こんなにひどく痛いから手術に違いない
これだけ腫れてるし手術しかない
細い便しか出ないから肛門が狭くなっているに違いない
と手術覚悟で受診した患者さんに限って、
手術なんて必要ないですよ
ということが多いです。
中には入院の準備までしてスーツケースに荷物を入れて受診した患者さんもおられました
皆さんがビックリされて手術覚悟で受診される痔は血栓性外痔核が多いです。
ある日突然大きく腫れて痛い
触るとコリッとした腫れが・・・
「オシリが火事のようでした」と表現した患者さんがいるくらい、突然起こります。
あまりの腫れと痛さに手術を覚悟して受診されるのですが、切らなくても治ります。
ただ専門外の先生が脱肛と間違えて手術をしてしまう可能性があるので注意して下さいね。
詳しい解説はコチラ
血栓性外痔核〜手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、お尻の血豆〜
この血栓性外痔核は、いわゆる「痔もち」ではない人にも突然出来ることがありますのでビックリしないで下さいね。
特に季節の変わり目や寒い時期に多いです。
この季節、気を付けて冷えないように過ごして下さいね。
そして最近多いのが「肛門が狭い」あるいは「肛門が狭いから手術を勧められた」というもの。
私の指が男性医師に比べ細いからでしょうか。
狭くて指が入らない、診察できないというケースはほとんどありません。
普通に指診と肛門鏡診が出来れば手術不要です。
また多少狭くても肛門マッサージをすれば広がるので、私の外来では肛門狭窄で手術をすることはほとんどありません。
肛門が狭いかどうかの診断は難しいですね。
詳しい解説はコチラにしてありますので参考にお読み下さい
でも・・・
これは手術するしかないな・・・
つらいだけだから早くした方がいいだろう・・・
という疾患が2つあります。
それは
随伴裂肛と嵌頓痔核(かんとんじかく)です。
嵌頓痔核は患者さん本人が頑張って耐えられるのであれば、2週間ほどで腫れも痛みも落ち着きます。
実際、患者さんの希望で手術せずに保存的に様子をみることもあります。
ただ随伴裂肛だけは・・・なかなか治らないことが多いです
治ってもまた裂けてしまうということも多く、患者さん自身が「もう早く切ってください。」とお願いされることがほとんどです。
脱肛のせいで起こった裂肛ですからね
脱肛を治さなければ裂肛も治らないのです。
予定していた手術日まで待てずに緊急手術になったケースもありました
それくらい切羽詰まってしまう痔なんですね。
詳しい解説はコチラ
そして駆け込み手術や緊急手術のほとんどが随伴裂肛です。
今年も数件ありました。
皆さん、本当に辛そうで、術後の痛みの方が全然楽だと言われていました。
年末年始の休み期間中に大変なことにならないよう、心配な症状がある方は受診して下さいね。
当院は12月28日(土)まで診療です。
午後診もやっていますのでお早めにご相談下さいね。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
淡路島「花さじき」にて
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
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