お願い!ぶって!
なぜキミスイはアイドルたちの心を捉えたのか?または、ある小説家志望の敗北の記録
Amazonレビュー用に書いたのを、ブログにも掲載
正直、発売当時から気になっていたのだった。ホラー小説かと誤解するようなインパクトのある『君の膵臓をたべたい(以下キミスイ)』というタイトル、それとは逆に清涼感のある美しいイラストの装丁。
それでもなかなか購入するまでに至らなかったのは、この小説がネット上の小説投稿サイト『小説家になろう』から出版化されたものだったからだ。現在では、かなりの数の作品がこのサイトから書籍化しているらしいが、ウケ狙いのために流行りの異世界ファンタジーものを独自性も出さずに書き捨てる作者と、売れりゃなんでもいいと使い捨て感覚で書籍化する出版社。かつてのケータイ小説ブームのような、粗製乱造の作品群と、この『キミスイ』も同じなのではないか? 地雷なんじゃないか? そう思ってしまったのだった。
僕も、ケータイ小説ブームの頃、ネット上に自作小説を公開していたことがある。いや、今でもしてるんだけど(『エロファミZ』という、ふざけた名前のサイトで公開しています)。当時のケータイ小説ブームで、それなりの数の人たちに読まれたものの、出版化していくのはセンセーショナルに恋人の死を描いたような作品だったり、作家同士の付き合いを利用して宣伝活動を展開し、大量の読者を獲得するような作品ばかりだった。
孤高を気取る僕は「宣伝や馴れ合いに力を入れるなら、作品をより良くするための推敲に時間を掛けろよ!」と思いつつ、自作の書籍化を願い地道に執筆を続けるも、ふざけた若社長の「あなたを新ネット小説ビジネス企画の看板作家としてスカウトします。書籍化もしてあげます」の甘い言葉に騙され、タダ働きしたあげく、企画は頓挫し、僕はなぜかその全責任を負わされ追放されたのである。今でもあのときのことは覚えてるぞ!福岡県行橋市、K・S市議!(笑)
そんなわけで、ネット小説系作品には、少し抵抗がある僕なのだったが、応援しているアイドルが『キミスイ』を読んで感動したとTwitterで呟いてるのを見て、僕は翌日さっそく馴染みの本屋に『キミスイ』を買いに行ったのである。僕は、彼女の感性を全面的に信頼しているのだ。
以下、件のアイドルの感想を転載
「ほんっっっっとうに素敵すぎる 何気ない日常 何ともない会話 全てが素敵で面白くて悲しくて こんな恋が友達が日常が私にも皆んなにもあるのかと思うと凄く生きるのが楽しみになりました。世の中の人全員に読んでほしい。笑」
そのアイドルとは、AKB48の木崎ゆりあさんのことである。少しばかし常識から逸脱してるが、その豊かな感受性は素晴らしいものがあり、演技もうまい。文章もセンスがあり、彼女は直感的に物事の本質を捉えることができるのだ。その彼女が、『キミスイ』を大絶賛している。別のSNS(755)では、「今まで読んだ小説の中でいちばん」とまで、書いている。
そこまで言うなら、『キミスイ』がつまらないはずはない。もしかしたら、近年稀に見る大傑作かもしれない。
かくして、その予感は的中した。
なお、木崎さんの友人のAKB入山杏奈さんがTwitterに寄せた素直な感想も素晴らしい。また、SKE須田亜香里さん、高柳明音さん、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんらも『キミスイ』を読んだらしい。なぜ、この作品がアイドルたちの心をこれほど捉えたのだろうか?
この小説は、極めて純粋な心を持った主人公とヒロインのふたりによる純愛小説だ。純愛という言葉を使うのは、もしかしたら不適当なのかもしれない。しかし、物語を最後まで読めば、このふたりが強く惹かれ合い、お互いを尊敬し、必要としていたことがわかる。
ふたりがお互いを認めあ合い、称え合う言葉はただただ美しい。
ところで、この主人公君、友達は過去にひとりもいない、本を読むだけが趣味、という一見、最近のラノベ的ありがちなキャラ設定なのだが、それら凡百のラノベとは一線を画す魅力がある。こんな子がいたら、そら女の子にモテるだろうという説得力がある。
彼は、とにかく優しいのだ。
なんかひねくれてるなあ、思っていた彼の内面に一瞬で引き寄せられたのが、ヒロインと旅行中の場面で学問の神様にお祈りをするシーンだ。
「彼女の膵臓が治りますように」
さらりと読み流している方もいるかもしれないが、実は『キミスイ』の物語の完成度を高めている極めて重要なシーンです。これから読まれる方は、是非注意して見逃さないようにしてください。
以下からは、読了済の方向けネタバレ有り感想など
・主人公の名前、志賀春樹ですが、著名な作家名を使っただけで深い意味はないと思われてる方もいるようですので、ちょっと解説
春樹=春の木→春を選んで咲く花、桜=桜良
だから、桜良が「君に似合いの名前だ」と言ってるわけですね。
余談ですが、桜は文学作品などでは死をイメージするアイテムとして使われることが多いです。
梶井基次郎『桜の樹の下には』 坂口安吾『桜の森の満開の下』など
・名字の志賀は、志賀直哉が由来ですが、主人公の好きな作家は太宰治。その太宰治が死の直前にエッセイで批判した作家が当時の文壇のボス的存在だった志賀直哉なのです。だから、主人公はちょっとひねくれているのかもしれませんね(笑)。
なお、志賀直哉の代表作は、事故で死にかけた志賀が死にゆく生物たちを淡々と描写する『城の崎にて』で、谷崎潤一郎の『文章読本』にも引用された名文として知られています。
また、『キミスイ』の主人公は自分のことを「自己完結型」と称しますが、志賀直哉も徹底した自己肯定型の作家と言われました。どこか似ていますね。
・『星の王子さま』、桜良が唯一愛読した本です。桜良の生き方、考え方に強く影響を与えていると思います。
・桜良の死因についての疑問
通り魔については、伏線があります。事故死というパターンも考えられたのでしょうが、小説というフィクションの物語でそれをやると、あまりにも唐突感があるので伏線を張れる通り魔にしたのでしょう。
重要なのは、主人公が予測したより遥かに早く桜良が死んでしまう=現実では、予測なんかあてにならず、いつ死んでしまうかわからないことなのです。
また、上の感想でも書きましたが、主人公は「彼女の膵臓が治りますように」と神様に祈るように、内心では彼女が死ぬことを現実として、まだ認めきれていません。なんだかんだいって、死なないんじゃないか?とさえ、考えていますが、それは彼女のバッグの中の注射器等を見たときに残酷にも否定されます。それでも、主人公は今日も彼女は生きている、明日もまだ彼女は生きている、と最後の日が来ることに怯えながらも、どこまでも明るい彼女に現実感がないまま接してしまいます。
実際に、知人やペットを病気で亡くした方には、非常に納得がいく描写だったのではないでしょうか?
・通り魔犯人になぜ怒りを向けない?→いつか彼女の死が来ることは確定していたため、それが予想より早く訪れたことにショックを受け、それどころじゃない。
また、この物語は極力人間の負の感情を書くことを避けています。性善説的な作風なため、犯人に対しての怒りなど描写してたら話がブレます。
・なんで葬式に参加しないの?
生前の桜良が言ったように臆病だったから。桜良の死を認めることが怖かったのだと思います。
冒頭部は一見、冷たい態度ですが、最後の「夢の中で彼女に会っていた、かもしれない」に、主人公の本心が現れています。
以上、レビュー等で指摘されていた点の自分なりの見解です。
僕が『キミスイ』で白眉だと思ったところは、友達がいない、本だけが友達みたいな、周囲から根暗だと思われている主人公のことを、ヒロインが否定、糾弾するでもなく肯定するところです。たったひとりだけで生きていけることは強い。
確かにひとりで生きていけることは強いのかもしれない。
そんな強かったはずの主人公が、ヒロイン桜良と関わることで「大切な人を失う」という恐怖感を覚え、結果弱くなっていく。
『キミスイ』は主人公が強くなる成長物語ではなくて、「弱くなる」成長物語なんです。
そんなところが、僕は好きです。
そういえば、『キミスイ』がアイドルたちに絶賛される件について触れていなかった。
主人公とヒロインは、互いに相手の生き方を尊重し、肯定し、憧れて、「君になりたかった」とすら言います。
一方、アイドルたちはネット上ではアンチに叩かれ、握手会ではファンに「君のそこがダメなんだ!」と説教されています。
自分でも気にしてるような悪いところを突っつかれるより、良いところを 褒めてもらえるほうが嬉しいですよね?ましてや、自分ではダメだと思っていたところを「それも君の魅力のひとつなんだ」と言われたら……
最後の最後に明かされる、主人公がついていた嘘。 「本当の初恋の人」の存在。
これには、やられたと思いました。
主人公にも、作者さんにも。
終盤、【仲良し】から【?????】に、桜良の主人公の呼び名(主人公が想像で当て嵌めたという形)が変わりますが、きっと桜良もこの時点では主人公のことを…………だったのでしょうね。
正直、発売当時から気になっていたのだった。ホラー小説かと誤解するようなインパクトのある『君の膵臓をたべたい(以下キミスイ)』というタイトル、それとは逆に清涼感のある美しいイラストの装丁。
それでもなかなか購入するまでに至らなかったのは、この小説がネット上の小説投稿サイト『小説家になろう』から出版化されたものだったからだ。現在では、かなりの数の作品がこのサイトから書籍化しているらしいが、ウケ狙いのために流行りの異世界ファンタジーものを独自性も出さずに書き捨てる作者と、売れりゃなんでもいいと使い捨て感覚で書籍化する出版社。かつてのケータイ小説ブームのような、粗製乱造の作品群と、この『キミスイ』も同じなのではないか? 地雷なんじゃないか? そう思ってしまったのだった。
僕も、ケータイ小説ブームの頃、ネット上に自作小説を公開していたことがある。いや、今でもしてるんだけど(『エロファミZ』という、ふざけた名前のサイトで公開しています)。当時のケータイ小説ブームで、それなりの数の人たちに読まれたものの、出版化していくのはセンセーショナルに恋人の死を描いたような作品だったり、作家同士の付き合いを利用して宣伝活動を展開し、大量の読者を獲得するような作品ばかりだった。
孤高を気取る僕は「宣伝や馴れ合いに力を入れるなら、作品をより良くするための推敲に時間を掛けろよ!」と思いつつ、自作の書籍化を願い地道に執筆を続けるも、ふざけた若社長の「あなたを新ネット小説ビジネス企画の看板作家としてスカウトします。書籍化もしてあげます」の甘い言葉に騙され、タダ働きしたあげく、企画は頓挫し、僕はなぜかその全責任を負わされ追放されたのである。今でもあのときのことは覚えてるぞ!福岡県行橋市、K・S市議!(笑)
そんなわけで、ネット小説系作品には、少し抵抗がある僕なのだったが、応援しているアイドルが『キミスイ』を読んで感動したとTwitterで呟いてるのを見て、僕は翌日さっそく馴染みの本屋に『キミスイ』を買いに行ったのである。僕は、彼女の感性を全面的に信頼しているのだ。
以下、件のアイドルの感想を転載
「ほんっっっっとうに素敵すぎる 何気ない日常 何ともない会話 全てが素敵で面白くて悲しくて こんな恋が友達が日常が私にも皆んなにもあるのかと思うと凄く生きるのが楽しみになりました。世の中の人全員に読んでほしい。笑」
そのアイドルとは、AKB48の木崎ゆりあさんのことである。少しばかし常識から逸脱してるが、その豊かな感受性は素晴らしいものがあり、演技もうまい。文章もセンスがあり、彼女は直感的に物事の本質を捉えることができるのだ。その彼女が、『キミスイ』を大絶賛している。別のSNS(755)では、「今まで読んだ小説の中でいちばん」とまで、書いている。
そこまで言うなら、『キミスイ』がつまらないはずはない。もしかしたら、近年稀に見る大傑作かもしれない。
かくして、その予感は的中した。
なお、木崎さんの友人のAKB入山杏奈さんがTwitterに寄せた素直な感想も素晴らしい。また、SKE須田亜香里さん、高柳明音さん、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんらも『キミスイ』を読んだらしい。なぜ、この作品がアイドルたちの心をこれほど捉えたのだろうか?
この小説は、極めて純粋な心を持った主人公とヒロインのふたりによる純愛小説だ。純愛という言葉を使うのは、もしかしたら不適当なのかもしれない。しかし、物語を最後まで読めば、このふたりが強く惹かれ合い、お互いを尊敬し、必要としていたことがわかる。
ふたりがお互いを認めあ合い、称え合う言葉はただただ美しい。
ところで、この主人公君、友達は過去にひとりもいない、本を読むだけが趣味、という一見、最近のラノベ的ありがちなキャラ設定なのだが、それら凡百のラノベとは一線を画す魅力がある。こんな子がいたら、そら女の子にモテるだろうという説得力がある。
彼は、とにかく優しいのだ。
なんかひねくれてるなあ、思っていた彼の内面に一瞬で引き寄せられたのが、ヒロインと旅行中の場面で学問の神様にお祈りをするシーンだ。
「彼女の膵臓が治りますように」
さらりと読み流している方もいるかもしれないが、実は『キミスイ』の物語の完成度を高めている極めて重要なシーンです。これから読まれる方は、是非注意して見逃さないようにしてください。
以下からは、読了済の方向けネタバレ有り感想など
・主人公の名前、志賀春樹ですが、著名な作家名を使っただけで深い意味はないと思われてる方もいるようですので、ちょっと解説
春樹=春の木→春を選んで咲く花、桜=桜良
だから、桜良が「君に似合いの名前だ」と言ってるわけですね。
余談ですが、桜は文学作品などでは死をイメージするアイテムとして使われることが多いです。
梶井基次郎『桜の樹の下には』 坂口安吾『桜の森の満開の下』など
・名字の志賀は、志賀直哉が由来ですが、主人公の好きな作家は太宰治。その太宰治が死の直前にエッセイで批判した作家が当時の文壇のボス的存在だった志賀直哉なのです。だから、主人公はちょっとひねくれているのかもしれませんね(笑)。
なお、志賀直哉の代表作は、事故で死にかけた志賀が死にゆく生物たちを淡々と描写する『城の崎にて』で、谷崎潤一郎の『文章読本』にも引用された名文として知られています。
また、『キミスイ』の主人公は自分のことを「自己完結型」と称しますが、志賀直哉も徹底した自己肯定型の作家と言われました。どこか似ていますね。
・『星の王子さま』、桜良が唯一愛読した本です。桜良の生き方、考え方に強く影響を与えていると思います。
・桜良の死因についての疑問
通り魔については、伏線があります。事故死というパターンも考えられたのでしょうが、小説というフィクションの物語でそれをやると、あまりにも唐突感があるので伏線を張れる通り魔にしたのでしょう。
重要なのは、主人公が予測したより遥かに早く桜良が死んでしまう=現実では、予測なんかあてにならず、いつ死んでしまうかわからないことなのです。
また、上の感想でも書きましたが、主人公は「彼女の膵臓が治りますように」と神様に祈るように、内心では彼女が死ぬことを現実として、まだ認めきれていません。なんだかんだいって、死なないんじゃないか?とさえ、考えていますが、それは彼女のバッグの中の注射器等を見たときに残酷にも否定されます。それでも、主人公は今日も彼女は生きている、明日もまだ彼女は生きている、と最後の日が来ることに怯えながらも、どこまでも明るい彼女に現実感がないまま接してしまいます。
実際に、知人やペットを病気で亡くした方には、非常に納得がいく描写だったのではないでしょうか?
・通り魔犯人になぜ怒りを向けない?→いつか彼女の死が来ることは確定していたため、それが予想より早く訪れたことにショックを受け、それどころじゃない。
また、この物語は極力人間の負の感情を書くことを避けています。性善説的な作風なため、犯人に対しての怒りなど描写してたら話がブレます。
・なんで葬式に参加しないの?
生前の桜良が言ったように臆病だったから。桜良の死を認めることが怖かったのだと思います。
冒頭部は一見、冷たい態度ですが、最後の「夢の中で彼女に会っていた、かもしれない」に、主人公の本心が現れています。
以上、レビュー等で指摘されていた点の自分なりの見解です。
僕が『キミスイ』で白眉だと思ったところは、友達がいない、本だけが友達みたいな、周囲から根暗だと思われている主人公のことを、ヒロインが否定、糾弾するでもなく肯定するところです。たったひとりだけで生きていけることは強い。
確かにひとりで生きていけることは強いのかもしれない。
そんな強かったはずの主人公が、ヒロイン桜良と関わることで「大切な人を失う」という恐怖感を覚え、結果弱くなっていく。
『キミスイ』は主人公が強くなる成長物語ではなくて、「弱くなる」成長物語なんです。
そんなところが、僕は好きです。
そういえば、『キミスイ』がアイドルたちに絶賛される件について触れていなかった。
主人公とヒロインは、互いに相手の生き方を尊重し、肯定し、憧れて、「君になりたかった」とすら言います。
一方、アイドルたちはネット上ではアンチに叩かれ、握手会ではファンに「君のそこがダメなんだ!」と説教されています。
自分でも気にしてるような悪いところを突っつかれるより、良いところを 褒めてもらえるほうが嬉しいですよね?ましてや、自分ではダメだと思っていたところを「それも君の魅力のひとつなんだ」と言われたら……
最後の最後に明かされる、主人公がついていた嘘。 「本当の初恋の人」の存在。
これには、やられたと思いました。
主人公にも、作者さんにも。
終盤、【仲良し】から【?????】に、桜良の主人公の呼び名(主人公が想像で当て嵌めたという形)が変わりますが、きっと桜良もこの時点では主人公のことを…………だったのでしょうね。
お詫び
小説更新が停止状態で申し訳ありません
今回はお詫びを兼ねて、従来から続けていた自サイトのメルマガを転載致します。
意味わからん!という方は、ぜひ自サイトの小説も読んでみてくださいな。
======
草薙「本年もたいへんお世話になりました。皆さま、来年もよろしくお願いします」
神崎「あれ、一時期作者妙にやる気出して毎週のように小説更新してたけど、結局肝心のエロファミ本編は放置してたような……」
草薙「わたしがメインで登場する番外編も書きかけで放置してるんですよね」
神崎「ま、最近は10年単位で連載再開するような漫画とかもあるし、紅白でも見て気長に待とうぜ」
草薙「神崎君、意外と保守的ですね」
神崎「うるさいな。こう見えても俺は、大晦日はこたつでみかん食いながら紅白見て、日付の変わり目には年越しそば食べるのが好きなんだよ」
天堂「フッ、それでその後はカウントダウンTVの特番を見ながらダラダラ夜更かしすると……」
神崎「それで、いつの間にか寝ていると……つうか天堂、いつの間に俺んちに侵入した」
天堂「フッ、神崎君が寝たら姫はじめのチャンスよ草薙さん」
草薙「姫はじめって、なんですか?」
天堂「フッ、年明け最初の秘め事、つまりセック…」
神崎「米を食うことだよ、Wikipediaにも書いてあるから間違いない!」
草薙「そうなんですか! じゃあわたし、おにぎりでも作っておきますね! 早速、準備しないと……」
天堂「あらあら目の色変えちゃって、すっかり新妻気取りね草薙さんも。フフッ」
神崎「お前、草薙がてんで料理できないの知ってて笑ってるんだろう。……いらん訂正して失敗した!」
天堂「フッ、読者の皆様も食中毒には気をつけてね」
凛「プリーン! たいへんだよー! おうちでテレビ見てたら、変なひとたちが出てきたんだよー」
神崎「凛、なにを今更なことを。テレビに出て来るのは、基本的に変なひとたちだけだから」
天堂「フッ、まさにそうね。でも話が進まないから、テレビを見てみましょう」
謎のマスクマン1(アロハシャツ)『ゴールデンッ! ボール!! 紅白はボクたちゴールデンボールが乗っ取ったぞー。金玉! 金玉!』
謎のマスクマン2(学生服)『臭い!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン3(安物スーツ)『カユい!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン4(筋肉)『マッスル!』
謎のマスクマン3『ちょ、伊集院さん! そこはマッスルじゃゃなくて「ムレる!」。ちゃんと打ち合わせしたでしょ」
謎のマスクマン4『マッスル! これは失敬、宮崎先生! つい、いつもの癖が出てしまったよ! いやあ、参った参った」
天堂「フッ、伊集院先生も仕事選ばないわよね」
神崎「加齢臭の奴、仕事場に引きこもったまま出てこないと思ったら……」
凛「あれ、マーシーなの?」
神崎「金玉とかほざいてる時点でわからんのかい」
謎のマスクマン3『まったく、せっかくの年末休みを返上してるんだから、しっかりしてくれないと困るよなあ』
謎のマスクマン2『うほっ! 宮崎先生! あそこにいるの指●じゃないすか? 土下座して頼めば、おれたちにもヤラしてくれるかもしれないっすよ!』
謎のマスクマン3『なんと●原! できれば、JKがベストだが、彼女はなかなかいい身体をしている。僕も紳士だから、土下座くらいいくらでもできるよ! さあ、どうだ!』
謎のマスクマン2『宮崎先生! それは指●じゃなくて神●かおりですよ!』
神●かおり……エロファミの主人公とは特に関係ない。たいへん個性的なルックスのアイドルとして一部で有名。
謎のマスクマン4『マッスル! 神崎さん、宮崎先生が神●さんに連れていかれますぞ!』
謎のマスクマン1『はっはっは! 先生、彼らももう大人なんですからボクたちが出る幕はありませんよ』
謎のマスクマン4『マッスル! それもそうですな! はっはっは!』
謎のマスクマン2『あ~! 宮崎先生が、神崎か●りに多目的トイレに連れていかれる~。どこかのお笑い芸人みたいに危険な行為が行われちまうぜ~』
神崎「おいおい、こんなんテレビで放映していいのかよ」
天堂「フッ、さすが全国各地の風俗店で発見される神崎●おりさんは神出鬼没ね」
謎のマスクマン2『あっ、宮崎先生! すっかりボロボロになって戻ってきて! どうだったすか?』
謎のマスクマン3『し、死ぬかと思った……』
謎のマスクマン2『そんなに激しいプレイを!? あいつ体は意外とエロいですからね!』
謎のマスクマン3『いや……なにもしていないぞ。いきなり本番3万を要求してきたが、そんなに持ち合わせてないと断ったら「ふざけんなとにかく金を貸せ!」と逆ギレされ、財布に入ってる現金を全部渡す羽目になった……やはり……僕は清純な現役JKが良いね……ぐふっ』
謎のマスクマン2『あ~宮崎先生!』
謎のマスクマン3『…………』
謎のマスクマン2『返事がない。どうやら屍のようだ状態になっちまったー。あ~あ、せっかくあそこに松井●奈がパンツ見えそうなカッコで歩いてんのに』
謎のマスクマン3『なんと松井玲●! 僕のストライク直球じゃないか! それは見逃せないね!』
謎のマスクマン2『すんません! 玲奈じゃなくて秀喜のほうでした! 松井●喜がケツをボリボリかきながら歩いてました~』
謎のマスクマン3『ズコー』
神崎『しょうもないコントやってる場合かよ』
謎のマスクマン1『よ~し! そろそろボクたちの歌で視聴者のみんなの度肝を抜いてやろうじゃないか~! いくぞ~! ゴールデンボールで歌うは、「ひもじくて」!』
謎のマスクマン軍団『ひもじくて! ひもじくて! ひもじくて! やりきれ~ない!!』
凛「わ~ マーシー、かっこいー」
神崎「どこがじゃ! こんな貧乏臭い歌、年越しに聴きたくないわ」
凛「あ~っ!! また、なんか変なひとたちがでてきたー」
謎の仮面1(くわえ煙草)『そこまでだゴールデンボール!』
謎の仮面2(爆乳)『あらあらあら、紅白はわたしたち「どどめいろクローバーΩ」が奪っちゃいますわ~』
謎の仮面3(エプロン)『視聴者の皆さ~ん。お菓子あげるから、わたしたちに投票よろしくね~』
謎の仮面4(恰幅いいスーツ)『ははっ、こういうの1回やってみたかったんだよね~』
神崎「珍しく喜多原が出てこないと思ったら、あいつまでこんな悪ふざけに参加してやがったか」
天堂「フッ、悪ふざけならいつものことじゃない」
神崎「そういやそうだな。希さん恋さん門脇さん、みんなタチの悪さでは共通しとるな」
天堂「フッ、ところで元ネタは5人だから、あとひとりメンバーがいるはずよね」
謎の仮面5『うふっ! あたしヒデ子ちゃん! ヒデ子、アイドルになるの夢だったから、今日は頑張っちゃう! 聴いてください! 「行くぜっ! 変態少女」』
神崎「変態なのは確かだが、熟女4人にオカマひとりで少女がひとりもいないんだが」
天堂「女性4人に男性1人のグループなら既にあるけど、オカマがいるのは珍しいからウケるかもしれないわよ」
神崎「絶対ウケないから」
謎の仮面軍団『制服脱ぎ捨て加齢に変態! その名も変態どどめいろクローバーΩ!』
謎のマスクマン1『よ~し、こっちも負けずに金玉コールだ! 金玉! 金玉!』
謎のマスクマン2『臭い!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン3『カユい!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン4『マッスル! みんな来年も筋トレで体を鍛えて健康になろう! う~ん、マッスル! マッスル! ゴールデンマッスル!』
謎のマスクマン2『あ~っチョコボール先生、アドリブでおいしいとこ持っていきやがったー! くそ~おれもアドリブだ! いっぱい! おっぱい! 超揉みたい!』
凛「プリンおいしい~。そういえば朝からお母さんいないんだけど、どこに行ったのかな~」
神崎「お前、今までの話聞いてなかったんかい。そこのテレビの中で仮面エプロンという変態じみた姿で踊り狂ってるがな」
天堂「フッ、こちらはなかなか楽しい年越しになりそうだけど皆様も来年、素敵な一年になりますように」
神崎「こっちのメルマガじゃ報告してなかったけど、密かに某所で更新してた小説を紹介するから暇潰しにでも読んでやってくれよな」
エロファミZ
http://30.xmbs.jp/erofamiz/
鳥の唄—歌えない歌姫—
http://30.xmbs.jp/erofamiz-21018-n.php?guid=on
今回はお詫びを兼ねて、従来から続けていた自サイトのメルマガを転載致します。
意味わからん!という方は、ぜひ自サイトの小説も読んでみてくださいな。
======
草薙「本年もたいへんお世話になりました。皆さま、来年もよろしくお願いします」
神崎「あれ、一時期作者妙にやる気出して毎週のように小説更新してたけど、結局肝心のエロファミ本編は放置してたような……」
草薙「わたしがメインで登場する番外編も書きかけで放置してるんですよね」
神崎「ま、最近は10年単位で連載再開するような漫画とかもあるし、紅白でも見て気長に待とうぜ」
草薙「神崎君、意外と保守的ですね」
神崎「うるさいな。こう見えても俺は、大晦日はこたつでみかん食いながら紅白見て、日付の変わり目には年越しそば食べるのが好きなんだよ」
天堂「フッ、それでその後はカウントダウンTVの特番を見ながらダラダラ夜更かしすると……」
神崎「それで、いつの間にか寝ていると……つうか天堂、いつの間に俺んちに侵入した」
天堂「フッ、神崎君が寝たら姫はじめのチャンスよ草薙さん」
草薙「姫はじめって、なんですか?」
天堂「フッ、年明け最初の秘め事、つまりセック…」
神崎「米を食うことだよ、Wikipediaにも書いてあるから間違いない!」
草薙「そうなんですか! じゃあわたし、おにぎりでも作っておきますね! 早速、準備しないと……」
天堂「あらあら目の色変えちゃって、すっかり新妻気取りね草薙さんも。フフッ」
神崎「お前、草薙がてんで料理できないの知ってて笑ってるんだろう。……いらん訂正して失敗した!」
天堂「フッ、読者の皆様も食中毒には気をつけてね」
凛「プリーン! たいへんだよー! おうちでテレビ見てたら、変なひとたちが出てきたんだよー」
神崎「凛、なにを今更なことを。テレビに出て来るのは、基本的に変なひとたちだけだから」
天堂「フッ、まさにそうね。でも話が進まないから、テレビを見てみましょう」
謎のマスクマン1(アロハシャツ)『ゴールデンッ! ボール!! 紅白はボクたちゴールデンボールが乗っ取ったぞー。金玉! 金玉!』
謎のマスクマン2(学生服)『臭い!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン3(安物スーツ)『カユい!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン4(筋肉)『マッスル!』
謎のマスクマン3『ちょ、伊集院さん! そこはマッスルじゃゃなくて「ムレる!」。ちゃんと打ち合わせしたでしょ」
謎のマスクマン4『マッスル! これは失敬、宮崎先生! つい、いつもの癖が出てしまったよ! いやあ、参った参った」
天堂「フッ、伊集院先生も仕事選ばないわよね」
神崎「加齢臭の奴、仕事場に引きこもったまま出てこないと思ったら……」
凛「あれ、マーシーなの?」
神崎「金玉とかほざいてる時点でわからんのかい」
謎のマスクマン3『まったく、せっかくの年末休みを返上してるんだから、しっかりしてくれないと困るよなあ』
謎のマスクマン2『うほっ! 宮崎先生! あそこにいるの指●じゃないすか? 土下座して頼めば、おれたちにもヤラしてくれるかもしれないっすよ!』
謎のマスクマン3『なんと●原! できれば、JKがベストだが、彼女はなかなかいい身体をしている。僕も紳士だから、土下座くらいいくらでもできるよ! さあ、どうだ!』
謎のマスクマン2『宮崎先生! それは指●じゃなくて神●かおりですよ!』
神●かおり……エロファミの主人公とは特に関係ない。たいへん個性的なルックスのアイドルとして一部で有名。
謎のマスクマン4『マッスル! 神崎さん、宮崎先生が神●さんに連れていかれますぞ!』
謎のマスクマン1『はっはっは! 先生、彼らももう大人なんですからボクたちが出る幕はありませんよ』
謎のマスクマン4『マッスル! それもそうですな! はっはっは!』
謎のマスクマン2『あ~! 宮崎先生が、神崎か●りに多目的トイレに連れていかれる~。どこかのお笑い芸人みたいに危険な行為が行われちまうぜ~』
神崎「おいおい、こんなんテレビで放映していいのかよ」
天堂「フッ、さすが全国各地の風俗店で発見される神崎●おりさんは神出鬼没ね」
謎のマスクマン2『あっ、宮崎先生! すっかりボロボロになって戻ってきて! どうだったすか?』
謎のマスクマン3『し、死ぬかと思った……』
謎のマスクマン2『そんなに激しいプレイを!? あいつ体は意外とエロいですからね!』
謎のマスクマン3『いや……なにもしていないぞ。いきなり本番3万を要求してきたが、そんなに持ち合わせてないと断ったら「ふざけんなとにかく金を貸せ!」と逆ギレされ、財布に入ってる現金を全部渡す羽目になった……やはり……僕は清純な現役JKが良いね……ぐふっ』
謎のマスクマン2『あ~宮崎先生!』
謎のマスクマン3『…………』
謎のマスクマン2『返事がない。どうやら屍のようだ状態になっちまったー。あ~あ、せっかくあそこに松井●奈がパンツ見えそうなカッコで歩いてんのに』
謎のマスクマン3『なんと松井玲●! 僕のストライク直球じゃないか! それは見逃せないね!』
謎のマスクマン2『すんません! 玲奈じゃなくて秀喜のほうでした! 松井●喜がケツをボリボリかきながら歩いてました~』
謎のマスクマン3『ズコー』
神崎『しょうもないコントやってる場合かよ』
謎のマスクマン1『よ~し! そろそろボクたちの歌で視聴者のみんなの度肝を抜いてやろうじゃないか~! いくぞ~! ゴールデンボールで歌うは、「ひもじくて」!』
謎のマスクマン軍団『ひもじくて! ひもじくて! ひもじくて! やりきれ~ない!!』
凛「わ~ マーシー、かっこいー」
神崎「どこがじゃ! こんな貧乏臭い歌、年越しに聴きたくないわ」
凛「あ~っ!! また、なんか変なひとたちがでてきたー」
謎の仮面1(くわえ煙草)『そこまでだゴールデンボール!』
謎の仮面2(爆乳)『あらあらあら、紅白はわたしたち「どどめいろクローバーΩ」が奪っちゃいますわ~』
謎の仮面3(エプロン)『視聴者の皆さ~ん。お菓子あげるから、わたしたちに投票よろしくね~』
謎の仮面4(恰幅いいスーツ)『ははっ、こういうの1回やってみたかったんだよね~』
神崎「珍しく喜多原が出てこないと思ったら、あいつまでこんな悪ふざけに参加してやがったか」
天堂「フッ、悪ふざけならいつものことじゃない」
神崎「そういやそうだな。希さん恋さん門脇さん、みんなタチの悪さでは共通しとるな」
天堂「フッ、ところで元ネタは5人だから、あとひとりメンバーがいるはずよね」
謎の仮面5『うふっ! あたしヒデ子ちゃん! ヒデ子、アイドルになるの夢だったから、今日は頑張っちゃう! 聴いてください! 「行くぜっ! 変態少女」』
神崎「変態なのは確かだが、熟女4人にオカマひとりで少女がひとりもいないんだが」
天堂「女性4人に男性1人のグループなら既にあるけど、オカマがいるのは珍しいからウケるかもしれないわよ」
神崎「絶対ウケないから」
謎の仮面軍団『制服脱ぎ捨て加齢に変態! その名も変態どどめいろクローバーΩ!』
謎のマスクマン1『よ~し、こっちも負けずに金玉コールだ! 金玉! 金玉!』
謎のマスクマン2『臭い!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン3『カユい!』
謎のマスクマン1『金玉! 金玉!』
謎のマスクマン4『マッスル! みんな来年も筋トレで体を鍛えて健康になろう! う~ん、マッスル! マッスル! ゴールデンマッスル!』
謎のマスクマン2『あ~っチョコボール先生、アドリブでおいしいとこ持っていきやがったー! くそ~おれもアドリブだ! いっぱい! おっぱい! 超揉みたい!』
凛「プリンおいしい~。そういえば朝からお母さんいないんだけど、どこに行ったのかな~」
神崎「お前、今までの話聞いてなかったんかい。そこのテレビの中で仮面エプロンという変態じみた姿で踊り狂ってるがな」
天堂「フッ、こちらはなかなか楽しい年越しになりそうだけど皆様も来年、素敵な一年になりますように」
神崎「こっちのメルマガじゃ報告してなかったけど、密かに某所で更新してた小説を紹介するから暇潰しにでも読んでやってくれよな」
エロファミZ
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鳥の唄—歌えない歌姫—
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