三菱自動車は、高級セダン「ディグニティ」と「プラウディア」を11年ぶりに復活させ、26日に発売する。日産自動車からOEM(相手先ブランドによる生産)で供給を受ける。ディグニティは三菱自で初のハイブリッド車となる。両車種は2000年に発売されたが、販売が低迷して1年半ほどで廃止。05年には高級セダン「ディアマンテ」も廃止しており、高級セダンの発売は7年ぶりとなる。プラウディアは402万2千円~555万3千円、ディグニティは840万円(いずれも税込み)。
 米国の新車販売が回復を続けている。3日発表された1~6月の販売台数は、上半期としては4年ぶりに700万台を超え、金融危機前の水準に近づいた。米当局の景気下支え策で自動車ローンの金利が下がっていることや、金融危機後の買い控えの反動が販売を押し上げている。

 米調査会社オートデータによると、2012年上半期の新車販売台数は前年同期比14.8%増の727万2160台だった。金融危機直前の08年上半期の約741万台以来の高水準で、この時以来4年ぶりに700万台の大台にのった。

 米新車販売は08年9月のリーマン・ショックを境に落ち込み、09年上半期は約480万台まで減っていた。その時と比べると、12年上半期は50%超伸びた。
 トヨタ自動車の子会社、トヨタ車体(愛知県刈谷市)は2日、1人乗り用小型電気自動車(EV)の新型「コムス」を発売した。価格は税込み66万8千円から。宅配サービス用や高齢者の手軽な移動手段としての需要を狙う。年3千台の販売をめざす。

 コムスの名前は「ちょっと(C) お出かけ(O) 街まで(M) スイスイ(S)」という意味。

 2000年に発売した旧モデルは、航続距離(フル充電で走れる距離)約35キロで、価格も79万円とやや割高だった。モーターを改善して航続距離は約50キロに。最高時速は50キロから60キロに上げた。旧モデルは家庭用電源でフル充電に8時間以上かかっていたが、6時間に短縮した。