2012年上半期(1~6月)の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同期比53.6%増の294万7357台と大幅に増えた。エコカー補助金を追い風に、軽が上半期で最高を記録。軽を除く車もリーマン・ショック前の07年を上回る水準に回復した。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2日発表した。

 軽は同50.6%増の109万423台で、過去最高だった06年(107万1950台)を上回り、67年の統計開始以降の最高を更新。東日本大震災に伴う昨年の販売減の反動も重なり、伸び率も最高だった。

 軽を除く車は同55.4%増の185万6934台。6年ぶりに180万台を超え、こちらも過去最高の伸び率を記録した。

 トヨタ自動車と独BMWは29日、昨年12月に合意した提携関係を強化すると発表した。ハイブリッド車(HV)などに使われる車両の電動化技術や、車両を軽くする技術などで共同研究を始める。スポーツカーも共同で開発するという。

 両社が独ミュンヘンで記者会見した。BMWのノベルト・ライトホーファー会長は「我々は戦略的なビジョンを共有している。力を合わせ、自動車業界をリードしていきたい」と語った。昨年12月時点では、リチウムイオン電池の共同研究と、BMWがトヨタに欧州でディーゼルエンジンを供給する内容にとどまっていた。

 トヨタの豊田章男社長は、「共通の価値観を持っているからこそ、わずか半年で次のステップに踏み出せた」と述べた。

 インド自動車工業会が11日発表した5月の国内新車販売台数(商用車含む)は、前年同月より7.9%増え、28万3160台だった。7カ月連続で前年同月を上回ったが、伸び率は3カ月ぶりに2ケタを割り込んだ4月(8.3%)に続き低い水準にとどまった。

 新車購入時の税負担が3月中旬に引き上げられたことで、小型車を中心に売れ行きが鈍っている。5月下旬にガソリンの店頭価格が1割ほど引き上げられたことも消費者心理を冷やしたとみられる。

 昨年3月まで最低でも2割前後の伸びが続いた国内新車販売台数は7月、2年2カ月ぶりに前年同月割れ。その後も低迷したが、11月からは前年同月を上回っている。