(483)脳に何かがあった時4月号、遅いけど紹介 | 大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

「切りすぎた肛門は元には戻せないんだよ・・」故隅越幸男先生の言葉をいつも心の真ん中に置いて「切りすぎない手術」「切らない肛門診療」を追求する肛門科専門医が、手術のこと、治療のこと、日常のことを、綴ります。

2019年に脳出血を発症し

右片麻痺となった

大阪肛門科診療所、院長の

佐々木巌です。



肛門科のこと、脳出血、麻痺、

その他諸々について語るブログへ

ようこそ。



当ブログのタイトルは

尊敬する肛門科の先駆者である

故 隅越幸男先生がよく仰っていた

言葉です。



タイトルの言葉を解説した記事です。

よろしければ。



過ぎたるは及ばざるに如(し)かず

https://ameblo.jp/driwao/entry-11769993835.html




さて、

久しぶりの投稿になります。

 

気づくともう7月になっていて、


紹介したい冊子が溜まってしまいました。


待合室におかなくちゃ、と思いながら
 

いまだに私の手元にある

 

3冊の「脳に何かがあった時」


このうち、


脳に何かがあった時 4月号

 

を紹介します。

 

 




この冊子では、毎回2人の

 

高次脳機能障害当事者に

 

インタビューをされています。
 

 

今回は以下のようなお二人でした。




料理店経営、乾さんは65歳のときに
 

交通事故により高次機能障害の

 

当事者になりました。
 

 

障害により

 

段取りはできなくなりましたが、
 

料理を作ることについては
 

ほぼ全く不便を感じなかったそうです。
 

 

障害が重く見えても、
 

長年習熟していた事は脳の中に残る

 

ことの実例です。




看板製作業、稲森さんは

 

4年半前に脳出血で倒れ、

 

片麻痺の診断を受けました。
 

 

しかし、

 

病後に奥様に暴言・暴力を

 

繰り返すようになり、家庭は崩壊。
 

 

一方で、仕事には

 

全く影響が無かったと言います。
 

 

その後、

 

独力で社会的行動障害

 

という診断に辿り着きました。
 

 

本当に大切なものへのコダワリが

 

易怒性という形で表出しやすいこと、

 

そして高次脳機能障害の当事者は
 

その大切なものに限って

 

失ってしまうことが多い

 

ということを示す

 

非常に不幸なケースです。


 

 

 

私も脳出血になって、

 

高次脳機能障害が身近にある

 

ということに気が付きました。



私も気づいていないだけで、

 

もしかすると当事者かも

 

しれません。
 

 

人ごとじゃないなぁ

 

と思いながら読みました。



ぜひ

 

お手にとってお読みください。
 

 

診療所の待合室に置いておきます。