2019年に脳出血を発症し
右片麻痺となった
大阪肛門科診療所、院長の
佐々木巌です。
肛門科のこと、脳出血、麻痺、
その他諸々について語るブログへ
ようこそ。
当ブログのタイトルは
尊敬する肛門科の先駆者である
故 隅越幸男先生がよく仰っていた
言葉です。
タイトルの言葉を解説した記事です。
よろしければ。
過ぎたるは及ばざるに如(し)かず
https://ameblo.jp/driwao/entry-11769993835.html
さて、
久しぶりの投稿になります。
気づくともう7月になっていて、
紹介したい冊子が溜まってしまいました。
待合室におかなくちゃ、と思いながら
いまだに私の手元にある
3冊の「脳に何かがあった時」
このうち、
脳に何かがあった時 4月号
を紹介します。
高次脳機能障害当事者に
インタビューをされています。
今回は以下のようなお二人でした。
1
料理店経営、乾さんは65歳のときに
交通事故により高次機能障害の
当事者になりました。
障害により
段取りはできなくなりましたが、
料理を作ることについては
ほぼ全く不便を感じなかったそうです。
障害が重く見えても、
長年習熟していた事は脳の中に残る
ことの実例です。
2
看板製作業、稲森さんは
4年半前に脳出血で倒れ、
片麻痺の診断を受けました。
しかし、
病後に奥様に暴言・暴力を
繰り返すようになり、家庭は崩壊。
一方で、仕事には
全く影響が無かったと言います。
その後、
独力で社会的行動障害
という診断に辿り着きました。
本当に大切なものへのコダワリが
易怒性という形で表出しやすいこと、
そして高次脳機能障害の当事者は
その大切なものに限って
失ってしまうことが多い
ということを示す
非常に不幸なケースです。
私も脳出血になって、
高次脳機能障害が身近にある
ということに気が付きました。
私も気づいていないだけで、
もしかすると当事者かも
しれません。
人ごとじゃないなぁ
と思いながら読みました。
ぜひ
お手にとってお読みください。
診療所の待合室に置いておきます。