出来ているかのチェックは大切。

 

 

”調子が悪くなったら受診”ではなく”調子が悪くならないために受診”できるような肛門科でありたいです。

 

 

これから肛門科も治療の時代から予防の時代にシフトすると確信しているので、手術や注射療法は減っていくでしょう。

 

 

歯科と同じように、メンテナンスや健診で通うようなスタイルが確立できれば、痔という疾患は減るでしょうね。

 

 

だから「痔になったら通う」ではなく「痔にならないために通う」肛門科を目指したいと思います。

 

 

不調病気になる前に対処してくださいね。

 

 

医者は”病気を診る”のは得意だけれど、”不調を解決する”のは苦手な職業かもしれません。

 

だからこそ、私達のような自由診療の肛門科が生き残っていけているのだと思います。

 

 

痔を治療する時代から予防する時代へ。

 

 

私達はその先頭を走っています。

 

 

まだまだ時代が付いてきていないけれど、いつかそうなると信じています。

 

 

痔は予防出来ます。

 

だから異変に早く気付いて下さいね。

 

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