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先にこちらの問題をお読み下さい。


必ず儲かる占い師


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赤ちゃんの男女比は50%対50%ではない。

多少の誤差はあるが、男の子の方が少し多い。

これは、世界中どこでもかどうかは知らないが

統計が出ている国では大抵そうなっている。


理由としては、男の子の方が

新生児で死亡する率が高く、

また戦争や暴力で死亡する率も高いからで、

結果的に成人時には、

ほぼ男女同数くらいになっているらしい。

神のなさる御技(みわざ)なのか?


総務省統計局のデータをネットで調べると

平成16年のデータだが、

この年の新生児は、

男:569,559人、

女:541,162人となっている。


女100人に対して、男105.2人という割合だ。


これから言えることは、

新生児の男:女の割合は、

ほんの少しだけ男が多く、

当然生まれてくる赤ちゃんも

ほんの少しだけ男の子が生まれる確率が

高いに過ぎない。


さて、

占い師が100人の妊婦の赤ちゃんの性別を

当てることにするとしよう。

うち、20人の妊婦は「女の子が欲しい」といい、

残りの内40人は「男の子が欲しい」、

そしてさらに残りの40人は、

「健康なら男女どちらでも」と言ったケースを

考えてみよう。


サンプルが100人程度だと、

男105.2対女100という割合も

ほとんど五分五分となり、

確率的には、50人対50人になる可能性が

非常に高い。

つまり、男か女かは半々の確率

ということになる。


上記の例だと、

先ず「女の子が欲しい」と言った妊婦には、

全て「女の子ですね」と言えば、

半分は当たることになる。

つまり、10人のハズレだ。

この10人に対して一人当たり

既に受け取った1万円にプラスして

5千円を支払う必要が生じる。


次に、残り80人に対して全部「男の子」だと

言えば、やはり半分が外れて、

40人分のペナルティーを払う必要が生じる。


こうして見てみると、

常に当たりとハズレは同じ人数となる。


100人だと、

50人は当たり、50人はハズレだ。


当たりは、+一万円X全人数の半分。

ハズレは、-5千円X全人数の半分。


合計で、+50万円-25万円=25万円!


一人平均いくら儲かるかは、

25万円÷100人=2500円。


この金額は、

(受け取る金額の)1万円ー

(ペナルティーの)5千円÷2なのだ。


人数が200人の場合にいくら儲かるかは、

(1万円ー5千円)÷2×200=50万円!


もし、ペナルティーが6千円なら、

100人では、

(1万円ー6千円)÷2×100=20万円


ペナルティーが8千円なら、

100人では、

(1万円ー8千円)÷2×100=10万円


そして、ペナルティーが1万円となって

ようやくプラスマイナスゼロとなる。


当たりかハズレかが五分五分で

ペナルティーが、受け取る金額以下なら

100%儲かることになる。


ところで、

「女の子が欲しい」といった妊婦にも

「男の子ですね」と言った場合はどうなるか?

答えは同じなのだ。

20人の半分、10人に返金+ペナルティーの

支払いとなり、結果は同じなのだ。


が、そこは人間。

どうせハズレる確率が50%なら、

せめて最初くらいは気分良くさせて

あげた方がいいではないか?